遥か彼方、銀河系のどこかに、人間を祖先にもつ生命体がいるとしたら……。構築的で硬質なテイストをミックスするノマド的スタイルが今季のダークホーストレンド。それは、地上に帰還した彼女の日常着――。
大理石で埋もれた地球にエイリアンが舞い降りた
襟元にファーをあしらったホワイトデニムのロングコートは、シルバーの無機質なボタンとのコントラストがモダン。肌を保護するようなサイハイブーツはフリンジがワイルドに揺れ、これから始まる旅路への期待と不安が交錯する。
異質な雰囲気が漂うニットのレイヤード
ティアード状に重ねたのはニットのトップス、スカート、ロングドレス。ほどよくボディラインを強調するリブニットの三重奏が縦長のシルエットに心地よい緊張感を添える。ハイパープラットフォームを合わせ、ユニークなバランスに。
緊迫感みなぎる惑星探査に出発
オーバーサイズのタイダイTシャツは、服の中で身体がたゆたうような"空間"が生まれる。プラスチックパーツが連なったフューチャリスティックなスカートとのミックスマッチは、今季の気分。
その風貌は、未来のモナ・リザ
メタリックピンクのジャンプスーツにリネンのフーディを合わせて。巨大なフープピアスについたオーストリッチのフェザーが地上の風にたなびき、孤高のレディ・エイリアンを際立たせる。
未来を見据えるノマディックスタイル
柄パンツをジャンプスーツと重ね、裾からペイズリープリントをのぞかせる。ガウン風コートを羽織りノマド気分を底上げしながら、スぺーシーなサングラスで引き締めて。
この星の新時代を制するのは、ワタシ
袖のスリットにフリルを飾ったリネンのジャンプスーツに、同素材のパッチワークドレスを重ね、有機的なフォルムを構築。祖先の地に立つ彼女は、新しい時代の幕開けを高らかに宣言する。
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SOURCE:SPUR 2019年6月号「新世界の民は、ハイパーノマド」
photography: Hiroko Matsubara styling: Tomoko Iijima hair & make-up: Shinya Kawamura〈mod’s hair〉 model: Maya Salmon cooperation: The Hill of Hope