今季、心がときめくのはクロシェ編みやパッチワーク、繊細な刺しゅうなどクラフトワークが光るこだわりのアイテム。どこかノスタルジックでいて、モードに仕立てたギャップにも目を奪われる。職人の技や素材のバックグラウンドなど、出来上がるまでのストーリーにも注目。フレッシュな春の装いにぜひ手に入れたい。
トレンドに躍り出た、クロシェ編み
程よくガーリーな印象のクロシェ編みは、今季注目のディテールに。ベーシックなスタイルからモチーフまで編むこともでき、変幻自在の楽しさが。素材やデザインによってまるでムードが異なる、多彩な春ニットをお届け。
夏も涼しい、シルクのセットアップ【アカネ ウツノミヤ】
シルク100%のネップ糸で編んだニットのトップスとスカートは軽く、滑らかな肌触りが心地よい。手編みで仕立てたポロニットは、かぎ編みならではの透け感がポイント。インナー選びで異なる印象を楽しめそう。マーメイドシルエットのロングスカートは機械編みと手編みを組み合わせ、しっかりとした作りでシルエットの美しさをキープ。シルクなので夏も涼しく着られるのが嬉しい。
スタイリングの幅を広げるクロップド丈【マイディ】
エルメスやイザベル・マランで経験を積んだアルゼンチン人女性デザイナーが、母国でスタートしたブランドから。肌触りの良いパタゴニア産メリノウールで編んだハンドメイドのベストは、生産工程も環境に配慮。大きめの編み目が軽やかなクロップド丈のデザインは、シャツを合わせたりレイヤードスタイルを楽しんで。
春の装いを小物でアップデート【MSGM】
今年10周年を迎えたMSGMは、カラフルで遊び心に満ち溢れたアイテムが目白押し。存在感抜群のニット製のつけ襟とベルトは、スプリングコートに合わせたり、アイデア次第でコーディネートの幅を無限に広げてくれる。襟とベルトバックルの縁取りに施したクロシェ編みのレースが、ポップなアイテムにひとさじのエレガンスをプラス。
スタイルを決める、主役ハット&ピアス【アヴェニュー】【カイマナ】
リラクシングなムードのストローハットはシドニー発のラグジュアリーな帽子ブランド、アヴェニューから。ラフィアで編んだサンハットは長めのプリムが女性らしい表情を演出。黒の糸で編んだ星モチーフのニットピアスは、きらりと光るビーズをON。大ぶりのキャッチーなデザインを引き締める、シックなカラーが大人にちょうどいいバランス。
フェイクレザーと異素材のコンビネーション【ロク】
麻混のクロシェ編みとフェイクレザーでデザインした、ホルターネックのキャミソールでレイヤードスタイルにトライ。甘すぎない仕上がりでシャツやTシャツなど合わせるものを選ばない。華奢なストラップ、全体的に優しいカラートーンが女性らしさも忍ばせて。サイドがジップになっているので脱ぎ着も楽々。
ロク 渋谷キャットストリート
https://store.united-arrows.co.jp/shop/roku/default.html/
03-5468-3916
エコファッションの原点、パッチワーク
どこかレトロな雰囲気を携えたパッチワークはいつの時代も乙女心をくすぐる。今らしく仕上げるのはフォルムが鍵に。ヴィンテージの生地や端切れの再利用は、世の中のサステイナブルな動きにもマッチ。
大人のストリートスタイル【イザベル マラン エトワール】
ストリートなアイテム、フーディにパッチワークのコンビネーションが新鮮。生成りのベースに、花柄のファブリックとヴィンテージライクなカラーブロックでキルティングを施し、理想の大人スウィートが完成。ゆったりとしたサイジングと立体的なフォルムが洗練された表情に仕上げて。裏起毛があたたかく、まだ肌寒い春にぴったり。
カントリームードをブラッシュアップ【ポロ ラルフ ローレン】
優しいカラーパレットのキルティングジャケット。ぬくもりを感じるステッチやノスタルジックな花柄の気張らないカントリームードが春らしさ満点。スモーキーなブルーとピンクのライニングが引き締め役に。裏地にもブルーの花柄の生地を採用し、チラ見せしたくなる可愛さ。コンパクトなシルエットですっきりと着こなすことができる。
ラルフ ローレン(ポロ ラルフ ローレン)
https://www.ralphlauren.co.jp/
0120-3274-20
ヴィンテージの生地をアップサイクル【バスクチュール】
エコを考慮したアップサイクリングをコンセプトにするパリのブランドから、ヴィンテージのファブリックで仕立てた、半袖シャツとショートパンツのセットアップ。柄も色も様々な生地をつなぎ合わせ、オンリーワンのアイテムに。ユニセックス仕様で、エフォートレスなデザインが魅力。
ザ・ウォール ショールーム(バスクチュール)
http://www.thewall.co.jp/
03-5774-4001
ロマンティックなスプリングドレス【ルール ロジェット】
春の気分をドレスで取り入れるなら、フラワープリントが正解。パッチワークされた色とりどりの生地は、すべてブランドのオリジナルプリントのアーカイブから使用。ロング丈のドレスの裾はフレアに広がり、大人っぽさをアシスト。高密度で織られたコットンはほのかに光沢感があり、肌触りも滑らかで快適な着心地を叶えてくれる。
ぬくもりを感じるモダンなアクセント、刺し子
古くから伝わる伝統的な刺しゅうのひとつ、刺し子はハンドメイドならではのぬくもりが魅力。素朴な可愛さにモードなアレンジが加わると、今らしくてアーティスティックな模様へアップデート。
細部まで心憎い、日本限定シャツ【コス】
待望の公式オンラインストアのオープン(2020年2月20日)を記念して、日本限定のカプセルコレクション「コンストラクト」がローンチ。COSらしいオーバーサイズの白シャツは、100%サステイナブルコットンを使用し、イギリスと日本のクラフツマンシップが着想源に。前立てとカフスの部分に刺し子を施した。白の糸を使用したアクセントがミニマルなデザインにさりげなく表情をつける。
インド生まれのアーティなセットアップ【アンタイトルド コー】
インド人デザイナーデュオが手がけるブランドから、アーティスティックなセットアップ。コットンメッシュの素材に花柄のテキスタイルがスクリーンプリントされていて、ほんのり透け感が。花のモチーフを象るステッチは手仕事によるもので、ため息ものの美しさ。シャツ&パンツながら、ドレスと変わらないほどエレガントな存在感を放つ。
完全受注生産のリネンスカート【ザジコ】
2016年にスタートしたジャパニーズブランド・ザジコは、“刺し子”がブランド名の語源に。その刺し子を全面に施したリネンスカートは、日本の伝統的な文様を現代的に再解釈したオリジナルの星柄をデザイン。ぎゅっと玉留めがつまった刺しゅう部分はインドの職人が手がけ、熟練の技が光る。アイテムはすべて完全受注生産で、ブランドとして無駄を発生させないように取り組んでいる。
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