ブランド創設100周年を迎えたグッチが、3つのエキシビションからなるプロジェクト「Gucci in Kyoto」を開催。舞台となったのは、ブランド発祥の地であるイタリア・フィレンツェの姉妹都市である京都。グッチが誇る歴史と伝統を讃えながら、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレによる最新コレクション「Aria」のビジョンや美学をさまざまな角度から体現するエキシビションをチェック。
有形文化財の町家が「Gucci Bamboo House」に変身
グッチの誕生と同じ1920年代に建てられ、京都市の有形文化財に指定されている旧川崎家住宅では、体験型エキシビション「Gucci Bamboo House」が完全予約制にて一般公開中。茶室と洋間、青々とした竹が茂る日本庭園とレンガ壁など日本と西洋の建築様式や意匠が不思議なバランスで共存するこの建物は、グッチの折衷主義、そして1947年に誕生したグッチのアイコニックなバンブーハンドルにも見事に共鳴。
エキシビションの主役はもちろん、バンブーハンドルのハンドバッグ。竹林に面した和室には1950年代からの貴重なアーカイヴのバンブーハンドルバッグとアーティストの四代田辺竹雲斎による竹を用いたアートワークが展示され、またネオンカラーのレザーベルトが印象的な最新スタイル「グッチ ダイアナ」も存在感を放っている。フィレンツェのグッチ ガーデン ブックストアのラインナップを参照し、キュレーションされた書籍が集められたライブラリーも併設。なお、好評につき会期が8月22日(日)まで延長されたので、まだ足を運んでいない人は早めの予約を。
世界文化遺産・清水寺が一夜限りのスペシャルな空間に
7月18日の夜には、新型コロナウイルス感染症対策に十分に配慮した上でセレブリティなど限られたゲストを招待し、世界文化遺産である清水寺をエクスクルーシヴなインスタレーションの舞台へと変えた。国宝である「清水の舞台」を備えた本堂や経堂、回廊、奥の院などの境内の複数の建物を“ハッキング”。
境内の柱には、春に公開された「Aria」スペシャルフィルムのユートピアを思わせるプロジェクションマッピングを施し、コレクションでもひときわ目をひいた心臓モチーフのバッグが登場する能や舞踊のパフォーマンスを披露。光や自然にインスパイアされた「Aria」コレクションの世界を、この場所でしか表現できない斬新なアイデアで演出した。
格式高い仁和寺と絢爛豪華なハイジュエリーとの出合い
そして9世紀に建立された世界遺産・仁和寺の御殿にて、グッチのハイジュエリーコレクションとファインウォッチの新作が、こちらも招待客限定で披露された。アレッサンドロ・ミケーレのもと、「Aria」コレクションにて初めてランウェイで発表されたこのコレクションは、「ホルトゥス デリキアルム」(ラテン語で「歓喜の庭」の意味)と名付けられ、4つのチャプターで構成されている。
ライオンやスネークなどグッチを象徴するアニマル、花々などの植物、星空といった自然の驚異を、イタリアのクラフツマンシップを駆使してプレシャスストーンでポエティックに、そして大胆に表現。
ラグジュアリーを再定義し、今後もモードシーンを牽引し続けていくに違いないグッチ。近年のデジタル施策を通じ、若年層からも絶大な支持を受けているブランドならではの荘厳かつどこか軽やかな100周年のセレブレーション。さらなる100年の歩みにも注目したい。
Gucci Bamboo House
会場 : 旧川崎家住宅 京都府京都市中京区新町通六角上ル三条町340 地下鉄烏丸線 烏丸御池駅より徒歩約6分
会期 : 〜2021年8月22日(日)、毎週水曜日休館
時間 : 11:00〜20:00 (最終入場は19:00まで)
入場 : 無料、事前予約制
※詳細については、グッチの特設ページをご参照ください。
グッチ ジャパン クライアントサービス
0120-99-2177(受付時間 10:00〜21:00)
清水寺のインスタレーションに来場したセレブリティをチェック!