一枚まとうだけでスタイリングが完成するワンピースは、いつだって私たちの強い味方。今シーズンは、中でもロマンティックなムードのものをさらりと着たい。世界のファッショニスタのワンピーススタイルをスナップでチェックして、スタイリングティップスを学ぼう!
ロマンティックドレスの下からフェザーをのぞかせて
ふわりとふくらむパフスリーブに白い襟、森の動物たちや草花が描かれた、とことんロマンティックなドレスはヴィヴェッタのもの。一枚で着てもサマになるドレスの下に、あえて白いトップスを重ねて、袖口からフェザーをのぞかせ変化をつけたところに、彼女のモード魂が感じられる。タートルネックとブーツでつくった、首と足もとのボリューム感にも注目して。
エアリーなドレスの足もとはタフなキャタピラーシューズ
ブリックオレンジのドレスは、クロエのもの。プリーツが広がってドラマティックに風になびくドレスに、プラダのキャタピラーソールのシューズを合わせた。エアリーなドレスとタフな足もとの、相反する組み合わせが冴えている。クールな目もととミニマルにまとめた黒髪が、ドレスの甘さを引き締めて。
主役級ドレスは斜めがけバッグで軽快に着る
目を奪うほど華やかなアーデムのドレスで登場した、ファッションブロガーのヴィクトリア・マグラス。タイトにまとめたヘアでドレスを引き立てつつ、堂々と着こなした。クラッチやワンハンドルバッグでエレガントにまとめる手もあるが、彼女はJW アンダーソンの斜めがけバッグをチョイス。軽快なムードを演出してカジュアルダウンした。
小粋なハットとロマンティックドレスの出合い
大人のロマンティックスタイルが得意な、スタイリストのエヴァ。この日はヌメロ ヴェントゥーノのフラワープリントドレスを着て。ボリューム感のあるドレスを、インに着た黒トップスとタイツで引き締め、小粋なハットをプラス。ドット柄パンプスも可愛い。腕はあえて袖口を通さず、袖先のスリット部分から出しているところにも注目!
シュガーピンクのドレスをラバーブーツでカジュアルダウン
シュガーピンクのドレスを着た、スタイリストのエミリ。大きく開いたデコルテやパフスリーブはドレッシーな雰囲気だが、コットンの素材感やワーク風ポケットにカジュアルなムードが漂う。アーミーグリーンのラバーブーツと霜降りグレーの厚手ソックスで、あえて足もとは無骨な雰囲気でまとめた。
ベージュのコートをウエストに巻いてアクセントに
インフルエンサーのヴィクトリア・レーダーは、スポーツマックスのボタニカル柄ドレスを着て。薄くエアリーな素材と、襟もとや袖口のレザーのコントラストが効いている。そんなドレスに、ベージュのコートを腰に巻いてウエストを絞り、シルエットを変化させた。ボッテガ・ヴェネタのバッグとサンダルで、さらにリュクスなムードをプラスして。
甘いドレスに「おじさん」風ベストを重ねて
ファッションショー出演後のモデル、シェ・シャオユをキャッチ。ガーリーなピンクのドレスの上に、ダッド・シックなベストをレイヤード。ドレスの甘さを抑制した。野暮ったくなりかねないスタイリングを、シルバーのブレスレットや細いネックレスなど、ミニマルなアクセサリー使いでモダンに仕上げて。ドレスの下には白いペチコート風スカートを重ねて、シルエットに変化を出した。
2種類のボタニカル柄をレイヤード!
ボタニカル柄ドレスの上に、別のボタニカル柄のガウンをレイヤードした女性。可憐な柄を2種類重ねることで、ぐっとモードに! カラートーンをグリーンで統一したのと、柄の大きさを揃えているのが、成功の秘訣だ。これからの季節は、素足にサンダルやローファーを履いて真似したい。
ノスタルジックなドレスをジャケットで洗練させて
スタイリストのジャネットが着たドレスは、自身の手がけるブランド、ローテートのもの。フロントに並んだくるみボタンやラズベリー柄がノスタルジックなアイテムだ。ピスタチオグリーンのジャケットを羽織って、あくまで大人のムードで取り入れた。さりげなくロールアップしたジャケットの袖から、ドレスの袖口を見せて。
白いレースドレスをゴシックに着る
モデルのフェルナンダは、彼女の出身地であるオーストラリアのブランド、ジマーマンのドレスを着て。透け感やフリルあしらいが抜群にロマンティックなドレスを、長い手足を生かしてドラマティックに着こなした。ゴスロリ感あふれるスタイルが得意な彼女らしく、キュッと絞ったウエストリボンやメイクには、ダークなムードも漂わせて。
text : Chiharu Itagaki