ひとくちにブーツといっても、長さや素材、色やデザインなどによって、個性は十人十色。今季のトレンドは「ロングブーツ」。スカートやワンピースに重ねたりと、おしゃれな人はどう履きこなしているのか教えてもらった。コーディネートの印象を左右する足もとから、旬のムードを存分に取り入れて!
ビッグコートから覗かせるラウンドトゥ
uneven ディレクター 小島紗希さん(@kojimasaki_)
コスメブランド、アニヴェンを手掛ける小島さんの、私服選びのセンスは繊細。「ヴィンテージショップで一目惚れしたボリュームたっぷりのケープコートには、同じく存在感のあるラバーブーツを合わせて。つま先のぼてっとしたシルエットがなんとも可愛くて、この冬いろいろなコーディネートに取り入れています」。
「冬の寒い空気とリンクするようなカーキ色のアウターに、小物は黒でシックにまとめています。色味を絞って統一感を持たせる着こなしが好きなんです」と小島さん。帽子は高さのあるクラウンがマニッシュな印象を引き出している。「シューズも帽子も、丸みを帯びているけれどグラフィカルに見えるようなデザインを選ぶようにしています」。
着こなしの主役はメタリックなブーツ!
ファッションPR 坂本采加さん(@sa_ya_38)
「履いていると絶対に褒められるブーツです。コーディネートにアクセントをつけてくれるだけでなく、経年変化を楽しめるので、ヴィンテージのアイテムとも上手くなじむんですよね。履き心地の良さも気に入っているポイントです。トレンドのスクエアトゥも相まって、今っぽい足もとをつくれます!」。
この日は総柄のコートに合わせてスタイリング。「花柄とフリルで甘くなりすぎないようにレザーで引き締め、差し色に黄色を使うことで春らしさをプラスしました。可愛いものとピリッと辛いもの、相反する要素のアイテムを組み合わせる着こなしが最近気になっています。ブーツが主役になるように、スカートは潔くミニ丈を選ぶのが今の気分」。
スリットから見せるレイヤードテクニック
会社員 山名生穂さん(@i_kuho)
「冬はビビッドカラーよりも、深みのある色合いを好んで着ています。マックスマーラのブーツは珍しいディープグリーン。ブラックよりも重すぎず、上品な雰囲気が出せるので今季はよく履いています」と山名さん。「トゥが細いので華奢に見えるのもお気に入り。ですがヒールは太く安定感があるので、長時間履いていても疲れにくいんです」。
「今日はオーラリーのスリットスカートに合わせて、ニュアンスがかった着こなしに。スカートのウール生地とブーツのレザーの組み合わせが、冬らしい温かみのある質感になります。ボトムスに抜け感を作った分、アウターやニットは防寒を意識して重ね着を」。ネイビーのダウンジャケットは2つ目以降のボタンを外して、中に着た総柄のニットを見せて。
光沢感がコーディネートのアクセントに
STUDIOUS WOMENS 新宿店スタッフ 石川陽和さん(@hiyopiyo10)
「ブーツを選ぶポイントは、スニーカーのように1日中履いていても疲れないこと。自分の足型にマッチしたものを購入するように、試着のときから意識しています。このブーツは厚底なのでスタイルアップ効果もあって、どんな着こなしにも合うお気に入り。パテント調で光沢感があり、冬のモノトーンルックにもひと匙のスパイスを加えられるところが好きです」。
「最近は、細身のボトムスをブーツインするのが自分の中で流行っています。ブーツの丈感を見せることができるし、脚をすらっと美しく見せてくれるという嬉しいポイントも。そして防寒対策にもなります。おしゃれは我慢といいますが、やっぱり暖かいことがいちばんなので(笑)。春の足もとは、バレエシューズを丈の長いデニムと合わせてみたいです」。