超ミニサイズや、アクセサリー感覚のデザイン。自由な発想とミニマルなシェイプが魅力のBIGOTRE(ビゴター)のバッグは、ワンマイルの外出が増え、キャッシュレスが定着したこの時代にぴったり。モードをこよなく愛する人気スタイリストの濱本愛弓さんも、両手が自由な「手ぶら」スタイルを楽しんでいる。BIGOTREのバッグでつくる春の装いと、その魅力を教えてくれた。
STYLE1 西陣織の巾着バッグをタイトにクロスがけ
リースや展示会でブランドを何軒も巡る日に濱本さんが心がけているのは、アクティブに動けて、きちんとした場所にもマッチするコーディネート。そんな一日にはブランドのシグネチャーバッグ「PURSE」を頼りにして。「コンパクトサイズだから、シルバーとグリーン×ブラックの市松模様を2個持ちして遊びたい。バッグの色が映える、白ジャケットを合わせました」。
西陣織生地を用いたオリジナルテキスタイルの新作バッグは全4種展開となっており、どれも美しい発色とシルクの光沢感が視線を独占。シルバーチェーンストラップがエッジを効かせ、モダンなムードが完成する。バッグの存在感に合わせて、スタイリングは引き算がポイントに。「2個持ちすると重量感が出るので、アクセサリーはつけず、肌の抜け感を意識しました。デコルテやウエスト、ボトムスのカットアウトで肌をちょっと見せて軽快さを演出」と濱本さん。
STYLE2 ミニマルバッグで休日スタイルをクラスアップ
濱本さんが休日の相棒に選んだのは、薄型のシンプルな設計が洗練されたムードを漂わせる、定番シリーズ「NOTE」のミニサイズ。小さなバッグに必要最小限の持ち物だけを入れて、身軽な外出が気分だ。「仕事のない日はできるだけ身軽に動きたくて。リップや携帯などが入れば十分ですね」。デザインコンシャスなボディスーツを引き立たせるべく、ボトムスと小物はオーセンティックなアイテムで揃えて。バッグはヴィンテージレザーを使用し、ほのかな光沢感が品の良さもプラス。シーンを問わないルックスは、仕事の日にももってこい!
「ボディスーツはラグジュアリー感があるので、デニムでカジュアルダウンをしました。バッグのスクエアフォルムが効いて、休みの日でもゆるくなりすぎず、スッとした印象に締めてくれるのが嬉しいですね。仕事の時は必須品用にして、メインバッグと一緒に持ちたいと思っています」
STYLE3 財布としても、アクセサリーバッグとしても使える、マイクロミニバッグ
オフの日はエスニックテイストを取り入れたスタイリングが好みだという濱本さん。フリンジのベストに、フラワープリントのワンピースをロングスカートのように着用したコーディネート。がま口型がクラシカルな「ERRAND」のマイクロミニバッグが、アクセサリーのようなアクセントとして、一役買う。「オレンジとホワイトの春らしいカラーでまとめたので、黒のバッグをワンポイントにアクセサリーバッグとして使うことで、メリハリをつけました。肌寒かったらジャケットを羽織ったりして、ほどよい緊張感を持たせたいですね」と濱本さん。
近所でさくっとランチに出かけたり、カフェでひと休みしたり。ワンマイルの外出なら、超ミニサイズでも収納力は申し分なく。「意外とマチがあるので、リップなどのちょっとした小物に、小銭や折りたたんだお札まで入るので、財布代わりにも活躍してくれますよ!」
◼️PROFILE
濱本愛弓(はまもと あゆみ)
2014年よりスタイリスト仙波レナに師事。2018年に独立し、モード誌を中心に幅広く活動。2020年秋に、自身のブランドHIROSAI(ヒロサイ)を立ち上げている。
COLUMN
BIGOTREが“日本人の着物離れ”に着目したプロジェクトを始動!
STYLE1で紹介したブランドのシグネチャーバッグ「PURSE」は、日本人の着物離れや、インバウンド消費減による西陣織生地、系の在庫過多の問題に着目し、新たに生み出されたバッグ。サステイナビリティへの配慮と、日本の伝統的工芸品にも指定されている西陣織の魅力を幅広い世代に広めていきたいという思いを込めて、ブランドを代表するアイコンバッグに取り入れるプロジェクトを開始している。
従来の「PURSE」のデザインに西陣織を使用することで、モダンでありながらもどこかレトロなムードが漂う、新時代のバッグへと表情を変えた。今後もBIGOTREならではの新しい取り組みで表現されるバッグに注目したい。
photography: Hattori Kiyono styling&model: Ayumi Hamamoto text: Momoko Yokomizo