SPUR.JPの連載「あの人のお気に入り」第9弾は、展覧会のキュレーションやクリエイターとのコラボレーションも精力的に行っている、俳優の伊藤万理華さんが登場。ヴィンテージに自分なりのアレンジを加えて着こなす彼女が、愛用しているエッセンシャルなアイテムとは?
SPUR.JPの連載「あの人のお気に入り」第9弾は、展覧会のキュレーションやクリエイターとのコラボレーションも精力的に行っている、俳優の伊藤万理華さんが登場。ヴィンテージに自分なりのアレンジを加えて着こなす彼女が、愛用しているエッセンシャルなアイテムとは?
ファッションが与えてくれるインスピレーション
乃木坂46を卒業後、話題となった主演作『サマーフィルムにのって』や、10月11日公開の映画『チャチャ』などで、印象に残る独自の存在感で注目されている俳優・伊藤万理華さん。今回、紹介してくれたのは、そんな彼女ならではの視点を感じる10のアイテム。「思い入れがあるものや、これからもずっと使っていきたいアイテムを選びました。ファッションは気分を変えてくれる大切なもの。いつもひとつはお気に入りを身につけていたいと思っています」。
ファッションの仕事をする母から譲り受けたものや、母を通して知ったブランドもあるけれど、古着店で出合った服に、自分なりに手を加えて着ることも。「手を動かすことが好きです。特にクリエイターの友人たちとおしゃべりをしながら、ビーズアクセサリーを作ったり、服をリメイクしたりする作業が大切な時間です。落ち込んだときも、手仕事をしていると、いつもの自分を取り戻せるような気がして」。
これまで3回開催した展覧会ではキュレーションを担当。「展覧会をきっかけにクリエイターや作品と出会って、そこから新しい何かが生まれたら本当に幸せ。そのために仕事を頑張ろうと思えるくらい、私の生きがいです」。
作り手に思いを馳せることはファッションも一緒。「実際に着ることはなくても、デザイナーに共感した服を買い集めてしまうコレクター気質なところがあって。唯一無二のものを眺めるだけでワクワクします」。10のアイテムには、彼女のものづくりに対する思いが表れていた。
1996年生まれ、大阪府出身。2011年から2017年まで乃木坂46のメンバーとして活動。2017年の卒業後は、俳優として映画やドラマなど多くの作品に出演。初主演映画『サマーフィルムにのって』では、第13回TAМA映画賞最優秀新進女優賞、第31回日本映画批評家大賞新人女優賞(小森和子賞)を受賞。2024年10月11日から主演を務める映画『チャチャ』が公開。また、公開待機作は2025年1月公開の『港に灯がともる』。クリエイターとしても『伊藤万理華の脳内展覧会』(2017年)、『HOMESICK』(2020年)、『MARIKA ITO LIKE EXHIBITION LIKEA』(2022年)を開催。書籍『LIKEA』を発表するなど、多方面で活躍している。