知ってる？"3.75"ドレス

こんにちは、編集Gと申します。ステイホーム期間に、クローゼットを見直した人、きっと多いですよね。私もしました。ワードローブの大査定。名付けて「押し入れの戦力外通告・クビを宣告された洋服たち」。厳しい選考の結果、華麗に当落線上を飛び越えた猛者たちの共通項は、ずばりこれです、「シーズンを超えて着られること」。

またぐ、といっても2シーズンの話じゃないです。春と夏、秋と冬？　そんなの手緩い。春夏秋冬、どこでもプレーできるオールラウンダーのワンピースこそが、スタメンの4番になれるんですよ。衣替えはしない省エネタイプ、別名ずぼらな人間ならなおのこと、このクリーンナップの存在がどれだけ大きいか。　

しかもできるだけ素材が軽やかで、上に下に、レイヤリングが自由自在なキャミソールタイプなら、なお汎用性に優れます。そして1枚でも勝負できるデザインの強さも。このたび、上記の条件をすべてクリアする強者を発見しました。クリーム色にきれいなサファイヤ色の模様が描かれたTILLY SWOOP DRESS、よく見ると鷹なんですよ。キャミソールストラップタイプで、同じトーンのクロップド丈のリブニットがセットになっているんです。さすがALLSAINTS。日常を底上げしてくれる洋服がALLSAINTSだと絶妙に見つかるんですよ。というわけでせっかくワードローブの人口密度が激減したのに、ALLSAINTSのウェブサイトを眺めるとついポチしてしまうんですよね。さらに今ならお得なキャンペーンも実施中。

このドレスを主人公に、シチュエーション別にスタイリングを3パターン、紹介します。

まずは8月末、オフの日に都内の美術展に出かける日のスタイリング。このドレス、ティアードになっているだけじゃなく、フィッシュテールになっています。つまり背面が少し長くなっていてちょっとドラマティックなんですよね。涼やかなシルエットをシンプルに生かすために、白のTシャツをインに着て、鷹と同じトーンのストールをアクセントに。ブリムが巨大なストローハットでUVケアも忘れずに。猛暑もこのドレスと一緒なら、爽やかに乗り切れそう…！　

9月になりました。リモートワークは続いているけれど、この日は週に１度の出勤日。ペアリングのニットを重ねて、エンパイアドレスのようなシルエットで通勤します。このニット、リブの伸縮性がすばらしく、たくしあげて軽やかなアームラインを作るのも、冷え込む夜には手首まで覆うのも自由自在。袖口にはスリットが入っていて、ぴりっとエッジが効いてます。ハーフムーン型のBLAKE SHOULDER BAGはボルドー色。初秋のムードを重ねました。足もとはレザーブーツでトムボーイなミックスマッチを。

季節は巡り、11月へ。セカンドスキンのように着るボディコンシャスなタートルトップスをドレスの下に仕込んで、バイカージャケットを羽織ります。ALLSAINTSのベストセラーでもあるBALFERN BIKER、着やせ効果がすさまじい！ エポレットにラペル、ベルトの位置とが絶妙に計算されているんですよね。丈も短め。ほどよく甘さを中和してくれる逸品です。

そして主人公はTILLY SWOOP DRESS。ちなみにスウープ、とは「急降下」という意味。空高く舞う鷹が獲物を見つけて翼を広げてやって来る、あれのこと。どんな素材でも難なく、的をとらえてサーッとなじんでしまうその技に、美しい鷹の姿が重なります。しかもタイツを合わせれば極寒の１～２月以外は余裕で大活躍できてしまう。”3.75”シーズンドレスの代表格ではありませんか…！　

スタイリング次第で年間通してバディになれるワンピース。ニュー・ノーマルのワードローブの主軸に決定です。