国籍や性別の異なるキャストを迎え、珠玉のステージやあの名曲をリバイブ。ソウルフルに歌い、ダイナミックに演奏する。パフォーマンスは想像を超えていく。無限の可能性を秘めた体と魂を祝して、誌上セレモニーが始まる!
7:00ー9:30 生身の体で表現するのは多様性あふれるユートピア
ミニマルなセットで動き回るのは、制服のようなグレーのスーツに身を包んだパフォーマーたち。縦横無尽にステージを行き来しながら、観客のボルテージを上げる。特別な舞台装置がないからこそ、人間の存在感がすべてを物語る。
9:30ー11:00 パワフルな存在感で輝く永遠のミューズ
圧倒的な歌唱力で人々を魅了した歌姫。自分を愛することこそが大切なのだと、高らかに歌い上げる。パワフルな声を彩るのは、ピンクとレッドのシークイン。舞台のライトを反射して、鮮烈なきらめきを放つ。ヴィンテージのライダースジャケットをアイコニックに羽織って。
11:00ー12:00 人種も世代も超えて。孤独な誰かを包み込むようにデュエット
絆とは、家族とは、安らげる自分の居場所とは。そこには、美しい景色があるだろうか。メロディアスなピアノの演奏とともに届けるのはLGBTQ+コミュニティの言葉で語る、つながりのあり方。ビジューをちりばめたドレスは、やわらかくも強い意志を宿して。たっぷりとした量感のコートは、フューシャピンクとクラッシュさせる。ドラマティックな装いで、希望を紡ぎたい。
12:00ー14:00 届けたいメッセージをギターの弾き語りに込めて
アコースティックギターを片手に等身大の自分を綴る彼女。そこには幸せや自由とともに、混乱や孤独もある。象徴的なホワイトのドレスは、繊細なレースに職人技が光る。パールのつけ襟を重ねて装飾的に。あらゆるトピックや主張を込めながら、ポップに歌い、しなやかに闘う。
14:00ー15:00 レトロなムードで独唱するのは、昭和の名ヒットソング
軽やかに歌唱する姿には、ツイストのきいたジャケットスタイルがよく似合う。ピンクの襟つきニットの下に幾何学柄を重ね、モダンにレイヤリング。言わずと知れた名曲に流れるメッセージが、今こそ必要だ。一人ぽっちの夜にもこの曲が隣にいてくれる。
15:00ー17:30 手を取りひとつになって、夢のメドレーは続いていく
大トリを飾るのは、飢餓や貧困、地震など世界の問題へコミットしてきた不朽の名曲。歴史的なセッションは、80年代らしい個性あふれるスタイルで。ダイナミックな肉声から、音楽の力を再確認したい。
SOURCE:SPUR 2021年9月号「ボディ&ソウルの祭典」
photography: Mai Kise styling: Tomoko Iijima hair: Koichi Nishimura 〈VOW-VOW〉 make-up: Yuka Hirac 〈VOW-VOW〉 model: Sofia, Marco, Ora, Surah, Miiya Kudo, Yanis, Sille,Hiromi Ando, Maryam, Nicole, Veronica calligraphy: mofumofu@tegakimoji cooperation: Scott Hall, BACKGROUNDS FACTORY