メゾンの最高峰、エルメスをAからZの項目で解剖。ヒストリー、名工のサヴォワールフェール、アイコン、現在の取り組み。すべてが着実に時を刻み、未来へと歩んでいく継承と革新のストーリーだ
A [ allure ] 外見、魅力、馬の歩法
太陽が昇る地平線を目指して
2022年春夏のテーマは”ホライズン”。レディスプレタポルテ部門のアーティスティック・ディレクター、ナデージュ・ヴァンヘ=シビュルスキーは、地平線から昇る太陽の輝き、刻々と変化する空の色、大地の影と、光のグラデーションでランウェイを彩った。ゴールデンイエローをメインカラーに、テラコッタやダークグレーのパレットが印象的。キーモチーフには、伝統的な乗馬の世界観を軽やかに、しなやかに取り入れている。
ストリング使いが目を引くカシミヤコットンウールのダブルフェイスコート¥1,804,000・ニットトップス¥144,100・ニットスカート(参考商品)/エルメスジャポン(エルメス)
B [ bain ] ビーチアイテム
海辺での遊びは生活の一部
”アール・ドゥ・ヴィーブル”(暮らしの芸術)を唱えるエルメスが、生活に根ざしていると考えるのがビーチでの遊び。フランスでは1930年代にバカンスで海辺に行く習慣が生まれ、ビーチグッズはその頃から作られるように。躍動感のある線画のバッグやポーチを持ってリゾートへ。
(右)テクニカル素材のポーチ「ネオバン・ウェーブ」〈H20×W28㎝〉各¥61,600・(左)バッグ「レオパード」〈H45×W36㎝〉¥234,300/エルメスジャポン(エルメス) ©Hermès
C [ carré ] カレ
不可欠なアイコニックアイテム
”カレ”とは正方形のこと。第4代社長ロベール・デュマが戦後にシルクスクリーンと出合い、スカーフの絵がより細かく鮮明に表現可能となったことで、個性と芸術性のある人気アイテムに発展した。世界のアーティストとのコラボレーションも盛んで、今季はアメリカのダニエル・クロウズの作品が登場。コミカルな図柄が楽しい。
ポートレートが並んだダブルフェイスのカレ「エルメスのドレスコード」〈90×90㎝〉¥75,900/エルメスジャポン(エルメス)
D [ décodage ] コード、記号
メゾンを象徴するモチーフ
ひと目でエルメスとわかるシグネチャーコード。そのひとつが、もとは猟犬の首輪の装飾に使われていた、丸みを帯びたピラミッド型のモチーフ”クルー・メドール”。気品と革新とが混ざり合う。また”H(アッシュ)”も象徴的。メゾンの頭文字Hは、気づけばアイテムのそこここに存在し、アイコニックなデザインの要を担っている。
(上から)優美なレザーブレスレット「オランプ」¥111,100・絵柄も美しいエナメルブレスレット「クリック・クラックH」ビジュー・トロンプルイユ¥113,300・「クリックH」ペガス・ポップ¥102,300・絶大な人気を誇るレザーブレスレット「コリエ・ド・シアン」¥112,200/エルメスジャポン(エルメス)
E [ enfant ] 子ども
ホースプリントでほほえみを
”アール・ドゥ・ヴィーブル”には家族や子どもとの暮らしという概念も含まれ、ベビーグッズも毎シーズン新作が発表されている。ホースプリントのシューズやブランケットなどのプレイフルなアイテムはギフトにも最適。
ベビーシューズ「アダダ・ドット」¥20,900/エルメスジャポン(エルメス)
F [ first hermès ] ファーストエルメス
初エルメスはこれでデビュー
エルメスで最初に手に入れたいのはレザー小物。メゾンが最も自信を持つ繊細な手仕事が味わえ、長く愛用できるのがその理由。財布など革が重なり合っても薄さが保たれているのは、レザー職人の高い技術があってこそ。
