今年初の猛暑日を観測するなど、急に訪れた夏のムード。となると出番が増えるのは、毎年の定番アイテム“Tシャツ”。気軽にまとえる一方、ともすればカジュアルになりすぎてしまうアイテムはどう着るのが正解? サイズ感やデザイン、合わせ方など、おしゃれな人のスタイリングテクニックを参考にしてみては。
ストリート×リゾートが今夏のムード
スタイリスト 鈴木香織さん(@kaori_s___)
「これまでのTシャツスタイルは、デニムパンツなどと合わせてカジュアルに着こなすことが多かったんです」と鈴木さん。「今年はハットやワンピースといった上品なアイテムを合わせてみたくて! 部分的にメタリックを取り入れて、モードな要素も足しています」。麦わらハットやマキシ丈ワンピースを合わせて、都会的なバカンススタイルに。
グラフィックをあしらったTシャツはERLのもの。「今日はロゴの花とリンクさせて、花柄のワンピースをチョイスしました。前身頃の"venice"に合わせて、後身頃には"be nice."と遊び心のあるキュートなメッセージプリントがお気に入りです。サイズはカジュアルに見えすぎないように、程よく体にフィットするものを。よく愛用しているのはヘインズ プレミアムの白Tシャツです。素材感や厚さがちょうどいいんです!」。
ほんの少しの肌見せでヘルシーに
スタイリスト 小笠原夏未さん(@o49650583)
ジャストサイズのTシャツがよく似合う小笠原さん。「モリー・ゴダードのトップスは、最近迎え入れたアイテムです。可愛らしいシノワズリ風の柄が、モノトーンで描かれているところに惹かれました。メッシュ生地とコンパクトなサイズ感も、夏にぴったりだと思います。洋服はシンプルな色味なので、パンチのあるスニーカーで外しを加えました」。
「普段あまり肌見せはしないタイプでトレンドのローライズの着こなしには若干抵抗があり……なので、逆にクロップド丈のトップスを選びました。スタイリングをするなら、オーバーサイズのTシャツの裾を結んだりして、クロップド丈に見せても可愛いと思います。Tシャツ選びのポイントは、首もとの空き具合! ネックに沿ったデザインが好きですね」。
スポーティなムードを楽しんで
Allege.デザイナー & JASMINE VINTAGE オーナー 水谷優里さん(@yuri_mizutani)
水谷さんはヴィンテージショップのオーナーらしく、今季の流行にヴィンテージアイテムを絶妙なバランスでMIX。「ここ最近マイブームの白いカーゴパンツ×Tシャツという一見シンプルなスタイリングですが、ポイントになるサングラスやヘアアクセサリーを取り入れて、ラフになりすぎないように意識しました」と水谷さん。足もとはトラディショナルなローファーを合わせた。
「Tシャツを着るときは、古着を選ぶことが多いです。クタっとした使用感があって、下着が透けるか透けないか程度の厚さで肌に張り付くような素材感のものが好きですね。リンガーTシャツはおしゃれ感を演出しやすいので、今季は何種類か購入して着回しています」。
ペールトーンの上下に差し色を
ファッション・ビューティPR Chirikoさん(@ghipikq)
2023年春夏のトレンドのひとつである“ペールトーン”のウェアをまとったChirikoさん。「部分的に取り入れるよりも、大胆に華やかに見せるのが今の気分です。ピンクにイエロー、ブルーと色々なカラーがありますが、モードな雰囲気を出しやすいパープルを選びました。ジョン ローレンス サリバンのミニTシャツは、胸もとのギャザーがポイントです」。
全身パープルの淡色コーディネートを、甘くなりすぎずに着こなすポイントは?
「黒小物を取り入れて、ピリッとした辛さを足すことかなと思っています。ペールトーンのみだと可愛らしく見えすぎてしまうかもしれませんが、私は少しエッジの効いたテイストが好きなので、今日は光沢感のあるバッグを斜め掛けして、レイヤードしています。足もとは強さのあるラバーブーツを選びました」。