加速するキャッシュレス化に伴って、ハンズフリーの波もやってきた! モード界を席巻する、ポケットつきウェアとフラグメントケースを手に入れて、彼女は身軽にどこへ行く?
PART1 ポケットいっぱいの愛
財布に鍵にスマートフォンも……全部ポケットに入れてしまえば、足取りだって軽くなる。
シャネル
ブライトなミントカラーのツィードが春の訪れを感じさせるショートドレス。デコルテがのぞく襟元とAラインシルエットによるホーボー風のエレガンスに、4 つのスクエアポケットがスポーティなムードをひとさじ。ストロー素材のダブルバイザーキャップを合わせれば、遊び心のある軽やかなスタイルが完成する。
ロエベ
背面のほか、前身頃に3個、各袖に1個、大小さまざまなポケットが備わっている。たっぷりと膨らんだ印象的なバックスタイルや、レザーのアクセントなど、随所にこだわりがにじむ世にもモードなミリタリージャケットだ。
フェンディ
トレンド感あふれる、ショート丈のデニムパンツ。今シーズンのキーディテール「ジャイアント ポケット」が、見た目以上の収納力を発揮する。ウエストのドローストリングに配された、光沢感のある「FF」ロゴがフロントでほどよいアクセントに。
メゾン マルジェラ
膝下にまでジップポケットがあしらわれているパンツ。ゴムが仕込まれた裾など、ワークテイストが細部ににじむ。“エラープリント”を施した異なる柄の側面を持つパンプスで、エッジと女性らしさを加えて。
ドリス ヴァン ノッテン
ワークウェアとオートクチュールを融合させた今季。ポケットとベルトが機能的なコットントップスに、ドレスを想起させるワンショルダーのディテールをプラス。現代的なワードローブへと昇華した。
サカイ
抽象的なフラワープリントは、Henri Kvanskiによるヴィンテージデザインにオマージュを捧げて。スカートにはフィッシングベストのディテールを用いており、実に17ものポケットがあしらわれている。縦横に配されたジップを開ければ遊びのあるビジュアルに。
Y/プロジェクト
立体的なポケットとヴィンテージ感漂うフェイクレザーがスタイリングのフックに。
ワイズ
オールブラック、しなやかな質感のコットン素材、ひねりをきかせたシルエットにブランドの秩序がある。ポケットはすべてジップで取りはずし可能。
コムフィ
シアトル発のアウトドアブランドによるベスト。かさばるものでも入れられるよう、左右と背中のポケットは大きく設計されている。防燃・撥水加工が施されているため、レジャーシーンでも活躍。
SOURCE:SPUR 2019年5月号「彼女は手ぶら」
photography: Sophie Isogai〈KiKi inc.〉(model), Asa Sato(cutout) styling: Michie Suzuki hair & make-up: Mika Iwata〈mod’s hair〉 model: Pleun text: Mai Ueno