2021年も残りわずか。今年も、たくさんの素敵なファッションアイテムとの出合いがあったのでは? 東京のファッション・プロに、今年いちばんのお気に入りピースを教えてもらった。セルフ撮影によるスナップを見て、ファッション賢者たちの選んだベストアイテムと、それを使ったスタイリングをチェックして。
こだわりを詰め込んで作ったレザーコート
MARTE(マルテ) ディレクター 野村仁美さん(@hitominomura)
野村さんが選んだ今年のベストアイテムは、自身がディレクションするマルテのレザーコート。「自分の『こういうコートが欲しい!』というポイントを盛り込んでデザインしたので、とても気に入っています(笑)。程よく肉厚で暖かく、細かなシボの風合いもお気に入り。このダークブラウンは特にカラーコーディネートがしやすく、グリーン、ブルー、ピンク、イエローのアイテムなどと合わせてよく着ています」。袖を取り外せば、ロングベストとしても着用可能。
着こなしのアクセントになるのは、ヴィンテージのベルト。「シルバーベルトをアクセサリー感覚でつけると、異素材が交じった感じになって可愛いので好きです。チョーカーやリングもシルバーでまとめて、大人っぽくマニッシュな雰囲気に」。今シーズンは、ヴィンテージのベルトをジャケットやコートの上につけるスタイリングにも挑戦する予定だそう。
モードなダウンコート&可愛いマフラーに、シューズで白を差して
CITYSHOP(シティショップ) ECMD/VC 西来路 陽子さん(@raichan.sairaiji)
2021年のマイ・ベストアイテムとして、ホルツワイラーのダウンコート&マフラーと、メゾン マルジェラのシューズの3点を挙げてくれた西来路さん。モノトーンのスタイリングに、優しい色みのマフラーを巻いてアクセントにした。「モードに着られるダウンコートが好き。これは縦に入ったキルティングと、ロング丈や細かいディテールが好きで、即決で購入しました! マフラーは、毎シーズン集めているアイテムです。モードなスタイリングに、首もとだけ可愛らしいカラーや柄のマフラーを巻くというバランスを好んでいます」
こちらも即決でゲットしたというシューズ。「ホワイトカラーのシューズが欲しくて探していたのですが、自分の好きなローファータイプでホワイトカラー、ソールはブラックという、何もかもツボな一足を見つけました! 足もとが変わるとスタイリングも変わるので、今年ずっと大活躍しています」と西来路さん。
ヴィンテージのファーアウターを主役に
ビームス プレス 藤井早希子さん(@yuzusakko)
藤井さんのベストアイテムは、ヴィンテージのファージャケット。「つい毎シーズン手を伸ばしてしまうのが、アウターです! 今年はビームスのメンズのB-3 ボアジャケットも購入しましたが、ファーアイテムには目がなくて」。クラシカルなアウターの中に合わせたのは、とことんロマンティックなムードのロングドレス。ネックのフリルや袖口のレースあしらいに、甘さがたっぷり。真冬に白いロングドレスのチョイスも新鮮だ。
アウターは、12月26日(日)までビームス ウィメン 原宿にて開催中のポップアップショップ「Vintage Mix Collection」で見つけたもの。¥10,780という破格の価格も魅力! ちなみに最近の藤井さんは、ニットキャップをかぶることにはまっているそう。「『オンザ眉毛』の前髪がトレードマークということもあり、キャップをかぶると私だと気づかれないことが増えました(笑)」
text: Chiharu Itagaki