モード界に吹き荒れるロゴ旋風。各ブランドを象徴するモチーフがさまざまな解釈で表現され、大人仕様にアップデートされた2018年。今着たいのはストリートから昇華したモードなもの。大胆さをシックに身にまとい、大人の余裕を見せつけたい。
1. FENDI(フェンディ)ウィットに富んだパロディ作品で知られる、スコットランド出身のアーティスト、ヘイ・レイリーが手がけた「FENDI/FILA」ロゴでオーセンティックなTシャツをひとひねり。着こなしにユニークなインパクトを与えてくれるTシャツは、パッド入りショルダーで、一枚でもサマになる。テーラー仕立てのジャケットを肩に、ラフなTシャツルックをほどよくトラスティに。デニム・オン・デニムで’90sムードをモードに演出したい。
2. PRADA(プラダ)スポーティなプレフォールコレクションに映える新しいロゴは、名だたる建築家を輩出したことでも知られる建築設計事務所OMAによるデザイン。どこか懐かしさを感じさせるVネックカーディガンの胸元にはIDケースでフューチャリスティックな彩りを。ブランドを象徴するブラックナイロン素材のバケットハットをアクセントにハイストリートな着こなしにチャレンジしたい。
3. CéLINE(セリーヌ)上品なクロスステッチでウエストにブランドロゴが配されたパンツ。ゆとりのあるストレートレッグにフロアレングスのセリーヌらしい逸品にウエストゴムが旬のエッセンスを加えてくれる。リラックスムード漂うパンツにはバイカラーのレザーシャツを合わせて、異素材ミックスとスパイシーなカラーブロックを意識。ほどよくオーバーなトレンチコートをまとい、洗練された女性らしさを演出しよう。
4. LOEWE(ロエベ)イビザの伝説的ブティック「パウラズ イビザ」とのコラボレーションコレクションからは、ブランドロゴが連なるリボンが印象的なバケットハットが登場。夏の日差しに映えるビビッドなプリント柄とブランドロゴが型押しされたレザータグが、コーディネートにパワフルなインパクトを与えてくれる。バケーションにもぴったりのストライプシャツと合わせてグラフィカルな夏の装いを。
5. GIVENCHY(ジバンシィ)シンボリックな「4Gロゴ」が大胆に配されたニットはオーバーサイズでフレッシュに着こなしたい。ネイビー×レッドカラーで全身をまとめて、主張の強いロゴを今年らしくスタイリング。ブラウスのタイ、スクエアパンプスの小物使いで、ジェンダレスなシルエットに小粋なアクセントをきかせて。
6. VALENTINO(ヴァレンティノ)80年代後半〜90年代初頭に用いられた4文字のアーカイブロゴがリバイバル。VLTNの大きめロゴが目を引くケープの下にはトラックスーツをコーディネート。オールブラックでまとめたラグジュアリーなスポーツルックが新しい。
7. MIU MIU(ミュウミュウ)ロゴが連続するソールが可愛いスポーティなスニーカー「MIU RUN」シリーズに、新しくサンダルが仲間入り。かかとからつま先にかけてロゴサイズが変化するグラフィカルなプリントで、子どもっぽくならないのもうれしい。アクティブな足もとに対比するシックなブラックドレスで、大人のガーリーさをミックス。
8. NINA RICCI(ニナ リッチ)ワンショルダーニットからのぞくのは、大小のフォントがちりばめられたモノグラムプリント。ボウタイがアクセントのシルクブラウスに、モノグラムが大人の遊び心を添えてくれる。温かみのあるピンクニットにエナメルスカートを合わせて、フェティッシュな薫りをミックス。ロゴ初心者でも取り入れやすいモノグラム柄で、エレガントな着こなしに新しい表情を加えてみて。
9. MISSONI(ミッソーニ)シンボリックなロゴがブランドカラーの錆色(rust)で表現されたミッソーニのプレフォールコレクション。シックな配色で着こなしやすいファーブルゾンは、背面に配されたアルファベットロゴに視線が集中。ロゴがエンボス加工された贅沢なレザーパンツは、タイトフィットでパワフルな仕上がりに。"抜け感"の逆をいく、ロゴ・オン・ロゴのマキシマムな組み合わせで、無敵の存在感を手に入れたい。
SOURCE:SPUR 2018年8月号「大人のためのロゴランド」
photography:Kento Mori styling:Maiko Kimura hair:Yusuke Morioka make-up:DAKUZAKU〈TRON〉 model:Vanya edit:Sakiko Fukuhara