2020.08.16

マイカ・ルブテのTシャツRemix「世界の果てからDJ配信」

彼女は世界の秘境、あるいは地球外のどこかから音楽と映像を生配信するDJ。シンガーソングライター、マイカ・ルブテによる選曲とYOSHIROTTENのアートワークにのせて、カルチャーの薫り漂うTシャツの着こなしを届けたい。

マイカ・ルブテのTシャツRemix「世界の画像_1
Tシャツ¥14,800/ディアゲスト(アンポータブル) スカート¥250,000/チカ キサダ ショーツ¥9,000/STUDIO R330 ピアス¥40,000/アンブッシュ® ワークショップ(アンブッシュ®) 靴¥80,000/アンダーカバー   (本特集すべて共通)ヘッドホン¥18,000(希望小売価格)・ターンテーブルシステム 各¥90,000(希望小売価格)/パナソニック(テクニクス)

「スケールの大きい遺跡の風景には80年代のAORを引き継ぐこの曲が浮かびました」とマイカ・ルブテ。高橋恭司の写真を転写したTシャツにクリノリンのような骨組みスカートを合わせ、ピラミッドにも負けない構築的なスタイルに。

マイカ・ルブテのTシャツRemix「世界の画像_2
グレーTシャツ¥24,000・パンツ¥55,000・グローブ¥41,000/エムエム6 メゾン マルジェラ オモテサンドウ(エムエム6 メゾン マルジェラ) 中に着たグリーンTシャツ¥9,000/ジャーナル スタンダード 表参道(コリーナ ストラーダ) 首にかけた帽子¥4,000/グラストンベリーショールーム(ギ コテン) ピアス¥8,500/k3 OFFICE(G.V.G.V.) ブローチ 各¥18,000/TOGA 原宿店(トーガ)

「バオバブの木にUFO。ここにはまさにオーガニックな電子音楽といった趣の、ミュンヘンのエレクトロニカ・サウンドを」。Tシャツの重ね着は、ロゴとカラーをリンクさせる。さらにグローブ&パンツと、タイダイTシャツで緑の濃淡を演出。

マイカ・ルブテのTシャツRemix「世界の画像_3
Tシャツ¥6,000/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(イデア) ジャンパースカート¥62,000/コム デ ギャルソン(ノワール ケイ ニノミヤ) ヘッドドレス¥95,000/リフト エタージュ(アン ドゥムルメステール)

「美しい色の雲海を見下ろしながら、みんなで天使の格好をして、パーティをしたいという気持ちを込めてハウスを選びました」。ヴィム・ヴェンダースによる映画『ベルリン・天使の詩』(’87)から名シーンを引用したTシャツ。モノクロプリントに合わせて黒のジャンパースカートを。チュールのフリルが羽のようにスクリーンを彩る。

マイカ・ルブテのTシャツRemix「世界の画像_4
Tシャツ¥4,500/スニーカーズエンスタッフ トーキョー(SNS) スカート¥97,000/エドストローム オフィス(クレージュ) バレッタ(2点で)¥5,000/モットハウス・トーキョー(ヴァレット スタジオ) サングラス¥62,000/イーストランド(オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー™) サンダル¥74,000/アンブッシュ® ワークショップ(アンブッシュ®)

“場違いな工芸品”が浮遊する海辺にて。胸元にSNSのロゴが配されたTシャツはベニスビーチに着想。パープルのビニールスカートを合わせてソルベトーンでまとめ上げる。「不思議な色のビーチで能天気なこの曲を流してぼーっと寝そべりたい。宇宙人がモヒートを持ってきてくれたりして」

マイカ・ルブテのTシャツRemix「世界の画像_5
Tシャツ¥22,000/アンダーカバー スカート¥387,900(輸入関税込み・参考価格)/ファーフェッチ カスタマーサービス(GIAMBATTISTA VALLI) ブローチ¥80,000/メルティングポット

