ディオールが東京にやってきた。キム・ジョーンズによるデビューコレクションにあたる、サマー 2019 メンズ コレクションも記憶に新しいが、今回は史上初となるプレフォールのランウェイショー。会場に入ると、まず目に飛び込んできたのは空山基が制作した、巨大な「セクシーロボット」。言わずと知れた、日本が誇る現代アーティストの作品だ。巨大なスカルプチュアは、コレクションのテーマである「サイバーパンク」を鮮烈に浮き彫りにし、観客の目を奪う。
ランウェイで登場したのは、45体のメンズルック。端正なテーラリングや、フェミニンなレース使いといった、新生ディオールのメンズキースタイルは継承しながら、マシュー・ウィリアムスによるディテールワーク、そしてYoonがデザインした近未来的なジュエリーがエッジの効いたスタイルを強調した。
ショーが終わると会場の照明は暗転。七色のレーザーライトが、センターのスカルプチュアを照らし出す中、熱狂的なムードは夜が更けるまで続いた。