ふんわりとやわらかな色合いに、ぼうっとくすんだ中間色。この秋、最もときめくのは、パウダリーな色同士をこれでもかと重ねるニュアンスカラーレイヤード。カラーコーディネートの達人スタイリストの吉田佳世さんが着こなしのポイントを指南!
やわらかなトーンの重ねにはパンチのきいた小物で喝!
オレンジ系でまとめたトップスにライラックのパンツを合わせ、丈の短いノースリーブコートを重ねたバランスコーディネート。極太のバングルとブリムハットがやさしい色の組み合わせにピリッとした緊張感を添えて。
スタンダードな着こなしにパステルアイテムをプラス・ワン!
ノースリーブドレスにボウタイブラウスを合わせた着こなしをブラッシュアップするのは、裾からチラリとのぞくパステルイエローのワイドパンツ。サンドベージュとパステルイエローの知的なマッチングが、コンサバになりやすいスタイリングをモダンに底上げしてくれる。足もとには黒のヒールブーツ、袖口からはシルバーのバングルと、シャープな小物をきかせればよりクールな印象に。
意外なほどに着映えするペールトーンのレイヤード
ピンクとブルーの大胆な色のマッチングも、トーンが同じならバランスよくしっくりとなじむもの。淡いブルーのテーラードコートとピンクのキルティングドレスのペールトーンコーディネートには、あえて丈の長いアイテムを選択。足もとのブーツの色合いをスモーキーなトーンにすることで、大人っぽさもプラスされる。スウィートなはずの組み合わせががぜんスタイリッシュに見えてくる。
グラデーション・レイヤードは、異なる素材感を存分に生かして
ブラウン、オリーブ、カーキ、シャンパンゴールドのグラデーションコーディネートは、異なる素材感がそれぞれの色の存在感をアピール。ざっくり感のあるニット・オン・ニット、上質でなめらかな艶のあるグローブ、そしてシャイニーなパンツの華やかな存在感。同系色による視覚的な効果でアイテムのボリューム感も抑えられ、上品でシックな秋色スタイリングのでき上がり。
目のつけどころはシャープなジャケット
パウダリーな色合いを重ねる場合、ほっこりしたムードになるのだけはどうしても避けたいもの。甘めの色でもシャープなシルエットのアイテムをチョイスすれば、その心配はすっきり解消。ピンクのニットにベージュのボトムスを合わせたルックにはかっちりしたコーラルピンクのジャケットを。凛々しさが光る!
少し物足りなさを感じたら、ネオンカラーでインパクトを加えて
トーン・オン・トーンのコーディネートでやや物足りなさを感じたら、同系色のネオンカラーをアクセントに加えてみるのもおすすめ。穏やかな印象のスタイリングに洗練と鮮度が加味され、一気に今年らしくスタイリッシュな印象に。チラ見せでも効果は絶大!
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SOURCE:SPUR 2019年10月号「秋のニュアンスカラー攻略法」
photography: Mitsuo Okamoto styling: Kayo Yoshida hair: NORI TAKABAYASHI 〈YARD〉 make-up: Masayo Tsuda 〈mod’s hair〉 model: Nancy, Polina edit: Satoko Hatakeyama cooperation: PROPS NOW, TITLES