春の定番アイテム、トレンチコート。コンサバティブになりがちな上に、街で人とかぶってしまった……ということも多いのでは周囲と差のつくモードなトレンチコートスタイルを、人気ショップのスタッフ4名に教えてもらった。セルフ撮影形式のスナップをチェックして、明日からのスタイリングの参考にしよう!
ブーツカバーやニットベストでエッジをプラス
アーバンリサーチ 表参道ヒルズ店 スタッフ 山中詩穂さん(@chachachaaasu)
ストライプ柄シャツとショートパンツの上から、ビッグサイズのニットベストをレイヤード。トラッドなトレンチコート×シャツのスタイリングにインパクトを加えた山中さん。さらに注目すべきは足もとだ。スタイリングがぐっとエッジィになる、ブーツカバー。「メゾン マルジェラのタビブーツにブーツカバーをかぶせ、ロングブーツ風に。トレンチコートが長いので、ショートパンツを合わせて膝を見せ、重たい印象にならないようにしています」
「去年の秋冬から、ショートパンツは私のワードローブのひとつ。春夏も引き続きはいていきたいです。あとはカジュアルモードにも挑戦したい。普段はヒールが多いですが、今季はスニーカーを取り入れたり、モードなスタイリングにスウェットやロゴTなどを合わせたい気分です」と山中さん。
切り替えトレンチでさりげなくモードに
3-9-12 HIGASHI ショップスタッフ 永井実麻さん(@mio_nagai68)
永井さんは、スドークのコートをチョイス。「同系色で異素材の切り替えが、ベージュのトレンチコートでもコンサバになりすぎず、モードに見せてくれるところが気に入っています。フォーマルにもカジュアルにも使えて万能です! カラーで遊びたい気分だったので、インナーはビビッドな色でまとめました」
「普段は、彩度高めで派手な服を選ぶことが多いのですが、今年は淡いピンクやグリーンなどのペールトーンに挑戦したいと思っています」と永井さん。くすみがかったグリーンのバッグに、春らしい雰囲気が漂う。ゴールドのリングや大ぶりなリングをちりばめて、手元までスタイリッシュにまとめた。
メンズサイズのコートでハンサムにまとめて
インターナショナルギャラリー ビームス スタッフ 竹内帆南美さん (@honamitake)
竹内さんが選んだコートは、あえてのメンズアイテム。「ウィメンズアイテムではなかなか手に入らない、たっぷりしたレングスがお気に入り。白いTシャツを合わせた王道パンツスタイルに、ビッグサイズのロゴで味つけしました」。クラシックな正統派アイテムの組み合わせだが、ひとつひとつのアイテム選びにこだわることで、スタイリッシュに見せている。
「ヴィンテージ生地を使ったバッグの風合いや、ペニーローファーのポテッとしたスクエアトゥのボリューム感など、さりげなくポイントになる要素をちりばめました」と竹内さん。今年の春は、「いつの時代も変わらない普遍的なアイテムに挑戦したくて、まずは真っ白なレギュラーカラーシャツを購入しました」と話してくれた。
柄スカートで、古着のコートをモダンに着て
CITYSHOP(シティショップ) ウェブMD 西来路 陽子さん(@raichan.sairaiji)
「今シーズンは、スカーフやブローチ等の小物を取り入れたスタイリングがしたいです。あとは、ドラマティックな雰囲気のアイテムとメンズアイテムを組み合わせたスタイリングも気になっています」と西来路さん。メンズアイテムである古着のトレンチコートの下に着たのは、アフリカンワックスプリントのスカートとクラフト感のあるニット。パンチの効いた組み合わせを、トレンチコートが中和する。足もとは、白いサンダルで抜け感を出した。
「トレンチコートは、超ビッグシルエットでシャカシャカした素材感。女性らしいスタイリングになるよう、プリントを取り入れたり、色の組み合わせを意識したりしました」と西来路さん。袖のベルトをキュッと締めて、シルエットに変化をつけているところも参考にしたい!
text: Chiharu Itagaki