バッグ「アリーヌ」〈H23×W19×D1㎝〉¥242,000・財布「ベアン」〈H8.5×W11×D2.5㎝〉¥300,300・手帳「ヴィジョンII」〈H17×W10㎝〉¥71,500・カレンダーレフィル¥17,600/エルメスジャポン(エルメス)
G [ ginza ] & H [ history ] 銀座メゾンエルメスと歴史
理念を表現する銀座の“家”
2021年で誕生20年を迎えた東京の銀座メゾンエルメス。建物はイタリア出身の世界的建築家レンゾ・ピアノが設計。ガラスブロックを積み重ねた特徴的なファサードは、日本のランタンの明かりからイメージを膨らませた。ストアというよりもその名のとおりメゾン(家)ととらえ、上階のアートギャラリーやミニシアターでは新たな創造の世界を紹介。クラフツマンシップとユーモアあふれるクリエーションを五感で楽しめる空間になっている。
(右)パリのポンピドゥー・センターの設計で知られる、現代建築界の巨匠レンゾ・ピアノの、日本における数少ない作品のひとつ
(上)8階アートギャラリー「フォーラム」では現代アートの展覧会が行われる。2020年のシャルロット・デュマの『ベゾアール』展。空間も作品に取り込んで。
(下)2021年8月〜11月開催の『「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク』展
エルメスの歴史が学べる一冊
19世紀半ばに馬具職人ティエリが創業し、始まったメゾンのヒストリー。それを『風と木の詩』などの作者、竹宮惠子が漫画『エルメスの道』にまとめた。漫画で社史を作るのは日本好きの第5代社長ジャン=ルイ・デュマのアイデア。馬車から車への転換期に、馬具製造のノウハウを元に革製品を製作し始め、戦争や恐慌と数々の苦境を乗り越えてきたことが描かれている。新版では、銀座メゾンエルメスや乗馬の祭典「ソー・エルメス」誕生秘話などが増補。
(左上)新版『エルメスの道』 竹宮惠子著 中央公論新社
銀座メゾンエルメスの項ではガラスブロックの制作が困難を極め、性能試験に何度もトライしたことが描かれている。オープンから20年がたち、銀座を代表する建物に。
(右上)40席の予約制のミニシアター「ル・ステュディオ」。年間テーマに沿ったプログラムを月ごとに1〜2本上映。特別な時間を過ごせる
I [ innovation ] 革新
技術とエシカル素材の融合
レザーの質にことの外こだわってきたエルメスが、新世代のバイオテク素材「シルヴァニア」を採用し、2021年秋冬にバッグを発売した。「シルヴァニア」は「ファイン・マイシリアム」という技術で作り出した、きのこの菌糸体を原料とした新素材。カリフォルニアを拠点とするスタートアップ企業のマイコワークスと協力し、3年をかけて共同開発。独特な艶があり、柔らかい。メゾンが継承してきた技術とエシカルな新素材との融合には期待しかない。
ブラウン、オフホワイト、キャメルのスリートーンがシックなバッグ「ヴィクトリア」。カーフスキンとキャンバス、そして「シルヴァニア」を用いている。参考商品 © Studio des Fleurs
J [ joie ] 喜び
ジュエリーにエスプリを
ピエール・アルディがジュエリー部門のクリエイティブ・ディレクターに就任したのは2001年のこと。以来、フォルムやモチーフでプレイフルに表現するスタイルが定着した。「ケリー」や「コンスタンス」などのアイコニックなバッグを、ブラックジェイドでミニチュア化したペンダントは、ウィットに富んでいて身につけるだけで楽しい。
(右)「ケリー」モチーフペンダント「アミュレット」〈PG×ブラックジェイド〉¥752,400・(左)「コンスタンス」モチーフペンダント「アミュレット」〈PG×ブラックジェイド〉¥682, 000/エルメスジャポン(エルメス)
K [ kelly ] ケリー
モナコ公妃とともに永遠に
