冬の定番アウター“ダウン”。1枚で暖かく軽量と、万能さはあるけれど、ともするとカジュアルすぎる印象に……。では、モードな人は一体どんな装いをしている? アイテム選びのポイントからコーディネートの取り入れ方まで教えてもらった。ぜひスタイリングの参考に!
ベルベット素材でエレガントに仕上げて
フローリスト 早崎円馨さん(@madokahayasaki)
「ミリタリーテイストのデザインだけれど、ムラ染めのベルベット素材で作っているために上品さも併せ持っています。見る角度によって色味が若干変わるので、ダウンコート特有の重たさもなく、どのコーディネートにも合わせやすい」。中にタートルネックニットと白シャツを重ねることで、着こなしに奥行きをプラス。
「ダウンコートはパンツと合わせるとラフに見えすぎるような気がして、コーデュロイ生地の巻きスカートを足して印象を中和しています。モノトーンのコーディネートにチェック柄のパンツで色味を加えて、メリハリを出してみました。今後はラメやスパンコールのアイテムを加えたスタイリングにも挑戦してみたいかも!」。
まるでアートピースのような、キルティングダウン
EDSTROM OFFICE PR 藤田百音さん(@ahundred_sounds)
「2年ほど前に、一目惚れで見つけたダウンジャケットです。自分に似合うかという問い以前に、このアイテムを身につけたいと直感で思ったんです。こんな可愛いデザインにはもう出合わないだろうと思うほど、思い入れのある1着です。フォルムはもちろん、切り替えやキルティングに付いているスタッズと、細部までお気に入り」。
ダウンジャケットを着る際に気をつけていることに関して、「ボリュームがあるので、バランス感はいつも注意しています。すっきりとしたシルエットのパンツを選ぶなど、メリハリを効かせたスタイリングが好き。アウターの色味を際立たせるために、インナーやオールインワンはシンプルにまとめました」と教えてくれた。
配色とディテールに個性を感じる1着
studiolab404.com バイヤー MONETさん(@monet_express)
「ニューヨークに買い付けに行った際に見つけた、デッドストックのダウンコートが今季のお気に入りです」とMONETさん。防寒性の高さはさることながら、その配色や襟のデザインに、他にはない特別なエッセンスを感じる。「他のアイテムに合わせやすいベージュを基調にしながら、アクセントとなる赤いラインがポイントに。腰が隠れる着丈もちょうどいいですよね」。
「今日は、ブラウンや赤のトーンをミックスしながら、全体的に温もりを感じるカラーバランスでコーディネートを組んでみました。ダウンコートとなるとついつい黒を選びがちですが、意外とベージュって万能なんです! ジップは閉めずに中に着たニットを見せると抜け感も出て、軽やかな雰囲気に。首もとにはネックレスも忘れずに足して」。
後ろ姿のシルエットでエッジィなムードに
Oriens JOURNAL STANDARD レディース マーチャンダイザー 奥野萌夏さん(@moeca0812)
ミディアムコートにミニスカートを合わせてバランスよくまとめた奥野さんの着こなし。「モコモコとしたボリュームのあるシルエットと、後ろ下がりの裾のカットが可愛くて、ミニ丈のボトムスとも好相性なところがお気に入り! ワンピースのように着てドレスアップしたいなと思い選びました。ダウンコートはカジュアルなイメージが先行しがちですが、着丈を長くすることで上品にもまとまるんです」。
ダウンコートを取り入れるときに意識的に合わせているアイテムは? 「ジャケットをインナーとして着て、メリハリを与えるようにしています。ダウンを脱いでもコーディネートとして綺麗にまとまるのもポイント。小物も黒のレザーを使い、落ち着いた雰囲気を演出してみました。コートの着丈には、同じく長めのブーツを合わせてバランスを取って」。