この秋冬も登場するのか? 発売するなら、いつなのか? 業界内で噂が駆け巡っていた「+J」秋冬コレクションの発売が、いよいよ公式発表されました。「静かなる強さと感性」をテーマに出そろったコレクションは、ウィメンズ42点、メンズ32点の合計74点。
思い返せば、大旋風を巻き起こした2009年から2011年までの、ジル・サンダーさんとユニクロの「+J」の「第一章」。2020年11月より華々しくリスタートした「第二章」も、今回がいよいよラストとなります。フィナーレを飾る渾身のラインナップからは、秋冬シーズンならではのアウターの充実ぶりに早くも熱視線が集中。いち早くショールームに駆け付けた編集部が選んだ「買い」5選を、ここに紹介させてください!
まずはウィメンズのピーコート。たっぷりしたラペルがドラマティックなデザインです。立たせて顔を包めば、小顔効果が抜群。そしてラペルのカットにも注目。丸みを帯びていますよね。カドがない、このシルエットに優しさが宿っています。ポケットは四つ。高い位置に斜めに二つ、ボトム側にスクエアに二つ。ポケットに手を入れることでノンシャランな雰囲気が演出できるほか、収納力にも優れているのでケータイとミニウォレットをポケットに忍ばせたら、身軽な手ぶら外出も可能です。ウールブレンド素材で、¥24,900。写真はネイビーですが、他にカーキ色の展開もあり。 このコートに身を包むと、「守られている」実感があるんです。まだまだ不透明な日々、しっかりしたアウターに心身ともに「プロテクト」されていたいですよね。
「+J」のカラーパレットに、キャメルが初登場。ウールブレンドのスタンドネックニットは、ラグランカットで着心地も秀逸。最大の魅力は、正面と背面で異なる編地を配した点。袖口とネックラインにはスリットが入っていて、抜け感のアクセントになっています。肌をちらりと見せることで知的なセンシュアリティも香らせる――なんともジル・サンダーさんらしいひねり技じゃないですか。こちらのプライスは¥4,990。ほかにネイビーと黒も発売します。
キャメルつながりでアウターを厳選。去年も登場し、品切れが続出したノーカラーのカシミアブレンドコートに、ベルトが付いて復活です。ずっと撫でていたいすべらかな肌触りと、ボタンがないゆえにさまざまなフォルムに変化する前立て部分が、表情豊かですよね。計算しつくされたパタン設計で、シンプルで気負いがないのに強さがある、ジル・サンダーさんらしいこだわりを凝縮させたコートです。¥24,900。色展開は、ほかに黒とグレー。
「第二章」ラストシーズンの目玉は、初登場のバッグ。リアルレザー素材のショルダーバッグは、長財布と化粧ポーチ、ケータイなどがちょうどよく収まるコンパクトサイズです。内側にはスリットポケットが一つ、開閉口はナスカンで留められるので安心感も約束。長さを調整できる丁寧な作りのショルダーストラップ、前面はシームレスに仕上げたカッティングなど、美しい見た目と機能性を備えて¥12,900。ユニセックスなギフトにもいいですね!
最後にメンズからアウターをピックアップ。「第二章」の最後のダッフルコートです!トグルのループが横に長~く走っていて、グラフィカルな印象。チンストラップはすっきり控えめで右側でボタン留めするデザイン。サイドに深いスリットが入っていて3つのボタンで開閉できる仕掛けになっているので、足さばきも快適です。フードは小さめで、大人でもカジュアルに転びすぎないシックな印象に仕上がりました。¥29,900。色展開は写真のネイビーのほか、ブラックもありますよ。
以上5点に加えて、最後に小物をひとつトッピングさせてください。カシミヤ100%素材のビーニーが6色展開でお目見えです。SPURのおすすめは赤とキャメル。肌ざわりがよく、スタイリング万能なビーニーも、争奪戦間違いなし!¥3,990。
発売予定は2021年11月12日、フルラインナップで展開する店舗は全国234店舗とユニクロオンラインストアにて。
来年再来年、いやこのあとずっと秋冬クロゼットで活躍してくれるタイムレスなアイテムばかりです。定番アイテムだけれどささやかなこだわりがあって、作り手の矜持がそこここからいやというほど感じられるコレクション、実に素晴らしい出来となりました。残念なのは、本当にこれで「第2章」が幕を閉じるということ。有終の美を迎えるユニクロ「+J」のセカンドチャプター、あなたはどのアイテムをワードローブに迎えますか?