寒い季節の心強い味方になってくれる、ダウンや中綿の入ったパフィジャケット。スポーティなムードになりがちなアイテムだけに、おしゃれな人がどう取り入れているのか気になるところ。4名のファッション・プロに、セルフスナップ形式でスタイリングを見せてもらった。
鮮やかなインナーを重ねてスタイリッシュに
CITYSHOP(シティショップ) ウェブMD 西来路 陽子さん(@raichan.sairaiji)
「カジュアルになってしまいがちなダウンをモードなスタイリングに着地させるには、特にインナーが大切!と思っています。ポイントは、異素材の組み合わせ。プリントシャツにシアーなカーディガンを合わせ、ボトムスにはスーツのようにきれいなパンツを合わせています」と西来路さん。インパクトのある柄のアシンメトリーシャツがカーディガンから透けて見え、奥行きのある着こなしに。
ジャケットはガウンタイプで、フロントを絞って着ることもできる。「きれいめにも、モードにもスタイリングでき、スカートやパンツなどボトムスのタイプを選びません。スノーボードウェアのブランドなので、機能性もありとても暖かい点もお気に入りです」と西来路さん。
リバーシブルジャケット&エレガントな異素材レイヤード
セルヴォーク、エッフェ オーガニック ディレクター 田上陽子さん(@yokotagami628)
田上さんの着たジャケットはリバーシブルで、ホワイト・ブラックの両面が楽しめる。「小物使いなど、シンプルだけどひねりが効いているようなスタイリングが好きです。縦ラインを強調するロングスカートやオールインワンをよく着ますね」。シルバーのバッグに合わせて、アクセサリーもすべてシルバーで統一。クールな表情でまとめた。
ジャケットのインは、エレガントなベロアドレスとレザーキャミソールをレイヤード。意外性のある組み合わせが、スタイリングに深みを与えている。「最近は、週2で鍼灸に通って体質改善を目指しています! 3カ月間、アルコール&カフェインフリーで頑張っています。たまにはちょっと摂りますが(笑)」と田上さん。
体にフィットするニットパンツでバランスをとって
スタイリスト 由田 静さん(@shizuka_yoshida_)
ボリュームたっぷりのジャケットに対し、ボトムスはボディラインにフィットするパンツを合わせた由田さん。「もともとゆったりしたサイズが好きだったのですが、ここ1年くらい、体にフィットする洋服を選んだり、デコルテなど部分的に肌を出したりするように。体型は変わっていないのですが、『痩せた?』と聞かれることが増えました。着太り名人だったので(笑)」
ジャケットはホルツワイラーのもの。「ノルウェーのブランドだけあって防寒性がしっかりしているうえ、デザインも今っぽくてシンプル。色みがきれいなところも好きです」と由田さん。手首にはリブが施され、風の流入を防いでくれるほか、胸元の内ポケットにはイヤホンを通すための穴が!
小物&アクセサリー使いで王道ダウンをフェミニンに
ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ PR 斎木麻衣さん(@maisaiki)
「寒がりな私は、安心できる暖かな王道ダウンを。全身をワントーンでまとめ、差し色にスカートで赤を入れました」と斎木さん。「モードななかに女性らしさを取り入れたスタイリングが好き」と話してくれたとおり、パールネックレスや有機的なフォルムのピアスでエレガントな表情をプラス。ダウンジャケットのスポーティな印象とは一線を画す、フェミニンなムードを漂わせた。
「カジュアルになりすぎないように、赤いスカートの上に黒のニットドレスをレイヤードしました」と斎木さん。クールなオールブラックスタイルの中で、プリントスカートの赤が鮮烈な印象を与える。着こなしの要となるのは、ファンタジックなビーズバッグ。決してキッチュな印象にならない、エッジの効いた佇まいだ。
Text: Chiharu Itagaki