袖を通すたびにときめきという名の高揚感をくれるフェザーの服。ふわりと揺れる羽根に包まれたなら、心がふっと軽くなり、温かな気持ちになれるはず。心の奥にしまい忘れた大切な気持ちを目覚めさせる、やさしいフェザーをお届け。
優美なチュールドレスの袖にフェザーを縫いつけて。風になびいて自在に揺れ動く様子は、まるで雲をまとっているかのよう。そんな神秘的なムードさえ感じる一着は、かたくなった心を解き放つ魅力にあふれている。ドレスに用いられたオーストリッチの羽根はサステイナビリティに配慮したものだけを使っている。
真にエレガントな女性を目指すドルチェ&ガッバーナ。1940年代のハリウッド女優を彷彿とさせるナイトウェアを現代にアップデートした。シルクのセットアップにふわふわの羽根をトリミングし、いついかなるときも夢を忘れない華やかで愛らしい人に。
ネット状に編まれたコードに羽根が一枚ずつ結びつけられた、上半身を覆うネックレス。グースフェザーは今季のブランドのキーカラーである赤に染められている。エスニックでありながら、神聖なムードをも感じさせるデザイン。
オーストリッチの羽根と型押しのレザー、2種のブラックを組み合わせて。マイケル・コースが地中海のコルシカ島で見たマーケットバッグをきっかけに生まれた「バンクロフト」シリーズをきらびやかにドレスアップした。
Vネックニットとショートパンツという何でもない日常着が、鮮やかなグリーンのスパイスで生き生きと輝き出す。ニットの両肩と袖口にスリットが入っていてシルエットがユニークなのも特徴。3カ所につけられたフェザーのフリンジは取りはずしが可能で、異なる表情が楽しめる。
ムッシュ イヴ・サンローランが1971年に発表したスキャンダルコレクション。フォックスファーをグリーンに染めるという大胆さからセンセーションを巻き起こしたルックを、アンソニー・ヴァカレロが現代によみがえらせた。オーストリッチフェザーをネオングリーンに染め上げ、一着のコートに。パワーショルダーでありながらやさしいムードまでも漂わせる、フェザーの魔法を堪能したい。
>商品のお問い合わせ先と電話番号はこちら
SOURCE:SPUR 2019年9月号「そのやさしさは、フェザー級」
photography: Kenshu Shintsubo styling: Kayo Yoshida make-up: fusako 〈ota office〉 hair: NORI TAKABAYASHI 〈YARD〉 model: Isabella