春の訪れを感じるとともに、そろそろアウター類の衣替えを考えている人も多いはず。まだ肌寒さが残る3月こそ、重ね着を想定したスプリングアウターを迎え入れたい。気温差が激しい今の時期に、おしゃれな人はどのように着こなしているのか、スタイリングのポイントとともにチェックしてみて。
パリのヴィンテージショップで出合った一着
スタイリスト 鈴木香織さん(@kaori_912)
「パリのヴィンテージショップで出合ったジャケットは、ダークブラウン×ホワイトのストライプのデザインがお気に入り。ビッグサイズでショルダーはしっかりしているけれど、軽めの素材でサラッとかっこよく着こなせるところも好きなポイントです」と鈴木さん。首に巻いたスカーフで個性をさりげなくプラス。
「普段はブラックを選びがちなスーツスタイルも、暖かくなってきたので白のベストとパンツをセット風に合わせて、明るい雰囲気に。ちょうどパリを訪れているタイミングだったので、スカーフを合わせてヨーロッパらしいクラシックなムードも取り入れてみました」。
ボリュームが出る大胆なドルマンスリーブが鍵
FINN ショップスタッフ 西ことみさん(@__ktm.n)
薄手の素材だからこそ、動きのあるシルエットが生まれるライトアウター。西さんが愛用するジャケットもそのひとつ。「大胆なドルマンスリーブで、着たときにボリューム感が出るところが気に入っています。平面的なパターンだけれど着ると面白いシルエットになるような服が好きで、トレンド関係なく惹かれてしまいます」。
「アウターと似た素材感のショーツを合わせてセットアップのようにスタイリングしてみました。ただトーンの異なるベージュを合わせることで野暮ったくならず、抜け感が出るように意識しています。寒暖差が激しい時期のスタイリングのコツ、そうですね……私の場合は足もとで変化を出しているかもしれません。冬素材のアイテムに対して上品なミュールやパンプスを合わせるなど、華奢なシューズを選ぶことが多いです。少しチグハグなバランスでまとめると、個性も演出できてこなれた印象になりますよね!」
存在感のあるボリューミィなフードが、スタイリングのポイントに
アレッジ ウィメンズデザイナー 水谷優里さん(@yuri_mizutani)
パリを拠点に活動する水谷さん。まだ寒いフランスでの春アウター選びは?「今日はジル サンダーのコートを選びました。華奢なサイズ感に対して、ボリューミィなフードのアンバランスな雰囲気がお気に入り! フードは取り外しが可能なので、気分によって雰囲気を変化させられるところも好きなんです」。
「パリも春を感じられる気温になってきたので、今日は春らしいカーキのバッグをスタイリングの差し色に。足もとは最近ハマっているロングブーツを合わせたのですが、このコートは丈が長すぎないので、ブーツの存在感をしっかりアピールできるんですよね。その点も気に入っています!」
"大袈裟なぐらいのビッグサイズ"のアウターが気分
スタイリスト 山﨑静香さん(@shizuka_yamazaki__)
「大げさなくらいのスーパービッグサイズのアイテムを選んで、いつもの着こなしに変化をつけたいな〜と思っていたところ、ヴィンテージショップで見つけて一目惚れしたジャケットです。エンポリオ アルマーニのメンズアイテムなのですが、肩パッドが入ったショルダーラインが新鮮に感じて惹かれました」。
「パワーショルダーだとどうしてもハードな印象になりがちですが、デザインに対して、さらりとした柔らかな素材感でとても着やすいですし、意外とどんな着こなしにも合うんです。今日のようにドレスで綺麗めに、デニムでとことんメンズライクに……など、その日の気分に合わせて様々な着こなしを楽しめるところもポイントです」と山﨑さん。