2枚目に欲しいのは、正統派ではないトレンチコート。お気に入りの変形タイプを見つけたら、スタイリングはどうする?「2枚目なら少しは器用に着こなしたい」という悩みに、今年ならではの解を導きます。
クラシックを鮮やかに裏切るテクニックで、パンチを生む
method. 1 ( ケープ型トレンチ )+( アヴァンギャルド )
トレンチコートが、オートクチュールを想起させるケープシルエットに昇華。ケープのスリットからカーディガンの袖を出して胸元で結んだり、足もとに潔い白を差したりとアヴァンギャルドな要素を加えることで新しさを印象づけて。頭に巻いたスカーフも、レオパード柄を選んでエレガントなだけではない魅力をオン。
過剰なレイヤリングで、グランジムードが漂う
method. 2 ( レイヤード風トレンチ )+( ネオクラシック)+( クラシック)
ショート丈のトレンチコートは、前身頃が二重になり、一着でレイヤードしているように見える進化形。ドレスになったボウタイブラウス、巻きスカートに変形したプリーツスカートなど、ひとひねりあるアイテムに、ワンハンドルバッグやミュールなどの正統派な小物を重ねて。幾重にもレイヤリングすることで、クラシックの概念を軽やかに飛び越えグランジムードさえも感じさせる。
色の反復によってフェミニニティに力強さを
method. 3 ( ラベンダートレンチ )+( エメラルドグリーン)+( ベージュゴールド)
エレガントなラベンダートレンチに強さを与えるのは、カラーのレイヤード。エメラルドグリーンの手もとと足もと、ベージュゴールドのタートルニット、スカート、パンプスというように反復させて重ねることで、しなやかな魅力が生まれる。シアーニットのきらめき、スカートの艶めき、パンプスのメタリックな輝きなどテクスチャーが異なるものを合わせるのがポイント。
ボリューム同士の掛け合わせは同系色ですっきりとまとめて
method. 4 ( オーバーサイズトレンチ )+( ボリュームアイテム)
背中にタックが入ったオーバーサイズのトレンチは、付属のダウンベストできゅっと締めることでボリューム感を強調して。コートとのバランスをとるために、ワイドパンツやたっぷりしたソックス、トレッキングブーツなどボリュームのあるアイテムをレイヤード。あえてカラートーンが同じものを合わせることで、重くなりすぎずに着こなせる。
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SOURCE:SPUR 2019年10月号「トレンチも2枚目なら」photography: Bungo Tsuchiya〈TRON〉 styling: Fusae Hamada hair: NORI TAKABAYASHI〈YARD〉 make-up: Masayo Tsuda〈mod’s hair〉 model: Kovich