2016.12.22

とっておきのOMOTENASHI

世界各地のファッションウィークが一段落し、東京コレクションとデザインウィークがやってくる10月と11月はファッションもインテリアも、デザイナーたちの来日ラッシュです。毎年来日デザイナー企画を組んでいるSPURとしては、これまでにない体験をしていただきたい、という気持ちで、今回の「おもてなし」を計画。事前にデザイナーに日本で体験してみたいことや好きなことのアンケートを実施して、人生最高の日本体験をしていただくべく、プランニングしました。
いちばん初めのお客様は、クレージュのお二人。宇宙が大好きだというふたりには、宇宙ミュージアムTenQで、さまざまな角度から体験をしていただきました。ビジュアルのインパクトが強いコーナーももちろん楽しんでいたのですが、意外だったのは、東京大学総合研究博物館とコラボレーションする「サイエンス」エリアで、より学術的な視点での宇宙の話に熱心に耳を傾けていたこと。色やフォルムだけでなく、素材にこだわるコレクションを発表するふたりは、やっぱり研究者肌なんだな、と感心しました。

そして、もうひとつ印象に残ったのが、松徳硝子での「うすはり」グラスつくり体験。スクラップドウッドをつかった家具でおなじみのピート・ヘイン・イークがトライしました。彼は日本にくるたびにこの「うすはり」グラスを買い占めて帰って家族で愛用しているのだとか。松徳硝子の工場は、体験用ではなく製品をつくる工場なので、普段は一般の方の体験は受け付けていないそうですが、ピートのものづくりの考え方にご理解いただき、今回は特別に対応していただきました。念願叶ったピートは、最初の工場見学の時から、あちこちをうれしそうにデジカメで連写。製作工程の説明も熱心に受けていました。そして、職人さんたちがお昼休みになった時間にあいた作業場でガラス吹き体験、スタート! 結果、この笑顔です。

このほか、誌面では、FAYの二人組とクリステル・コーシェにも“日本体験”をしていただきました。日本人の私でも実は体験したことのないことの連続で、一緒になって楽しんでしまったのも良い思い出。意外と知らない”日本”で引き出された、デザイナーたちの素の表情とコメントにご注目ください!

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SPUR MAGAZINE

着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!

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