ここ数年、ジャケットから遠ざかっていたという人も、この秋のジャケット旋風は無視できないはず。「でも、どう着る?」に答えます。ジャケット復帰のためのQ&A
Q ベーシックな紺ジャケット、今年ならどのように着る?
A 思いきった袖の処理で新しいバランスを見つけて
ネイビーのジャケットに、ストライプのシャツとデニム。ごくごくベーシックなアイテムを、今年らしく着るには? そのひとつの答えがこちら。袖にボリュームのあるシャツを選び、ジャケットの袖を思いきって肘までたくし上げてみるのはどうだろう。肘下からふんわり広がるシャツのシルエットが新鮮。左袖にはベロアリボンをくるりと巻きつけて。ジャケット¥107,000・シャツ¥42,000/TOGA 原宿店(トーガ) デニム¥39,000/rag & bone 表参道(rag & bone)
Q 大人気のチェックジャケット。堅苦しくなりすぎそうで……
A ストレートに英国調もいいけどグランジという選択肢もあります
ブリティッシュテイストの人気を受けて、数多くリリースされているチェックのビッグジャケット。たとえば同素材のパンツとセットアップで、とことん英国調に着るのもいいけれど、あえてこんな崩し方をしてみては? インにはTシャツにキャミソールを重ね、チェック柄のシャツを腰巻きして。
ジャケット¥83,000/コロネット(エアロン) カットソー¥19,000/イーストランド(イーチ × アザー) キャミソール¥28,000/THE WALL SHOWROOM(リト) パンツ¥32,000/ブランドニュース(カレンテージ) 腰に巻いたシャツ¥65,000/エムエム6 メゾン マルジェラ オモテサンドウ(エムエム6 メゾン マルジェラ) バンダナ¥12,000/アングローバル(マーガレット・ハウエル) 靴¥96,000/コム デ ギャルソン(ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン) ソックス/スタイリスト私物
Q 一目置かれるジャケットの着こなし方法、教えてください
A 腕を通さずに着てケープのように。アシンメトリーなバランスで勝負
白シャツにスカーフをさらりとあしらった上からビッグジャケットを腕を通さずに羽織り、片サイドでブローチ留めして、ケープのように。モード上級者のムードあふれる着こなしだ。ジャケットは、落ち感のあるしなやかな素材のものをセレクトして。
ジャケット¥302,000・シャツ¥140,000/コロネット(ザ ロウ) スカーフ¥35,000/アングローバル(マーガレット・ハウエル) ピン¥19,000/TOGA 原宿店(トーガ)
Q セットアップを着るときの心構えを教えて
A 崩すのではなく、より「きちんと」着たほうがおしゃれに見えます
ジャケット&パンツのセットアップ、しかもブルーのベルベットともなるとどうしても意識は「いかにカジュアルダウンするか」に向いてしまうもの。ここはあえて「より正装感を高める」着こなしにトライ。白いボウタイブラウスをのぞかせて、王子様のように。脱・中途半端がモードへの近道だ。
ジャケット¥96,000・パンツ¥56,000/UNIT&GUEST(ティビ) ブラウス¥18,000/TOMORROWLAND(マカフィー) リング¥39,000/TOGA 原宿店(トーガ)
Q 手持ちのジャケットも、即今年らしくなるスタイリングって?
A ベルトやコルセットで大胆にウエストマークを
ジャケットの上からウエストマークというのはすでに定番だが、今年はコルセットとベルトの重ね技を試してみては。ビッグサイズのジャケットより、ボディラインにフィットしたシルエットのもののほうが美しく仕上がる。
ジャケット¥83,000(リカ バイ ウルリカ・ラングレン)・ニットコルセット¥46,000(ティビ)/UNIT&GUEST ジャンプスーツ¥25,800/THE WALL SHOWROOM(カメオ コレクティブ) ベルト¥50,000/コム デ ギャルソン(ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン)
Q 持ってたら意外に便利、なジャケットを教えてください
A カーディガン代わりに着られるノーカラージャケットがおすすめ
ビッグジャケットはやはりどうしても体型を選ぶもの。小柄な女性でも着やすく、次のムードを演出できるのが、シンプルなノーカラージャケット。ロングコートのインに、カーディガンのように 着ることも可能。クリーンなスタイリングで。
ジャケット¥70,000・ベルト¥17,000・靴¥51,000/アングローバル(マーガレット・ハウエル) コート¥119,000/TOGA 原宿店(トーガ) シャツ¥21,000/コム デ ギャルソン(コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ デニム) パンツ¥65,000/THE WALL SHOWROOM(ネヘラ) ウォレットチェーン¥679,000/クロムハーツ トーキョー(クロムハーツ)
秋のマストアイテム別必勝法
SOURCE:SPUR 2017年10月号「この秋は、スタイリングの天才になる」
photography:Hiroko Matsubara styling:Tomoko Iijima hair:Nori Takabayashi〈angle〉 make-up:Masayo Tsuda〈mod’s hair〉 model:Isabella
着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!