エレガントなデイリースタイルに欠かせないアイテム、スカート。今シーズン、おしゃれな人が気に入っているスカートを徹底チェック! 4名のファッション・プロに、スカートを使ったスタイリングを見せてもらった。トップスやシューズとのバランスの取り方など、セルフ撮影形式のスナップを見て参考にしよう。
パッチワークスカートとエナメルスカートのレイヤード
THE OUR バイヤー 小林加奈さん(@cna213)
さまざまな柄がパッチワークされたスカートに、どこかフューチャリスティックなムードが漂うパステルピンクのラップスカートを合わせた小林さん。意外な組み合わせが、しっくりとまとまっている。「ベロアのパッチワークスカートは4、5年前にヴィンテージショップで購入したもので、ずっとお気に入りです。何かアクセントがほしくて、フミカ_ウチダの巻きスカートをレイヤードしました。ツヤ感のあるエナメルがポイントになるので、こちらもお気に入りなアイテムです」
ベロアとエナメル、質感のまったく異なる2つのスカートをレイヤードして、スタイリングに奥行きを生み出した。「メンズの洋服も好きなのですが、身長が高くないのでできるだけ着膨れしないように、すっきり見えるバランスを考えています」と小林さん。
変形可能なスカートで自分らしいバランスを探して
VISITFOR(ヴィジットフォー) スタッフ 赤松里菜さん(@akmtyy)
「普段のスタイリングでは、無理はせず、“少し変”くらいのバランス感を目指しています」という赤松さん。水色のスカートは、中国出身のデザイナーデュオによるイタリア・ミラノ発のブランド「Jing Yu(ジン ユー)」のもの。裾の絞りを調整してシルエットを変化させることができる、ユニークなアイテムだ。「スカートにボリュームがあるぶん、どのくらい余白を残すかを意識しました。あえて下にはいているバイカーショーツを見せるスタイリングが私には合っているように感じたので、ギャザーを絞り、裾をあげて着ました」
ギャザーを絞ったまま裾を下ろすと、バルーンシルエットに。「不思議な形だけれど、色味や素材(シルク混)で上品さも兼ね備えているところがお気に入りです」と赤松さん。プリントタイツも、スタイリングにいっそうの浮遊感をプラスしている。
真っ赤なロングスカートを風になびかせて
スタイリスト 山﨑静香さん(@shizuka_yamazaki_)
「スカートは、はくだけで所作までエレガントになれる気がして、ワードローブになくてはならないアイテムです。特に長めのスカートが大好きで、新品・ヴィンテージアイテムを問わず、昔から少しずつ集めています」と山﨑さん。インパクトのある赤いロングスカートを主役に、他のアイテムは潔くモノトーンで。デコラティブなネックレスやバッグで、スタイリングにパンチを効かせつつ、華やかにまとめた。
スカートはba&sh(バッシュ)のもの。「風になびくような軽さがあるのですが、真っ赤な色と金糸の柄が印象的で、洋服自体にパワーがあるところが素敵です。ラップタイプのスカートなので、1枚ではくのはもちろん、ワンピースやパンツとのレイヤードにも挑戦したいですね」と山﨑さん。
モードに着こなすデニムスカート
メゾンスペシャル ヴィジュアル・ディレクター 蒲原香菜さん (@kana_kambara)
「この春はとにかくデニムが気になっています。自分らしく、モード感とラフさのバランスをとって着こなしたいですね」と蒲原さん。メゾンスペシャルのデニムスカートは、ウエスト部分の折り返しがアクセントに。折り返さずに着ればワンピースとして取り入れることもできる、2wayアイテムだ。
七分袖のジャケットとタイトなトップスで、上半身はスタイリッシュに。「デニムをカジュアルに見せないよう、ショートジャケットと組み合わせました。かっちりしすぎるのも自分のスタイルではないので、足もとは大ぶりなシューズを合わせ、バランスをとっています」と蒲原さん。コロンとした形のラバーシューズがスカートのスリットからのぞき、どこかユーモラスな表情を添えている。
text: Chiharu Itagaki