「『星の王子さま』に出てくる王子が大切にしていたバラを思い出しました。もし観客全員が、あのちょっと面倒くさくて可愛い性格のバラだったなら、こんな曲でDJして、様子を見ます」赤い花が咲き乱れるどこかの惑星で、地球に向けて配信。まとうのはバラとダンスする貴婦人、地球がバックで主張する黒T! 花畑柄のロングスカートで重めのバランスに。

マイカ・ルブテのTシャツRemix「世界の画像_6
(上)NY拠点のアートマガジン、『リチャードソンマガジン』のTシャツを着用。ロゴ部分は刺しゅう。Tシャツ¥9,500/リチャードソン・トーキョー(リチャードソン) パンツ¥30,000/ビームス 原宿(アンユーズド) ソファ¥56,000/ムーディーズ キノコのクッション(参考商品)/サザビーリーグ(ジ エルダー ステイツマン) (中)ワルシャワのアンダーグラウンドブランドのTシャツにガウンを羽織って寝入った彼女は、ストリーミングで起床。Tシャツ¥5,500/ジャーナル スタンダード 表参道(ドリームランド シンジケート) ガウン¥42,000/モットハウス・トーキョー(スリーピー・ジョーンズ) ラウンジチェア¥189,000・フットスツール¥106,000/トーヨーキッチンスタイル(モーイ) サイドテーブル¥56,000/ムーディーズ (下)夜中のひとりレイブを盛り上げるのはこんなフラワーベール。水面に波紋が広がる一瞬を描いたTシャツを主役に、偏光シークィンパンツでサイケデリックにスタイリング。Tシャツ¥24,000/エドストローム オフィス(パコ ラバンヌ) パンツ¥42,000/H3O ファッションビュロー(クローゼット) ベール¥280,000/アンダーカバー ネックレス¥500,000/メルティングポット スタンドライト¥40,000/ムーディーズ その他/スタイリスト私物

実際にパーティに参加できなくても、それぞれの部屋でマイカ・ルブテのプレイに耳を傾ける。お気に入りのTシャツ姿で楽しみたい。

マイカ・ルブテのTシャツRemix「世界の画像_7
Tシャツ¥6,500/アナトミカ 東京(アナトミカ) ベルトつきハーフパンツ¥49,000/TOGA 原宿店(トーガ プルラ) チョーカー¥52,000/エスティーム プレス(ソマルタ) リング¥38,000/エドストローム オフィス(オール ブルース) 靴¥42,000/k3 OFFICE(G.V.G.V.) 

「少しストイックな気持ちで、雪山の絶景、あるいは氷の洞窟で響かせたいトラックです。これはJamieのリミックスだけど、原曲も好き」。ひんやりとしたアイスケーブで衣装に選びたいのは、異なる白のグラデーション。フリンジチョーカーや、フェザーをあしらったハーフパンツで着心地のよいシンプルな白Tシャツを“リミックス”。

マイカ・ルブテのTシャツRemix「世界の画像_8
Tシャツ¥20,000/コンコード ショールーム(Aries) ドレス¥48,000/k3 OFFICE(G.V.G.V) バングル¥90,000/アンブッシュ® ワークショップ(アンブッシュ®) 靴¥39,000/エスティーム プレス(ノントーキョー) シンセサイザー/マイカ・ルブテ私物

「空のオーロラはきれいなのに、地上は不毛な荒野。強い気持ちでいないと生きていけないこの惑星で聴きたい楽曲は、今の時代とリンクするマコ・マレッツさんのラップの歌詞がメッセージを強化してくれました」。オーロラとマッチするマーブル柄ドレスはグローブ一体型。上からカットアウトTシャツを重ねて肌を見せ、抜け感を演出。

SOURCE:SPUR 2020年9月号「世界の果てからDJ配信」
photography: Toshio Ohno 〈L MANAGEMENT〉 styling: Sumire Hayakawa 〈KiKi inc.〉 hair & make-up: TORI, artwork: YOSHIROTTEN, Natsumi Sunohara 〈YAR〉 model: Maika Loubté, Muhanad, AN, Suzanne cooperation: Getty Images

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