日々、仕事で最新トレンドに接している人だからこそ知っている、今の注目ブランド。スタイリスト&ショップスタッフに、個人的に気になっているブランドを聞き、そのアイテムを使ったスタイリングを見せてもらった。セルフ撮影形式のスナップをチェックして、これからのショッピング計画の参考にしよう!
英国発・新進ブランドのカットアウトニット&スヌード
スタイリスト 武田亜利紗さん (@arisatakeda)
武田さんが今、注目しているブランドは、ロンドン発のステファン クック。メンズウェアブランドではあるものの、ジェンダーにかかわらず挑戦してみたくなるようなエッジの効いたアイテムを発表している。今回は、同ブランドのニットとスヌードを使ってスタイリング。「ニットには花びらのようなカッティングが。レイヤードするトップスによって表情を変えられるのが魅力です」。写真ではマーブルカラーのタートルネックトップスをイン。カットアウトの場所によってトップスの色みが微妙に異なっているのが面白い。「『冬でもカラフルに!』が私のテーマ。柄ものが大好きですが、ごちゃっとしすぎないバランスをいつも大切にしています」
スヌードはケープのように巻いたり、ストールのように羽織ったりと、さまざまなアレンジを楽しむことができる。「首まわりのアイテムが大好きなので、一目惚れでした」と武田さん。
繊細な素材とシルエットを堪能できるコート&ワンピース
スーパー エー マーケット 青山 スタッフ 高橋 悠さん(@__takahashi.h__)
高橋さんは、ガブリエラ コール ガーメンツのコート&ワンピースをセレクト。この春で10シーズンになる、スペイン人デザイナーによるブランドだ。「丁寧に選び抜かれた贅沢な生地と、腕を通したときに生まれる美しいシルエットは、着ているだけで満たされるものがあります。今回、スーパー エー マーケットで生地別注したコートは、ロロ・ピアーナ社による撥水性のある素材『レインシステム®️』を使用。こんなに美しい佇まいのレインコートは、他を探してもないと思います」
コートの中は、明るい色で春らしく。「深く開いたVネックのワンピースは、レイヤードの楽しみがいのある一着。こちらもロロ・ピアーナ社の最高峰ウールを使用していて、なめらかさがたまりません」と高橋さん。
ポジティブな気分を運ぶ、ニューフェイスの日本ブランド
スタイリスト 早川すみれさん(@sumire_hayakawa_stylist)
早川さんの着たドレスは、2020年にデビューしたジャパニーズブランド「iI(アイ)」のもの。「セレクトショップのバイヤーを務める森口愛さんがデザインしているブランドです。年齢、肌の色、体型にとらわれない、だ着やすいデザインが魅力的。愛さんのもつ洋服への熱意やポジティブなマインドが、服に反映されています」。現在は、シーズンにとらわれず厳選されたアイテムを少量ずつリリース中。今後が楽しみなブランドだ。
「ポイントは服のボリューム感。気負いすぎない、適度なボリューム感が気に入っています」と早川さん。ロマンティックになりがちなロングドレスだが、大きな襟にはモードな表情が漂って。スニーカーのクリーンな白と、首もとに差した鮮烈な赤をアクセントにして、スタイリッシュにまとめた。
人気の北欧ブランドのベレー帽をアクセントに
LITMUS(リトマス)バイヤー 綾部 帆乃香さん(@honokaayabe)
綾部さんが選んだのは、ガニーのベレー帽。ロマンティックなアイテムが日本でも人気のコペンハーゲンブランドだ。「鮮やかな色使いやプリントが多く、着用していてとてもハッピーな気持ちにさせてくれるブランドです。また、環境に配慮した生産背景がありながらも、そこを強調せずにごく当たり前に取り組んでいるところも魅力のひとつ。2022年春夏シーズンは、定番アイテムはもちろん、ガニーのもつ“クラシック”な面によりいっそう注目しています」。水色のベレーを主役に、ボーダー柄トップスとショートパンツで軽快に。モノグラム柄ジャケットとバッグには、クラシカルなムードも漂って。
この冬に初めて挑戦したアイテムだというベレー。「ニット特有のチクチク感がないので、かぶっていてストレスフリー。なおかつ暖かいところがお気に入りです」と綾部さん。
text: Chiharu Itagaki