THE SHAPE OF OCEAN
遠い、遠い、海の底に、世にも可愛い人魚姫がおりました――。ランウェイにあふれたビッグトレンドのひとつが"海"モチーフ。マーメイドに扮した女優・広瀬すずが幻想的な世界に誘う。
※この特集中、以下の表記は略号になります。WG(ホワイトゴールド)
海の奥深くにこそ、真にきれいな色がある
"海のアネモネ"に見立てたトップスはオーストリッチのフェザーを澄んだブルーやピンク、オレンジに染めたロマンティックな一着。シルクシャツとレイヤードし、少しメンズライクな気分で着こなして。手首には動くたびにシャンシャンと音を響かせるスズのブレスレットを。
月夜にきらめくラッフルとスパンコールの魔法
柔らかく立体的なラッフルトップスに、同素材のビッグコサージュベルトをオン。何層にも重なったオーガンザが、ファンタスティックな一夜を華麗に盛り上げる。月の光に映える総スパンコールのワイドパンツがプリンセス・マーメイドの尾びれのよう。
ダンスを踊るのは王子のため、私のため
ダンサーに着想したディオールのルックは、ジャンプスーツとレオタードで身体を包んだ上に、チュールのゴデットドレスをレイヤード。霞のように淡くやさしいムードを醸しながらも、ヘッドバンドを加えることで意志ある女性像へと導く。
海の宝石を味方にどこまでも羽ばたいて
羽根モチーフと大粒のパールを連ねた"プリュム・ドゥ シャネル"のイヤリングは、心の底から自信を与えてくれる人魚姫の宝物。
Suzu Hirose
1998年6月19日生まれ、静岡県出身。2013年ドラマ「幽かな彼女」で女優デビュー。代表作に映画『海街diary』(’15)、『ちはやふる』(’16〜)、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(’18)など。4月からNHK連続テレビ小説100作目「なつぞら」に主演。撮影後に感想を尋ねると「風をはらむような服のデザインを見て、やわらかくなればいいなと思いました。ファッションは一番の楽しみ。車からNHKのスタジオに入るまでの道でも、好きな服を着て歩くと、楽しい」と広瀬さん。
SOURCE:SPUR 2019年5月号「彼女はモードな人魚姫」
model: Suzu Hirose photography: Mitsuo Okamoto styling: Tamao Iida hair: TAKU(CUTTERS) make-up: Tomohiro Muramatsu 〈sekikawa office〉