ファッションの情報をいち早くキャッチしているスタイリストやショップスタッフに、今注目しているブランドと、そのアイテムを使用したスタイリングを見せてもらった。モードからストリートまで、幅広いジャンルの着こなしで活躍するお気に入りブランドのアイテムをぜひチェックして。
【ザ フランキー ショップ】のロング丈コートを主役に
スタイリスト 鈴木香織さん(@kaori_912)
鈴木さんが羽織ったロング丈コートは、ニューヨークのファッションブランド、ザ フランキー ショップのもの。「パリを訪れた際、実際にショップでジャケットを購入して以来、お気に入りのブランドです。『こんなものが欲しかった!』というアイテムが多く、いついつ集めてしまうんです。このコートは羽織るだけでコーディネートがグッとかっこよくなりますし、シンプルなアイテムと合わせることが多いですね」。
存在感のあるコートを主役に、ミニマムにまとめた鈴木さんのスタイリング。「全体をブラック&ホワイトでクールな雰囲気にまとめつつ、ニットとシューズのギンガムチェック柄をリンクさせて遊び心を演出してみました。春夏シーズンには、普段のスタイルにミニ丈のボトムを合わせたいなと思っています」。
エッジが隠された【Rave Review】のジャケット
スタイリスト 小笠原夏未さん(@o49650583)
「何となく数シーズン前からパッチワークが気になっていたのですが、ほっこりとした可愛らしいデザインの物が多く、購入には至っていませんでした。ただネットサーフィンをしていたらRave Reviewに辿り着き、思わず一目惚れ! 日本では取り扱い店舗が無さそうだったので、SSENSEで購入しました。背面のパッチなどパンチの効いたアイテムなので、インナーはミニマルで上質なものを合わせたいです」。
「インナーはシンプルなものを合わせて、アウターをメインにしました。ボトムスはスウェットのように見えて実はカシミヤ素材。最近特にグレーのアイテムに目がありません。2024年の春夏も引き続き、シンプルでメンズライクなものが気になっています」。
独創的なフォルムが印象的な【RUOHAN】のバッグ
studiolab404.comスタッフ/バイヤー Monetさん(@monet_express)
上海で2022年春夏シーズンからデビューしたRUOHANのバッグをレコメンド。「実は友人のブランドなのですが、ブランドのデビュー前からブレない物作りをしていて、ずっとファンでした。このバッグは上品さとカジュアルさの両方を兼ね備えていて、ひとつ持っているだけで、スタイリングに華を与えてくれるんです」。
「最近の個人的なムードは、スタイリングのどこか一箇所に“抜け感”を出すこと。今日はゆったりとしたシルエットのプルオーバーを着用することで、シンプルだけれど、柔らかい雰囲気になるように意識しました。紙のようにクシャッとした表情のあるバッグとも相性がよく、お気に入りです。クラフト感を大切にしているブランドが好きで、まるでアートのような服や小物に惹かれるようになりました」。
ロンドンベースで活動する【Venice W】のキャップがポイント
VISITFOR スタッフ 赤松里菜さん(@akmtyy)
キラキラとした瞳と、ツバをくちばしに見立てたユニークなキャップ。「Venice Wはロンドンで活動するファッションブランドで、印象的なアイモチーフがシグニチャーです。去年ロンドンにショップをオープンし、私も実際に足を運んで、この帽子をゲットしました。東京にも取扱店舗が増えつつあるので、今後ますます注目されていくと思います」。
「私がコーディネートを組む上で“いなたい”は欠かせないキーワード。今季の新色のグレーは、その要素を抜群に引き出してくれるアイテムです。今年はデザイナーズブランドだけでなく、古着のアイテムをミックスさせたスタイリングを楽しみたいなと考えているので、古着屋をたくさん巡りたいです」。