タフな日々にそっと寄り添い、心をほぐしてくれる心強い存在。ドロップショルダーやロング丈、贅沢な生地使いで、ずば抜けた包容力のある“ハグコート”との甘いひとときを追いかけて。
夢見心地になれる大胆な柄のコート
パリのルーヴル美術館内のギャラリーで秋冬コレクションを発表したルイ・ヴィトン。テーマとなったのは、古代ギリシャ、ローマだ。叙情的な世界観に想いを馳せ、肩の落ちたシングルブレストの一着に、イタリアのアーティスト、ピエロ・フォルナセッティによる、大胆な鍵モチーフのアートワークを落とし込んだ。柔らかなウールの抱擁に、困難な日常から少しの間エスケープしよう。
気鋭アーティストのプレミアムデザイン【ステラ マッカートニー】
鮮やかでサイケデリックなプリントは、ロンドンの次世代アーティスト兼デザイナーのエド・カーティスによるもの。スポーティなコートに大胆にのせることで、カウンターカルチャーのムードを薫らせる。内側はブラックになっており、リバーシブルで着用可能。
ステラ マッカートニー カスタマーサービス
https://www.stellamccartney.com/jp
03-4579-6139
違う表情に見せる2wayコート【エンポリオ アルマーニ】
ランウェイでも存在感を放っていたボリューム感のあるロングコート。素材にはタフタを採用し、軽量感とさらりとした手触りのよさを実現。ニュアンスカラーのシェブロン柄と、無地のブラックのリバーシブルでまとえるのも嬉しい。
ジョルジオ アルマーニ ジャパン
http://www.armani.com/
03-6274-7070
繊細な花柄をまとって【アクネ ストゥディオズ】
秋冬コレクションのファーストルックを飾ったロングコート。全面に配された繊細なタッチのフローラルプリントによって、ロマンティックなムードが加速。優しい質感のマテリアルや、ゆったりとしたラグランスリーブが、リラクシングな着心地も叶えてくれる。
アクネ ストゥディオズ アオヤマ
https://www.acnestudios.com
03-6418-9923
マイタイムを彩る優美なガウンタイプ
普遍的なデザインのリラクシングなコートを得意とするマックスマーラから、キルティングのフードつきガウンをピックアップ。記念すべき創業70周年を迎えた今年は、アーカイブスを遡り、長年ブランドが愛してやまない英国風の装いをモダンにアップデートした。休日の昼下がり、旬なグリーンカラーの一着を素肌に羽織って。優雅なステップを刻めば、じんわり心まで温まる。リュクスな光沢を放つ地厚なコットン素材は、思わずまどろんでしまうほどの心地よさ。
こなれ感を演出する大人のための一着【トリー バーチ】
ダブルフェイスのウール100%で仕立てた、フードつきのローブ風コート。リラクシングなデザインながら、レザーのトリムや上質な素材、美しいシルエットによって大人のための一着に。ノンシャランに羽織るだけでも、エレガントな佇まいを叶えてくれる。
トリー バーチ ジャパン
https://www.toryburch.jp/ja-jp/
0120-705-710
抱きしめたくなる柔らかな肌触り【ルメール】
アルパカウールによる、バスローブを想起させるコート。特別な加工を施すことでモコモコとした質感を高め、ボリュームを出している。保温性をよくするために中綿が入っている他、胸元の隠しポケットと着脱可能なマッチングベルトも備えるなど細部まで抜かりない。
スクワット ルメール
https://us.lemaire.fr
03-6384-0237
素材の魅力を最大限生かして【ポステレガント】
混紡糸を使用したオリジナルのダブルフェイス素材を用いて。ウールのふくらみと暖かさ、ヘンプのハリと軽さというそれぞれのいいところが活きることで、着心地のよさを実現。染め上がりの色も材質によって少し差が出るため、ニュアンスのある表情になっている。
エスケーパーズ オンライン
https://escapers.jp/
03-5464-9945
ボンバージャケットの包容力に甘える
空軍の防寒服をルーツに持つボンバージャケット。そのタフな包容力に頼り、ソファでチル。フロントからのぞく裏地、裾や袖のリブにグラフィカルな柄のあしらいが。共同クリエイティブ・ディレクターのひとり、ラフ・シモンズらしさは、ビッグシルエットにも表れている。素材は、再生ナイロンの「Re-Nylon」。右腕には取りはずし可能なトライアングル形のポーチが。
表情を変えるサステイナブルコート【ステラ マッカートニー】
フロントに配された大きなスクエアポケットがアクセントを添えるウールコート。首元のボタンをはずせば、スタンドカラーが大きなオープンカラーに変化する。素材には、環境へ配慮した生産を行う農地で採れるトレーサブルウールを用いた。
ステラ マッカートニー カスタマーサービス
https://www.stellamccartney.com/jp
03-4579-6139
人と差がつく極上のMA-1【アンブッシュ®︎】
独創的なデザインとオリジナルの生地を融合させた「アーティザナル」レーベル。人気のMA-1はフロントが大胆にカッティングされ、カラーブロックのようなコントラストが奥行きを演出する。ツイストの効いたボンバージャケットはスタイリングのフックとしても活躍。
アンブッシュ® ワークショップ
https://www.ambushdesign.com
03-6451-1410
スタジャンを洗練させたなら【ネオンサイン】
千鳥格子柄を採用したスタジアムジャンパー。落ち感のあるシルエットと、ボリュームのあるスリーブによってリラクシング印象に。オレンジとブラウンを基調としたシックなカラーパレットによって、大人のための一着に昇華した。
ネオンサイン
https://neonsign.official.ec/
03-6447-0709
どんなわがままも引き受けるケープ
