好奇心旺盛な彼女がこよなく愛するのは、読書と勉強。活字アディクトといっても過言ではない。飽くことなき探究心は、ファッションにも。真っ昼間から大胆にまとうのは、冒険心あふれる最新ルックの数々。生真面目な彼女は、書を携えて街へ出る――
パズルに熱中する横顔
目下、熱心に数独に取り組む彼女は大胆に素足を見せたスタイルで。ボリュームたっぷりな袖口のレースやハット、星のモチーフ。70年代を思わせるアイコニックな要素をふんだんに盛ったスタイルで、いつもと変わらない一日を過ごす。
世界情勢とピンクのロマンス
新聞で時事情報を常にチェック。同じくらい日々に欠かせない存在のユニフォームは、華やかなエコファーコート。光に映えるネオンピンクに繊細な水色のプリーツとレースを揺らす。ロマンティックな色彩のコンビネーションを堪能。ハットやグローブも目いっぱいトッピングして、本気のドレスアップを心ゆくまで楽しむ。
脳内はグラフィカルな小宇宙
背筋が伸びる、美しいテーラリングのシルクブレザー。端正なブラックのトラウザーを合わせつつ、遊び心も忘れない。モダンアートのような総柄プリントスカーフを"真知子巻き"でオン。レトロな気分に浸りつつ、フルーツパーラーでちょっとひと息ついて。帰ったら資格試験の勉強をしよう。
レッスンも発表会気分で
ロゴが配されたボディスーツやデニムに可憐なチュールとフェザーを重ねて。歩くたびにふわりと揺れて余韻を残す。靴やジュエリーで乙女な輝きをプラス。ブラームスの「愛のワルツ」の暗譜ができるまでもう少し。
本日は、モードな読書日和
ダブルのマットサテン素材が形作る構築的なスクエアシルエットがモードな佇まい。街に映えるビビッドなグリーンカラーも、フォルムを引き立てる。大ぶりなハートのイヤリングに乙女心もひとさじ。エッフェル塔のモチーフがちりばめられたクラッチバッグと一冊の文庫本を携えて、心地よい読書スポットを探しに。
きらめきの暗記タイム
マイクロミニ丈のスパンコールがまばゆいドレス。右襟にしだれる黒いビジューや、深く開いた胸元のカッティングは、どこか毒っ気も感じさせて。アナログな単語帳をめくるいつものバス内の風景も装いのパワーがあれば、少し違って見える。
SOURCE:SPUR 2019年4月号「彼女は正午に着飾って」
photography: Jun Imajo〈D-CORD〉 styling: Satoko Takebuchi hair: JUN GOTO make-up: fusako〈ota office〉 model: Marine cooperation: Shibuya Nishimura Fruits & Parlor