脱ベーシックのトレンドを、4つのパートでピックアップ
どんな人でも等しく暖かく包み込む、これからの季節に欠かせないニット。定番アイテムとしてワードローブに不可欠なだけでなく、エッジのあるシルエットやボリュームも豊富に揃う。最旬のレイヤードテクニックやエターナルな名品、スタイリストの偏愛アイテムまで。多角的にニットの魅力を徹底検証!
Part.4 ターゲットは絞られた!トレンドニット見本帳
いますぐに手に入れたいニットアイテムは?ワードローブを刷新してくれる5つのキーワード
ネオ・ノルディック
縦と横のラインで自由自在に編み地をパッチワーク。蟻や炎など少し毒のあるモチーフがスパイスに。
ブランドを象徴するフェアアイルモチーフをコラージュ。ラグランスリーブでスポーティさもひとさじ。
ボーダーをミックスして、パリのエスプリを誘うクロエ ストラのニット。デニムと好相性。
フェアアイルニットに3Dモチーフが重なるグラフィカルなデザイン。
ノルディック柄ベスト
カウチンニットのざっくりとした素材感をそのままにサイドがオープンになったベストとしてデザイン。ベルトを調整することで、インとのバランスも自由に。
70年代風のクロシェ編みベスト。クロップド丈と透け感を生かし、レイヤードを楽しみたい。
オーセンティックなチェックのニットベストは一枚あると重宝するもの。白シャツと重ねればトラッドなスタイリングを盛り上げてくれる。
ブランドロゴとスマイルマークが躍るプレイフルなデザイン。ウエスト位置を高めに見せてくれる仕立てもうれしい。
ニットのセットアップ
レースを組み合わせて、ヴィンテージライクな趣。オレンジとグリーン、黒の配色はトータルで着ると旬な雰囲気に。
NYのニットブランド「ヤンヤン」。デッドストックや洋服の生産過程で出る高級ヤーンを使って制作。ラメ糸をミックスした艶がドレスライク
オフホワイトの落ち着いたカラーとゆったりとしたシルエットはデイリーに着たいやさしさ。巻きスカートのデザインもレトロシック。
ブルーフォックスとウール糸を撚糸した糸で編まれた極上の肌ざわり。ラウンジウェアのような軽やかさも素敵。
ニットの小物
今年日本に初上陸した韓国ブランド「レジェ」。リサイクル素材を伝統的技法で蘇らせるコンセプトを持つ。懐かしいクロシェ編みにPVCをミックス。
シャツに合わせて旬なボリュームが完成するニット小物。
つけ襟旋風は、ニット小物にも波及。ラフに合わせたい。
シルク布を編み込んで小花柄のような視覚効果も。ニットオンニットにも活躍しそう。
カシミヤのニットブラトップはジャケットのインにさらりとまとうとクールな味つけに。
毎日着たいリブニット
襟元はきゅっとタイトにツイストをきかせて、胸元はフラットに。肌の見え方を計算して、ほどよいセンシュアリティを感じさせる仕立てに。袖口にくしゅくしゅとしたディテールを加えてチャーミングな所作を引き出す。
知的なグリーンのリブニットトップスはデコルテを美しく見せてくれる一枚。ファインゲージコットンカシミヤを使用し、素肌にまとったときの極上の肌ざわりはさすが。
左サイドにスリットを加えた、カフタンデザインがユニーク。くるりと簡単に巻けるスカーフや長めのカフディテールを配して、動くたびに印象的な表情を作る。やさしいオレンジは秋冬の差し色にも活躍しそう。
フロントの開閉でカーディガンとしても使えるタイトなリブニット。着脱可能な肩パッドがあり、やわらかなラインもエッジの立ったシルエットも楽しむことが可能。くるみボタンもエレガントな仕上げになっている。
バージンウールブレンドの薄手のリブトップスはカラフルな色合わせでハッピーな気分に誘う。
国内外のトップブランドで経験を重ねたデザイナー佐々木悟氏によるブランド。ボディにフィットするトップスは袖口の切り替えがレイヤリングに最適。
両袖口に異なる色を加えたコンセプチュアルなデザイン。
体を締めつけない、しなやかなリブニットのドレスはセカンドスキンのようになじむ。ノルウェー生まれのホルツワイラーは北欧を想起させるやわらかい色使いに定評が。
※デニム/スタイリスト私物
SOURCE:SPUR 2021年12月号「脱ベーシックのトレンドを、4つのパートでピックアップ 攻めのニットを手に入れる」
photograpy: Sho Ueda styling: Momoko Sasaki hair & make-up: Yoko Hirakawa〈 mod’s hair〉 model: Natsumi Sekine edit: Michino Ogura