若い才能が、ハイスピードで世に出ています。写真集『KIDS IN LOVE』を発表したオリビア・ビーは1994年生まれの22歳。フリッカーで注目され、その若さですでにエルメスをはじめ大きな広告を手がけるフォトグラファーです。
日本でもこの頃、クリエイターの年齢を知って驚くことがしばしば。しかも、どこか懐かしいタッチだったりして、「えっ、もっと年上の人だと思った」とギャップを感じること、ありませんか? SPUR7月号の特集「次世代クリエイターはミルキーカラーの夢を見るか」では、アンダー30の女性クリエイターをクローズアップします。
アンダー30、つまり今年29歳になる1987年生まれが、中学校にあがったのは2000年。初のカメラ付き携帯電話が発売され、ADSLが普及しはじめた頃(あの、駅前でモデムを配っていたのが2000年代前半)です。ポケベルのせいで恋がカラ回ったり、自作のミックステープを100回リピートしたりせず、2000年代に青春時代を過ごしたクリエイターは、今、どんな世界をみているのでしょうか。
誌面に登場するのは、オリビア・ビー、平野紗季子、ancco、きゅんくん、とんだ林蘭、加藤綾佳、中里周子の7人。それぞれのユニークな感性とともに、新しい時代の空気も感じていただければと思います。