根強い人気のロングスカート。東京のファッション・プロ4名に、今シーズンのお気に入りスカートと、そのスタイリングを見せてもらった。色や柄からシルエット、他アイテムとの合わせ方まで、今年らしいスカートスタイルを作るコツがたっぷり。セルフ撮影によるスナップを見て、ショッピング計画の参考にしよう。
抽象柄スカートで、カラーグラデーションを楽しんで
MOGGIE CO-OP(マギークープ)MD/マネージャー 村上由美子さん(@ymk1031)
福岡発のセレクトショップ「マギークープ」の村上さんは、アブストラクトプリントのスカートをチョイス。「シアーなレッドのシャツとピンクのスカートで、グラデーションカラーに。小物はホワイトでまとめました」。シャツの裾からスカートの柄が透けて見え、新たな表情が生まれている。
「今シーズンは、ドリス ヴァン ノッテンとアーティストのレン・ライのコラボレーションファブリックに注目しています。このスカートもそのコレクションの中のひとつです」と村上さん。「普段から、個性的でドレッシーなアイテムにスニーカーを合わせたりと、日常でリアルに着られるコーディネートを意識しています」と教えてくれた。
ミニマルなスカートで作るIラインシルエット
スタイリスト 早川すみれさん(@sumire_hayakawa_stylist)
「ふらりと立ち寄った白金台のビオトープで、たまたまё(ヨー)ビオトープ ランジェリーの販売会をしていて。そのときにデザイナーの曽根英理菜さんがはいていたスカートに、一目惚れしました」と早川さん。洗練されたシルエットのスカートに合わせたのは、タイトなメリル ロッゲのトップス。「メリルはドリス ヴァン ノッテンのウィメンズ・デザイナーの右腕だった才女。共通の友人がいますが、すごくおしゃれな方なので、ブランドが始まって以来チェックしています」
「ミニマルな作りのスカートは、バックにさりげなくスリットが。歩き方が上品になるので、これをはいていると自然に淑やかな気持ちになれます」と早川さん。ボディラインの美しさが際立つ、無駄を削ぎ落としたシルエットが魅力だ。
レオパード柄スカートをスニーカーでカジュアルダウン
Forget-me-nots(フォーゲットミーノッツ : @forgetmenots_official)マネージャー 戸田 静さん (@shizuka___0911)
「仕事がら、お店とオフィスの行き来や展示会などアクティブに動き回ることが多いので、スポーツブランドのスニーカーにデザイナーズブランドを合わせたバランスが自分らしいと思っています」と戸田さん。大ぶりのレオパード柄スカートに、センシュアルなレースのシャツを合わせた。「大胆な柄にこそ、それに負けない個性のあるアイテムを。今回は、トップスに鮮やかなグリーンのシャツを合わせました」
もともとレオパード柄のアイテムに目がないという戸田さん。「今季のガニーのレオパード柄は、大ぶりなのでバランスが取りやすく、上品にはきこなせます。このスカートはシースルー素材なので、夏でも涼しげに着られるところが特に気に入っています」と戸田さん。スニーカーは、ナイキのズーム ダブル スタックド。
意外性のあるボタニカル柄×モノグラムのスカートを主役に
伊勢丹新宿店リ・スタイル スタイリスト 川田夏美さん (@natsu060)
川田さんが選んだのは、Rokh(ロク)のロングスカート。「リーフモチーフとモノグラムを組み合わせた、目を引くモダンなプリントが何よりもお気に入り。一見すると個性的で存在感がありますが、女性らしい柔らかさも秘めていて、何を合わせても意外になじみます」。靴やバッグ、アクセサリーはシルバーで統一し、エッジを加えて。
シアーなシャツとアシンメトリーカットソーは黒で揃え、スカートを主役にした川田さん。「思い切り長い丈のスカートに、ゆるいシャツやジャケットを合わせて女性らしく着るのが私の定番スタイル。この日はオーガンジーシャツを合わせました。シースルーやサテン地、リネン素材などと合わせて、自分らしく夏を乗り切ります!」
text: Chiharu Itagaki