「ケリー」はメゾンの代表的な名品。50年代に俳優として活躍、引退後モナコ公妃になったグレース・ケリーが、妊娠中にパパラッチに追われ、愛用していたバッグでお腹を隠したことで名前がついたエピソードは有名だ。上の写真は俳優として絶頂期の1955年に、カンヌを訪れたときの一枚。「オータクロア」と呼ばれた鞍入れの鞄をルーツに持つこのバッグは、第4代社長のロベール・デュマが1930年代に生み出した。フォルムは台形、サイドは三角形、ハンドルは半円の幾何学的デザインは、エターナルな魅力を感じさせる。
持ちやすさを考えたショルダーストラップつきで、素材のレザーも少しずつ進化。ほかのバッグと同様、一人の職人が初めから完成まで担当し、制作に時間がかかる貴重なもの。参考商品
L [ love cabin ] ラブキャビン
夢をかなえる特別オーダー部門
エルメスにスペシャルオーダー部門があることは、2019年に東京の六本木で行われた『夢のかたち』展で広く知られることとなった。この部門は顧客の特別な注文品を企画制作するチーム。釣り竿セットやジュークボックス、自家用ジェットのシートまで、アイデアや匠の技を駆使して世界にひとつしかないものを制作。人々の夢をかなえる。
自転車の後部に接続して牽引できるコットンキャンバス製の移動式テント「ラブキャビン」も特別オーダー。参考商品
M [ mains ] 手
指先に大人のポップカラーを
2021年、エルメスのビューティの物語は第3章「レ・マン・エルメス」に入った。それはマン(手)と美にフォーカスしたコレクションで、手仕事を価値あるものと考えるメゾンらしいテーマ。その一環としてネイルエナメル24色を発表。特に、赤やオレンジ、ピンクの暖色系の美しさに心弾む。ベースコートやトップコートも同時発売。
「レ マン エルメス ヴェルニ エマイユ」33 オランジュ・ボワット(親指と薬指)・79 ジョーヌ・アンペリアル(人さし指と中指、小指)各¥5,500・レザーのグローブ「ダラス」¥146,300/エルメスジャポン(エルメス)
N [ noël ] クリスマス
華やかにきらめくパウダー
2021年のホリデーシーズンを彩るのは、淡いゴールデンパールの輝きを秘めた透明感のあるパウダー。頰骨やデコルテにそっとのせると、静かにきらめき肌を引き立たせる。ピエール・アルディが手がけたリミテッド・エディションのプロダクトは、メゾンのエクスリブリス(蔵書印)を外側にも内側にも施し、白いオブジェのよう。
ゴールドのフェイス&アイ イルミネイティングパウダー「プードル オルフェーヴル」¥13,200/エルメスジャポン(エルメス) © Studio des Fleurs
O [ odyssey ] 長期の冒険旅行
2021年の年間テーマから、創造を巡る旅に触発されて
エルメスの年間テーマ”HUMAN ODYSSEY”からクラフツマンシップと出合う旅を着想。今秋7人のクリエイターに匠の心を具現化する人を訪ねてもらうプロジェクトを行なった。建築家の田根剛は日本の建築様式を継承する職人たちに、ミュージシャンの井口理はアイヌ文化を伝える人々にそれぞれ会いにいく映像作品が公開に。クリエイターが触発される様子に胸打たれる。
(上右・上左)映像は週1本ずつアップされる。第1回は書道家の新城大地郎が、地元宮古島の藍染めを受け継ぐ染色家を訪ね、インスピレーションに突き動かされ制作に没入する姿が映し出される。奥山大史総監督による映像はエルメスオフィシャルサイトで配信中 © Masumi Ishida
P [ petit h ] プティ アッシュ
上質素材が再び輝くアイデア
厳選された素材で作るバッグやスカーフ。しかし必要な部分以外のレザーやシルク生地の行方は? エルメス家第6世代目にあたるパスカル・ミュサールが思いついたのは、残った素材を新しい視点で職人の技を加え、もう一度輝かせること。こうして「petit h」コレクションが誕生した。エスプリのきいたアイテムは、メゾンに新風を吹き込んでいる。
