冬のスタイリングの主役になるのは、やっぱりコート。着こなしがマンネリ化しがちなアイテムだからこそ、リアルなスタイリングのヒントが詰まったストリートスナップを見て、今シーズンの一着を選ぶ際の参考にしよう。
スカーフをさらりと肩に巻いて
キャメルベージュのコートを着た、インフルエンサーのカミーユ。無造作に肩に巻いた大判スカーフが、スタイリングをぐっと印象的なものに変えて。あえてモノトーンのスカーフを選んで、シックにまとめているのがポイント。ブーツインした白いハイウエストパンツもハンサムな雰囲気。コートはクローズド、スカーフはエルメス、ブーツはコペルニのもの。
マニッシュなチェック柄コートを肩に羽織って
アルベルタ フェレッティのコートを肩にかけて歩く、モデルのフリーダ。ショルダーラインのしっかりしたマニッシュなコートと、エレガントなタイトスカートのバランスが絶妙だ。インに着たシャツは白ではなくブラックを選び、落ち着いたカラートーンで全身をスタイリング。秋冬らしい雰囲気に仕上げた。
エスニックなコートでクールに穿くショートパンツ
インフルエンサーのキャロリンが着たコートはエトロのもの。袖口の刺繍がエスニックな雰囲気をかもし出すとともに、スタイリングのアクセントに。襟留めやボタンホールのステッチに使われた赤も、さりげなく効いている。白シャツと合わせて、子どもっぽくならないクールなショートパンツスタイルを披露。これからの季節は、タイツやブーツを合わせて真似したい!
パフィーコートをスタイリッシュに取り入れる
クロエのショーでキャッチされた、フランス人の若手シンガーであるクリスタル・マレー。ロング丈のパフィーコートにミニバッグを合わせ、スタイリッシュに。インに着た白いシャツやパンツ、シューズのチョイスにはマニッシュなムードが漂って。コートのアーミーグリーン×ベージュのカラーリングは、ポップなオレンジヘアとの相性もバッチリ!
レースケープを重ねて雰囲気一変!
オールブラックのスタイリングに、パコ ラバンヌの白いレースケープをレイヤードした、インフルエンサーのクロエ。マンネリ化しがちなコートスタイルも、このケープを羽織るだけでぐっと新鮮な表情に。ハンサムなパンツルックに、詩的なムードが生まれている。黒いコートをキャンバスにして、繊細なレースがいっそう映えて見えるのもポイントだ。
知的&フェミニンに着るチェック柄コート
バイカラーのチェック柄コートを肩に羽織って、知的なムードで着た女性。シャツとニットでコートのブルー×ブラウンベージュのカラーリングをリフレインしつつ、チェック・オン・チェックに。トラッドになりがちなチェック柄のコートを、スリットの入ったスカートと合わせてフェミニンに取り入れた。
ジオメトリックな柄のバッグがポイントに
ニットドレスの上にバスローブのような白いコートを羽織った、コンサルタントのイレニア。シンプルかつエフォートレスなモノトーンスタイルだが、ジオメトリックなラインの入ったヴァレクストラのハンドバッグが、スタイリングをクラスアップ。ころんとした形のラバーブーツに、大人の可愛らしさが感じられる。
オール白ルックの上にマスタード色のコートを
ショップオーナー兼バイイング・ディレクターのエステル。オールホワイトルックの上に、マスタードイエローのコートをオン。暖かみのあるカラーリングと素材感のコートで、フューチャリスティックなムードのスタイリングを冬の街になじませた。スカートはパコ ラバンヌ、ハットはザディグ エ ヴォルテールのもの。
ヘリンボーンコートとガーリーな丸襟ブラウスの出合い
ヘリンボーンコートを着た、インフルエンサーのガブリエラ。フリルのついた丸襟ブラウスを合わせることで、メンズライクなコートが一気にガーリーな表情に。ブラウスの襟をコートの上に出して、襟の刺繍とフリルを目だたせた。ディオールのミニバッグをクロスがけしてカジュアルさを演出。バッグと色を合わせたサイハイブーツも効いている。
キャミソールドレスの上にコートをオン
モデルのナタリアは、キャメルカラーのコートとキャミソールドレスをレイヤード。暖かみのあるコートとセンシュアルなドレスの、素材感の違いが印象的なスタイリングだ。裾にレースのあしらわれたロマンティックなドレスと、エッジィなブーツのコントラストも効いている。パコ ラバンヌのチェーンバッグも、ドレスの甘さを引き締めて。
text : Chiharu Itagaki