女優の橋本愛が12星座から着想を得たファッションスタイルに挑戦する本連載。今回彼女が袖を通したのは、センシュアルでミステリアスなムードが漂う佇まいが特徴の蠍座のスタイリング。
素晴らしい洞察力と底知れぬ探究心が特徴の蠍座。一度興味を持ったら徹底的にこだわり、それを欲することがあるため嫉妬深い星座と思われがちだけれど、それは愛からくる情熱がゆえの行動。常に冷静沈着で、どっしりと肝の据わった姿が頼もしくもある星座である。
フェティッシュで官能的なムードは外せない蠍座らしく、今回はシンプルなブラックドレスを基調に、パテント素材のコルセットであえて違和感を生み出し、ボディラインを強調したスタイリングを完成させた。透け感のあるチュールグローブ、チョーカー、網タイツ、ルブタンのヒールなどとことんフェティッシュを追求した蠍座らしいアイテムによって生まれた女性像は、さながらモードなピンナップガールのよう。
普段の橋本にとって、ある意味正反対ともいえる蠍座には、どんなイメージがあったのだろうか。
「安直なんですが、やはり『蠍座の女』が最初に浮かびますよね。かわいらしさの中にある種、毒というか強さがあって、欲しいものは自分から掴み取っていく。先端が鋭利な星座というイメージがあります」
蠍座のペルソナを象徴するスタイリングを着用したシューティングを通して、ちょっとした変化があったとか。
「男性向けというよりも、自分の体、色気を最大限に表現できて、自分自身が楽しむためのファッションだと思えましたし、着ていてものすごく楽しかったです。私はあまり肉感的な体の持ち主ではないので(笑)、こういう役柄に出合うことは滅多にないけれど、自分の持っている体と星座のイメージがちょうどよく歩み寄ったスタイリングというか。だからこそ、普段は出てこない、女王様のような強い部分が表に出てきたような気がしました(笑)」
今回は蠍座の女性像から自身に潜む強さに出合ったという橋本。来月の「橋本愛のときめきホロスコープ」のテーマは、射手座(11/23~12/21生まれ)。次回のスタイリングもお楽しみに!
【蠍座のエナジャイズアイテム】ハードでモダンなスパイクアクセサリー
マシュー・M・ウィリアムズによるジバンシィを象徴する、スパイクを全面に配したカフブレスレット。オーガニックでヘルシーというよりはハードで大胆な蠍座にぴったりのアイテム。
「スパイクなんだけど、よくみるとフェミニンな丸みも感じられて、たまらないですね。今日のスタイリングにも合いそうだし、Tシャツ&デニムのようなシンプルな服装にプラスしてもよさそう。普段もパンクなアイテムは好きで、心の中に反骨精神を宿せるというか、お守りのような存在として持っているところがあります」(橋本愛)
橋本愛 プロフィール
熊本県出身。映画『告白』(2010年)、熊本県出身。映画『告白』(2010年)、『桐島部活やめるってよ』(2012年)、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)などで注目を浴びる。 直近では大河ドラマ『西郷どん』(2018年)、『いだてん』(2019年)、初ヒロインを務める「青天を衝け」が放送中。現在発売中の「筒美京平SONGBOOK」にて「木綿のハンカチーフ」を歌唱。
model: Ai Hashimoto photography: Shunya Arai〈yard〉 styling: Tamao Iida hair and makeup: Hiroko Ishikawa text: Tomoko Ogawa horoscope advisory: Seira Yoshimura edit: Shunsuke Okabe