(右上・右下・左上・左下)各部門をクロスオーバーして作るコレクションは実験的で、異素材の組み合わせなど職人のアイデアや技術が生かされたユニークなものばかり。各シーズンで残った素材を組み合わせて作るという性質上、どれも一点物。参考商品
Q [ qualité ] 品質
新アトリエでさらなる進化を
クラフトワークの向上、継承、進化に心血を注ぎ、サヴォワールフェール(匠の技)を楽しんでもらうという信念は現代でも揺るがない。近年ではその基礎となる職人の育成によって、次世代の職人も増えてきた。2021年にはフランス南西部のボルドー地方に皮革アトリエを新設。未来への拠点として稼働させている。
(左上・右)1837年の創業以来、エルメス社は職人を育成し続けている。馬具から皮革製品へ、技術と礎はそのままにものづくりを発展させている © Chris Payne
R [ rendez-vous ] 逢い引き、約束
この先も馬とともに時を刻む
2019年に生まれた時計「ギャロップ ドゥ エルメス」。アメリカのデザイナー、イニ・アーシボングが、馬具の鐙から着想を得てデザインしたエルメスらしいアイテムだ。鐙を思わせる丸みを帯びたケース、文字盤にはさまざまな大きさの数字が楽しげに輪を描く。ケースにはK18ピンクゴールドやダイヤモンドをあしらったモデルもある。
小さめサイズが登場。時計「ギャロップ ドゥ エルメス」PM(アリゲーター×ステンレススティール)¥451,000・リング「アミュレット」¥97,900/エルメスジャポン(エルメス)
S [ sustainable development ] 持続可能な開発
消えかけた職人技を保護する
メゾンで保管していた1930〜1960年代の生地見本。そこに使われていた高度な染色技術や、それを受け継いでいる職人を、世界中で探し続けて約10年。ようやく発見したのが日本の染色工房、京都マーブルだった。戦前に工房の先代がドイツで学び持ち帰った技術が、今でも継承されていたのだ。インクジェットでは再現できない、精密で鮮やかな染め。今季、この技術を初めてカシミヤシルク素材に採用することが可能に。メゾンは貴重な職人技を守る役割も担っている。
中央にエクスリブリスが染め抜かれているカレ90カシミヤシルク・マーブル「エクスリブリス」〈90×90㎝〉¥165,000/エルメスジャポン(エルメス)
T [ twilly ] ツイリー
同名同士のシルクリボンと香り
多様に使えるシルクツイルのリボン「ツイリー」は2003年に誕生。その後同じ名前がつけられたのがオードパルファム「ツイリー ドゥ エルメス」。2021年の新作はピオニーとジンジャー、シダーが調和する生き生きとした香り。
オードパルファム「ツイリー ドゥ エルメス オー ジンジャー」〈85㎖〉¥20,240・ピンクのフリンジつきツイリー〈5×125㎝〉¥42,900・赤いツイリー「エルメス・ティータイム」〈5×86㎝〉¥23,100・レオパードのツイリードール「ジャングル・ラブ・ラブ」〈2×53㎝〉¥15,950・ブルーのツイリードール「ペガサスの源泉」〈2×53㎝〉¥15,950/エルメスジャポン(エルメス)
U [ utilités ] 効用、役立つもの
日常に溶け込む便利なアイテム
社会や生活スタイルの変化により、日々新しいツールが生まれている現代。それに合わせて、スマートフォンまわりのアイテムなど今の日常に合う革小物が登場。実用に沿いながらデザインにはユーモアを忘れない。
(上から)スマホケース「イン・ザ・ループ」〈H20.7×W12×D1㎝〉¥188,100・付箋つきチャーム「ユリス」〈H5.5×W4×D1.5㎝〉¥56,100・キーケース「イン・ザ・ループ」〈H12.1×W8.8㎝〉¥128,700/エルメスジャポン(エルメス)
