ミラノから世界へ!秋冬のシューズトレンドが詰まった“宝の山”・ミカムをレポート

今年2月、世界最大級と言われるシューズの国際見本市「ミカム(MICAM)」がイタリア・ミラノで開催された。87回目となる今回は、2019-20年秋冬シーズンのコレクションにフィーチャー。イタリアやヨーロッパ各国はもちろん、世界中からシューズブランド関係者、バイヤーやジャーナリストが集まり、最新コレクションの商談や取材が熱心に行われていた。秋のシューズトレンドを先取りレポート!

ロケーションはロー・フィエラミラノ。日本で言えば幕張メッセのような広大な展示会場に所狭しとブースが並ぶ。


2019-20年秋冬シーズンの新作をチェックしようと、世界中からシューズ関係者が集結。その数、43,000人以上!

2019-20年秋冬シーズンのトレンドは?

世界最大級規模というだけあり、今回のミカムには1,500を超すブランドが参加。日本でも人気の高いファビオ・ルスコーニ(Fabio Rusconi)、ポリーニ(Pollini)、バルダン(Baldan)といったイタリアが誇るシューズブランドをはじめ、メゾンのシューズを手がけるファクトリーブランドやクラフツマンシップの光る老舗ブランドが目白押し。

会期中は出展ブランドによるランウェイショーや、トレンド予測企業・WGSNによるセミナーも開催された。秋冬のトレンドとして提案されたのは、モダンなツイストを効かせアップデートされたヴィンテージスタイル(Purpose Full、自然にインスパイアされたミステリアスなスタイル(Light Magic)、プレイフルでブライトなストリートスタイル(Free Style)。




注目アイテムとしてはトレッキングスニーカー、ミニマルローファー、スラウチーブーツのほか、人気のウェスタンブーツ、ハイヴァンプパンプスやレトロなハイトップスニーカーなども数多く提案されていた。特にチェック、アニマルプリントやカラフルなスネークスキン、玉虫色のシューズは、秋の装いをフレッシュに彩ってくれる予感。

シューズの未来を担う、イタリア国内外の気鋭ブランドを支援

「コンテンポラリー」ブースの一角には、イタリア国内外の若手デザイナーを支援する「エマージング・デザイナーズ」コーナーも。選出された12ブランドによる合同ショーも開催された。

ファブリックを使った美しいミュールは、ドルチェ&ガッバーナやヴェルサスで経験を積んだAndrea Mondinによるもの。


フラットシューズをあくまでエレガントに表現するAnna Baiguera。

手前のシューズは、クラシックを刷新するフランスのMarie Weberによるデザイン。一足一足がなんとハンドメイド!

新作コレクションを手に、自ら熱心にブランドの説明をするデザイナーたち。新しいものを生み出すエネルギーに満ちた彼らの手によるシューズを、日本のストリートで見かける日もそう遠くなさそうだ。

一日を締めくくるのは華やかなコンテンツ

展示会後には、ベスト・バイヤーを表彰するアワードの贈呈式(プレゼンターとしてデザイナーのトミー・ヒルフィガーが登場!)、元・イタリア代表サッカー選手のヴィエリによるDJパフォーマンス、映画やミュージカルで知られる『プリシラ』をモチーフにしたステージなどがエキサイティングな一日を締めくくった。

ステージに現れたトミー・ヒルフィガーの足元は軽やかなスニーカー!

ミュージカルのキャスト扮するきらびやかな衣裳をまとった『プリシラ』jのドラァグクイーンたちがミカムのステージへ!

モード界では、2019-20年秋冬コレクションの発表も一段落。新たなスタイルを連れてきてくれる、この秋の一足に思いを馳せてみては?

text: Misho Matsue

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