泡立つ波間に、乾いた砂浜と、サンセット。ロエベの新作コレクションに耳を澄ませば、聞こえるのはオプティミスティックな潮騒の音。アーティなウェアにモードなメロディを託し、輝く春の海を目指して。
海には行かない。潮風は苦手
(右)Tシャツをつなぎ合わせたようなドレスは、遠浅の海を思わせる青のグラデーションを美しく表現。バニーバッグもラフィアで夏を先取り。
(左)フレッシュなグリーンのシャツとパッチワークパンツのセットアップは、軽やかなスエード使いにメゾンの矜持を秘めて。
海には行かない。二人きりになりたいから
(右)ボディとポケットで色を変え、レザーをポイント使いした遊び心のあるサファリジャケット。ウエストシェイプされた構築的なシルエットは後ろ姿も端正な印象。レザーでカラフルにアップデートしたバスケットバッグを差し色にして。
(左)レトロな色調のウニのプリントが目を引くリラクシングなリネンパンツ。ユニセックスで楽しめるデザイン。
海には行かない。自分勝手だとしても
キッチンクロスのようなケープスリーブ、張りのあるコットンのボディ、足さばきで揺れる薄手のコットンと、白の素材をパーツごとに切り替えたホワイトドレス。大ぶりなラフィアトートと一緒にモダンなエレガンスを演出。
もう海になんて、行くつもりじゃなかったのに……
(右)ニットとフレアスカートのように見える切り替えをきかせたドレスは、マルチカラーのバンドがアクセント。カーフレザーのトップカバーつきで使いやすく進化したバスケットバッグを相棒に。
(中央)どこかトライバルなムードを残したロングドレスにも、マルチカラーのバンドを肩から掛けるようデザイン。足もとはベルテッドブーツであえてストイックなムード。
(左)プレイフルなパッチワークが目を引くコットンリネンのセットアップ。フラワーモチーフのラフィアバッグと合わせてポップなムードをさらにプラス。
SOURCE:SPUR 2019年4月号「海へ行くつもりじゃなかった」
photography: Kenshu Shintsubo styling: Tamao Iida hair: KOTARO〈SENSE OF HUMOUR〉 make-up: Tomohiro Muramatsu〈sekikawa office〉 model: Fabienne, Barbora, Sasha cooperation: Hynd