V [ vie ] 生活
いつも“生活の芸術”を忘れない
アール・ドゥ・ヴィーブルの精神を形にするべく、1920年代に始まったホームコレクション。プレートやカップはテーブル上でもカレのプリントを、という思いから生まれた。以来、ウィットに富むインテリアアイテムはアイコニックなものに。
(上から時計回りに)レザーパンツ¥839,300・トールフラワーベース「ペリメートル」〈21㎝〉¥85,800・一輪挿し「ペリメートル」〈18㎝〉¥66,000・レザーハンドルがついた籐製のトレー「オズレ」〈41×33㎝〉¥147,400・マグ「フォーブルのプロムナード」各¥17,050・スモールプレート「イポモビル」¥14,300・バックギャモン「パーリオ」¥944,900・カシミヤ手織りクッション「Hダイ」〈43×43㎝〉¥143,000・カシミヤ手織りプレード「Hダイ」〈150×200㎝〉¥628,100/エルメスジャポン(エルメス)
W [ window display ] ウィンドウディスプレイ
道行く人をウキウキさせる窓
年間テーマに合わせてアーティストが想像の翼を広げるウィンドウディスプレイ。ウィンドウを飾る試みは第3代社長のエミールの時代に始まり、装飾デザイナーのアニー・ボーメルが手腕を発揮。”エルメス劇場”と呼ばれ話題を集めた。レイラ・マンシャリに受け継がれたその自由な創造力は、アーティストが手がける現代でも継続中だ。
2021年2月にオープンした表参道店のディスプレイでは、パリを拠点にするアーティスト、ヴァンサン・オリネが「記憶の宮殿」をテーマに、想像上の一日を表現 © Nacása & Partners Inc.
X [ xxx ] キスキスキス
イメージは激しさを秘めた夜
2020年にスタートしたビューティラインのリップスティック。今シーズンの新色のテーマは”夜の輝き”。熱のこもった赤い月のようなオレンジカラー、刺し貫くような激しさで影を包むローズカラーが闇夜に浮かび上がる。
レザーのような質感。(右)ルージュ エルメス ルージュ ア レーヴル マット74 ローズ・マゼンタ・(左)ルージュ エルメス ルージュ ア レーヴル マット71 オランジュ・ブリュレ各¥8,800/エルメスジャポン(エルメス)
Y [ you & me ] あなたと私
二人お揃いのデザインで
レディスとメンズに同じデザインのアイテムが存在するのはあまり知られていない。狙いめはアクセサリーとシューズ。フカフカのシープスキンが心地いい「シプレ」はそのひとつ。幅広のカジュアルなフォルムなのに上品。
(右)シープスキン×カーフ メンズミュール「シプレ」¥117,700・(左)シープスキン×シェーヴル・ヴェロア レディスサンダル「シプレ」¥117,700/エルメスジャポン(エルメス)
Z [ zoo ] 動物園
馬や動物との深い縁を感じて
カレやテーブルウェアに馬や動物の絵が多いのは、長くメゾンで仕事をしたアーティストのロベール・ダレの影響を感じさせる。ギリシャ装飾風の馬着を着た馬のプレートはアーティストのジャン=パオロ・パニの手によるもの。
デザートプレート「イポモビル」各¥19,250/エルメスジャポン(エルメス)
SOURCE:SPUR 2022年1月号「エルメスを知るAtoZ」
photography: Saki Omi 〈io〉 styling: Satoko Takebuchi hair & make-up: Hiroko Ishikawa 〈eek〉 model: Masha Alexeeva edit: Akane Watanuki
※この特集中、以下の表記は略号になります。PG(ピンクゴールド)