「モダンな鎧」を掲げたコレクション。その真骨頂ともいえるのが、チェック柄のダブルフェイスカシミヤのケープだ。トライアングル形のパターンをつなぎ、クラシックなデザインにツイストを。暖かさを保ちつつ、腕の動きを制限しないアウターを羽織って、何にも抑圧されない、自由なマインドを手に入れよう。気ままに体を揺らし、心ほどいて。
夢見心地なケープをまとって【イザベル マラン エトワール】
ロマンティックなピンクのギンガムチェックが華やかな一着。首元のハーフジップがスポーティな要素もプラスし絶妙なバランスに。スタンドカラーのライニングにはリブニットが配され、ジップを開くと白い襟のようになる仕立て。
イザベル マラン
https://www.isabelmarant.com/jp
03-5772-0412
裏面に意外性を隠して【トーテム】
スウェーデン人のエリン・クリングが2014年にNYでスタートさせたブランド。ウール100%のフーデッドケープは、計算されたパターンによって美しいドレープを描く。ライナーにはモノグラム柄が配され、動くたびにちらりと覗きアクセントを添える。
ファーフェッチ カスタマーサービス
https://www.farfetch.com
050-3205-0749
シックを極めた新デザイン【ギャルリー・ヴィー】
発売以来愛され続けるダブルフェイスシリーズに、パネルボーダー柄が登場。ホワイトの上に、ブルーとライトグレーのラインが入りクリーンな表情に。しなやかで落ち感のあるシルエットも相まって、まとう人を洗練された印象へと導いてくれる。
ギャルリー・ヴィー 丸の内店
https://galerievie.jp/
03-5224-8677
冬場の憂いも吹き飛ばすダブルブレストの抱擁
コンテンポラリーダンスの振付師、故ピナ・バウシュからインスピレーションを得たドリス ヴァン ノッテン。ダブルブレストのチェスターコートは、どんなボディタイプも賛美するかのように、たっぷりとした生地使いで包み込んでくれる懐の深さが魅力。たとえ憂鬱な日が訪れても、大好きなピンクの装いにさらりと羽織ればもう大丈夫。頼れるビッグコートを味方につけたら、無敵な気持ちが湧き上がる。
クリーンなデザインは時代を超えて【トムウッド】
ワンシーズン10型のウェアで構成するプロジェクト「Ten by Tom Wood」。その一環として“Ready-To-Wear”コレクションでは、現代の男性と女性のためのコンテンポラリー・クラシックを集めた。端正なシルエットが際立つミニマルな佇まいでタイムレスに愛用できる。
トムウッド プロジェクト
https://www.tomwoodproject.com/ja/
03-5469-7110
細部にまでこだわりをちりばめて【グラフペーパー】
上質な紡毛を用いた二重織りのメルトン素材は、毛羽立ちの少ないフラットな見た目が魅力。なめらかな肌触りと、流れるような美しいAラインシルエットを叶えてくれる。ハイクオリティなダブルブレストコートは、冬の定番として是非とも持っておきたい。
グラフペーパー フレームワーク
https://graphpaperframework.com/
03-6447-5727
計算されたパターンでスマートな装いに【デパリエ】
ニュアンスのあるブラウンがシックなPコート。コンパクトなショルダーのラインと、裾に向かって狭くなっていくシルエットによって、まとうとすっきりとしたシェイプに。知的で洗練された女性像を作り上げてくれる。
ビギ DÉPAREILLÉ 事業部
https://depareille.com/
03-6696-6745
ダウンジャケットを着て自由奔放な子猫のように
「プロテクションと勇壮さ」をテーマに掲げ、雪山で発表された秋冬コレクション。なかでもひときわ存在感を放っていた、スキーウェアのムード漂うダウンジャケットに袖を通して。ときには自分を甘やかすのが得意になれるように。ショルダー部分にかたどられた星に、願いを込めて。今日くらいは、気ままな猫みたいに、マイルームでゆったり過ごしてみるのも悪くない。
ビビッドピンクに心弾ませて【アンブッシュ®︎】
目にも鮮やかなピンクが存在感を放ってやまないロングダウン。サイドにジップが設置されており、開けるとシルエットを変えることができる。暗いトーンになりがちな秋冬のスタイリングをぐっと盛り上げてくれる、ワードローブに是非とも加えたい一着。
アンブッシュ® ワークショップ
https://www.ambushdesign.com
03-6451-1410
人気モデルにニューカラーが仲間入り【フミト ガンリュウ】
定番のダウンに新色のブルーが登場。ボリュームのある裾広がりのシルエットになっており、ユニセックスで着用できる。“プロダクトとデジタル上の仮想空間をつなぐロゴデバイス”というコンセプトを込めて、袖には二次元コードをあしらった。
フミト ガンリュウ
https://online.fumitoganryu.jp/
世にもモダンなダウンが完成【ヴェイランス】
カナダ発のアウトドアブランド、アークテリクスが生んだアーバンライン「ヴェイランス」。素材には、耐水性、防風性、通気性に優れたポーラテック社の「NeoShell®」を採用。無駄な装飾を排したクリーンなデザインで、タウンユースにも適している。
インターナショナルギャラリー ビームス
https://www.beams.co.jp
03-3470-3948
SOURCE:SPUR 2022年1月号「私をやさしく抱きとめてくれる 『ハグコート』があったなら」
photography: Kiyoe Ozawa styling: Lisa Sato 〈BE NATURAL〉 hair: Shingo Shibata 〈eight peace〉 make-up: Tamayo Yamamoto model: Kanon Hirata edit & text: Ayana Takeuchi Mai Ueno(item)