ガジェット類や資料など、何かと持ち物が多くなりがちな最近のワークスタイル。ビッグサイズのトートバッグを重宝している人も多いのでは? ファッション・プロ4名に愛用のトートバッグを聞き、セルフ撮影のスナップでそのスタイリングを見せてもらった。大ぶりのバッグをバランスよく取り入れるテクニックを、ここから盗もう!
水色のロココ柄バッグをアクセントに
スタイリスト 山﨑静香さん(@shizuka_yamazaki_)
プライベートで持つバッグはミニマムサイズ派だと言う山﨑さんが仕事用に選んだのは、ノマディスのトートバッグ。「面積が大きいバッグを持つときは、重い印象にならないよう華やかなものを取り入れたくて、このロココ柄のバッグを選びました。汚れや傷が気になりにくく気軽に持てるキャンバス素材なのも嬉しいです。また、とてもタフな作りで、どんなに重いものを入れてもびくともしない安心感があります」
キャンバスのバッグに加え、フェイクファーのベスト、レザージャケット、ベロアドレスなど、表情の異なる素材を組み合わせたスタイリング。「異なる素材を重ねると、着こなしに奥行きと立体感が出る気がします。柄のバッグは持つだけでアクセントになるので、シンプルな装いのときや重めのカラーの服のときに多用しています」と山﨑さん。
カラフルなコートに映える白レザーバッグ
スーパー エー マーケット 青山 スタッフ 高橋悠さん(@__takahashi.h__)
「バッグは基本的にはレザーが好き」と言う高橋さんが選んだのは、アエタのブリーフバスケットバッグ。「かごバッグのようにレザーを編み込んでいるのが特徴です。職人さんが丁寧に手作業で編んでいるので、タフに使い込める頼もしさがあります。10年、20年かけて味を出していきたい、相棒のようなバッグです」。クラフト感のあるバッグだが、ホワイトレザーにはクリーンなムードも漂って。
バッグのムードとは一転、コートはカラフルに! 「とにかくハッピーなチェックのコートがポイント。カラフルなコートだからこそ、このバッグの存在感が引き立つような気がします」と高橋さん。足もとは、ピンクのソックスとローファーを合わせた。「めっきりボリュームソールやラバーシューズが増えましたが、一年を通して革靴のバランスが好きなので、新調したいと思っているところです」
街で人気のバッグは、チェック柄を選んで
スタイリスト 鈴木香織さん(@kaori_912)
鈴木さんの選んだバッグは、エムエム6 メゾン マルジェラの“ジャパニーズ”バッグ。人気のバッグも、チェック柄を選ぶとまた違った表情を見せてくれる。「このバッグはしっかり大きさがあってたくさん物が入るのに、どんなスタイルにもモードさをプラスしてくれるところがお気に入りです。以前に同じ型の黒を持っていたのですが、その使い勝手のよさに惚れ込んで、2点目に色違いでこのバッグを購入。インパクトがあるけれど上品な色みがお気に入りです」
「かっちりしたスタイリングに、ニットベストやバッグで色みをプラスして、ポイントを効かせました」と鈴木さん。クールなジャケット&パンツスタイルに、暖かみのあるバッグのチェック柄と素材が、優しい表情を添えている。タフな雰囲気のラバーソールシューズで、足もとに抜け感をプラスして。
ワントーンスタイルになじむ2wayトート
フォーゲットミーノッツ(@forgetmenots_official)マネージャー 戸田 静さん (@shizuka___0911)
フォーゲットミーノッツのオリジナルトートバッグをセレクトした戸田さん。「実はこのバッグは、自分でデザインして生産したものです。仕事のときはいつも大荷物なので、大容量だけど軽くて丈夫で、かつ毎日使えて洗えるバッグがほしくて。トートバッグとしてもショルダーバッグとしても持てるように、長さの調整可能なストラップをつけました」。バッグのフロントにはブランドロゴが、バックにはメッセージが英文で入っている。
「スウェットのセットアップが大好きなのですが、気をつけないとパジャマ化してしまうので、選ぶときはシルエットとサイズ感にはとてもこだわります。これはトップスが短め、パンツがスリット入りでフレアシルエットになっていて、気に入っています」と戸田さん。ワントーンのスタイリングに、淡い色調のバッグが優しくなじんでいる。
text: Chiharu Itagaki