8月に開催されたコペンハーゲン&ストックホルム・ファッションウィークでは、コロナ禍の沈んだ気持ちを晴らすかのように、明るい色を取り入れた人たちの姿が目立った。色のポジティブなパワーを感じられる着こなしを、ストリートスナップからご紹介。
ポップな色使いでキャミソールをヘルシーに着る
スタイリスト兼クリエイティブ・コンサルタントのソーラ。自身の手がけるブランド、ローテートのレザーパンツに、カッティングがユニークなキャミソールを合わせた。ポップな水色を選ぶことで、キャミソールのセクシーさを抑制し、ヘルシーなムードで取り入れて。イヤリングとバッグは赤で揃え、さらに色を追加した。
フェミニンに取り入れるスウェットのセットアップ
この日のソーラは、ローテートのスウェットセットアップを着用。リラックス感の漂うアイテムを、ゴールドのチェーンネックレスやポインテッドトゥパンプスでフェミニンに着た。センターで分けてタイトにまとめたヘアも、スウェットを「部屋着」風にしないための大切なポイントだ。ピンクのバッグで色を差しつつ、スタイリングをいっそうポップに仕上げた。
赤×ピンクの配色に大人の可愛らしさを漂わせて
ソーラとともにローテートを運営する、クリエイティブ・ディレクターのジャネット。センシュアルなレースのキャミソールに、リラックス感のあるイージーパンツを合わせ、テイストをミックス。甘くなりがちな赤とピンクの配色を、大人の余裕が漂うスタイルに仕上げた。サンダルとバッグは黒をチョイスして、秋らしいシックなムードをプラスして。
カラーミックスを白シャツで中和
鮮やかな色を使った着こなしを得意とするスタイリストのエミリも、もちろんカラーミックススタイルで登場。黄色いショートパンツ、青いプラットフォームサンダル、ガニーの紫のベレーと、ビビッドカラーを組み合わせ、ビッグサイズの白いシャツで中和。カラフルかつフレッシュなムードにまとめ上げたのがさすが!
タイトスカートをスポーティに取り入れて
オレンジのキャミソールに茶色いレザースカートを合わせた、モデルのサラ。フェミニンに取り入れがちなタイトスカートを、キャミソールとホワイトスニーカーでスポーティに着た。アクセサリーは、ゴールドとシルバーをミックスしてさらにパールも組み合わせ、プレイフルなムードに。ピンクのミニバッグのチョイスに、彼女のガーリーなマインドが感じられる。
セットアップに合わせたバケットハットの意外性
今年の秋も注目したいセットアップ。写真の女性は、チェック柄のジャケット&プリーツスカートの組み合わせでレトロシックな装いに。紫のバケットハットで、スタイリングをカジュアルダウンするとともに、意外性をプラスした。ハットの下からのぞくゴールドイヤリングの輝きに、リュクスなムードが。ピンクベージュのシューズの色合わせも絶妙だ。
濃淡の異なるピンクのグラデーション
カーディガンをVネックニットのように一枚で着た、インフルエンサーのエリー。ボッテガ・ヴェネタのバッグとカーディガンで、濃淡の異なるピンクのグラデーションを作った。パコ ラバンヌのロングスカートが、ポップなスタイリングにクラシカルな表情を加えて。ゴールドのチェーンネックレスが、Vネックラインのアクセントになっている。
秋を感じさせるグリーン×茶のカラーリング
スタイリスト兼クリエイティブ・コンサルタントのマチルド。シアーな質感のシャツは、ラフにボタンを外して着て、中のバンドゥーブラを見せた。シャツのピスタチオグリーンと、バミューダパンツのブリックレッドの色合わせには、秋の気配が漂って。薄くて軽い素材感のシャツと、バッグやブーツの重厚感のバランスが面白い。
トラッドなスタイリングに、色で遊び心を
スタイリストのウルスラは、紺色のジャケット&ハーフパンツの組み合わせがトムボーイなムードだ。ジャケットのインには、エメラルドグリーンのシャツとニットをレイヤード。さらにえんじ色のソックス&シューズで色を差した。トラッドな雰囲気でまとめつつ、色使いにはこなれ感が漂って。バッグはバレンシアガ、シューズはグッチのもの。
鮮やかな色使いのプリントチュニックを主役に
幻想的なイラストがプリントされたチュニックを着た女性。フロントのレースアップがアクセントになっていて、ロマンティックなムードとともにエスニックな表情も宿る。ホワイトデニム&コンバースのスニーカーでカジュアルにまとめた。バッグは、あえてチュニックに使われていないピンクをチョイスして色を重ねたところに、彼女のチャレンジ精神が見て取れる。
text : Chiharu Itagaki