防寒を意識しすぎてしまうと、おしゃれが二の次に……。そんな冬の悩みには、モードな人たちの“あったか小物”の取り入れ方を参考に。引き続き流行中のバラクラバから定番のマフラーまで、さまざまなアイテムの効果的な合わせ技を、ぜひまねしてみて。
ペールトーンのバラクラバが軽やかさをプラス
「VISITFOR」バイヤー NOZOMIさん(@noz_omi)
「重たい冬のスタイリングを華やかにしてくれるバラクラバは、セシリー バンセンのもの。肌触りがとてもよいモヘア素材で、柔らかい雰囲気に仕上げてくれます。もちろん防寒性もばっちり! 頭と首がしっかり暖められて、冷たい風から守ってくれるマストアイテムです」。そんな優秀な“あったか小物”を今日はボーイッシュなパンツスタイルに合わせた。
「バラクラバに同じ素材のビブを合わせると、さらに雰囲気が出るのがお気に入りのポイント。単体では取り入れにくいという人も、トライしやすくなると思います。ちょうどいい厚さなので野暮ったさがなく、またトレンド感もあるので今年の冬にぴったり。バラクラバを外してスヌードのように首に巻くアレンジも楽しめます」。
色鮮やかなマフラーを主役に
〈ラヴィットワンスモア〉デザイナー Maro Kurataniさん(@maro_kuratani)
オールブラックの着こなしに映えるマフラーがスタイリングのポイント。「全身をワントーンにまとめつつ、小物で遊びの要素を加えるのが好きです。そのぐらいのバランスがいい塩梅! あと心がけているのは、異なる質感をMIXすること。ニットやレザー、エコファーなどさまざまな素材を取り入れることで、大人しくなりがちな冬のコーディネートにも個性が出るような気がします」。
「蝶々やストライプ、チェッカーなどの柄を組み合わせたマフラーは、自分のブランド、ラヴィットワンスモアです。布団みたいにボリュームがあって存在感があるのがお気に入り。本格的に冷えてきた最近でも、暖かく過ごせます。今日はコートに合わせましたが、最近はスカートにパンツを重ねた冬のスタイリングに合わせることも多いですね」。
ビビッドピンクで冬でもポジティブに!
〈ノリ エノモト〉デザイナー、パタンナー 榎本紀子さん(@37nori)
「最近、気になっているブランド、メリルロッゲのアイテムを中心にスタイリングを考えてみました」と榎本さん。黒を基調に、部分的にエッジの効いた色や柄のアイテムを取り入れている。「パキッとしたピンクのマフラーは、着こなしをエッジィに仕上げてくれるスパイスのような存在。袖のようなディテールも可愛くて、いいアクセントになってくれます」。
「今日みたいにマフラーをくるっと一巻きしても、あえて“だらん”と垂れさせても可愛いと思います。防寒用の冬小物と思わずに、スタイリングの幅を広げるアイテムだと思うと楽しく使える気がする。重くなりがちな冬のコーディネートを明るく楽しく過ごすために、色は絶対ポップなものを」。
スタイリングのスパイスになる冬小物を選んで
会社員 天田みのりさん(@minori_amada)
暖かさはしっかり保ちつつも、クラシカルな雰囲気のある小物たちをチョイス。「防寒アイテムって少し野暮ったい印象になりがちだなと思ったのですが、ミュールバウアーの帽子とバトナーのグローブならカチッとモードに魅せられます。小物に合わせてヴィンテージアイテムを着て、このルックでパリに買い物に行きたいなあ」。
「帽子はトラッドなムードがあり、私のスタイルに合わせやすくて重宝しています。正面はキャップ、背面はバケットハットのようにトリムの形状が違う点が面白いんです。グローブはとにかく色に惹かれました。カラーバリエーションも豊富で、アクセントに使える色味が揃っています。ちょこんと持ったアールデコ調のヴィンテージバッグで、クラシカルに」。