新しい時代を希望の光で照らすのは、みずみずしい生命力をほとばしらせる多様な体の美しさ。ダイナミックに躍動し、呼吸する肉体に力を与える衣服をまとい、未来に向かっていま、飛び立とう。私たちを縛る固定観念からの解放を目指して。「冒険する精神」が宿る装いとともに、体とモードの未来を模索する。
ボディを讃える、"第二の皮膚"
軽やかなシアー素材がそれぞれの体型にフィットし、個性を輝かせる。より際立つのは、彼らの体本来の力強い美しさ。質感の異なる生地のレイヤードがコンテンポラリーな調和を見せる。
ロングジョンこそニュー・ドレス
「変化から可能性を切り開く」というアイデアに着想を得たプラダの2021年秋冬コレクションより。体と衣服の既存のボーダーを越境するのはジャカードニットのロングジョン。自由に動くたび、四肢に沿うグラフィカルなパターンが躍る。未来を照らす、新しい時代のドレスアップだ。
ストロベリー色の私の体を愛したい
生き生きとしたエネルギーあふれるボディをやさしく包み込むのは、甘やかなストロベリー色のニットのセットアップ。デザイナー村上亮太が、ニットデザイナー岡本啓子率いるアトリエ「K’sk」との取り組みで発表した最新コレクションより。ニッターの生活にインスパイアされた、温かみのある一着があれば、厳しい現実を乗り越え、どこまでも自由に高く飛翔できる。
ボディと花々の幸せな邂逅
脈打つ肉体から感じる息吹や、生命力とリンクするみずみずしいフラワープリントをまとう。装うことで獲得する新しい身体感覚が、喜びと高揚感を私たちにもたらす。
セカンドスキンは、夢の色
伸び伸びと動く体躯がまとうセカンドスキンが、それぞれの体の可能性を模索する。ドリーミーなカラーパレットと、幾何学模様のコンビネーションが多幸感を演出。
ボディに瞬く月が世界を変える
「CORE」と名付けられたマリーン・セルのコレクション。家族や友人、さまざまなコミュニティで過ごす喜びを肯定している。シグネチャーである月マークはさらなる進化を遂げ、アップサイクルニットやボディスーツにコンバイン。多様な体型をやさしく包み込むことで、肉体と衣服、その境界線はより曖昧に。
SOURCE:SPUR 2021年9月号「スキンタイト革命、始まる」
photography: Yuji Watanabe 〈Perle〉 styling: Fusae Hamada hair: Hirokazu Endo 〈ota office〉 make-up: Machiko Yano model: AOI, RINA, HIBARI, IA