音楽活動を通して明るい未来を創造するために結成した、架空の3人組ユニットRainbows。青空に現れる虹のごとく、分断の時代をつなぐ架け橋になることに挑む。マルチカラーの色をまとって、明日を歌う。
自身のスタンスを語る、雄弁なマルチカラーを
グループの中心メンバー、Rhymeは平等な社会を夢見る野心家。新作のレコーディングは、自分らしいアティチュードを込めた、レインボーカラーで気合を入れて。多彩に輝くスパンコールで、ブランドロゴをかたどったリュクスなスウェット。1973年のアーカイブパターンをマルチカラーに落とし込んだ、ショートパンツを合わせてヘルシーに。
渾然一体となる歌のごとく、響き合う光のスペクトル
スタジオで待機するコーラスの2人。右のGrayは、スプレーでグラデーションを描いたようなタンクドレスで。Luciaのトップスはディスクの表面に反射する光を落とし込んだかのよう。お互いの色を引き立て合う装いは、一本の虹のようであり、シンクロする2人のボーカルにも通じる。
エモーショナルな色使いと躍動するフリンジ
色彩が弾ける、今季のドリス ヴァン ノッテン。身分も年齢も関係なく、カラーパウダーで春の訪れを祝う、インドの「ホーリー祭」からインスピレーションを得た。そんな服を、自分らしいスポーティさをミックスしてラフに着こなすRhyme。ブックレット用の撮影では、自らクリエーションする音楽の多幸感を体現する装いで。
虹色のカラーパレットでつなぐ、2人のクロシェ
クロシェ編みがリンクするコーディネートで、弾けるRhymeとGray。MV撮影では、曲に込めた多彩なメッセージを盛り上げるレイヤードスタイルで。
いつだって、レインボー・オブセッション!
互いの個性を賛美するレインボーカラーが、メンバーの結束力を高めてくれる。それぞれのバランスで、いつも着こなしのどこかに、虹をかけて。Grayは、タイダイ柄のソックスを組み合わせたブーツで。Luciaは、70年代風のロングドレスをまとって、憧れのディーバのように。サンダルのソールまで、華やかな色彩で魅せる。
Rainbowsの躍進は、シームレスに続いてく
曖昧なグラデーションからなる虹のように、シームレスな表現を目指す彼女たち。アルバムのジャケット写真は、そのビジョンを可視化する、カラーパレットを徐々に変化させた装いで。
SOURCE:SPUR 2022年5月号「拡張する3人のカラーパレット 虹の彼方まで」
photography & calligraphy: Mirei Kuno 〈SIGNO〉 styling: Fusae Hamada make-up: Masayo Tsuda 〈mod’s hair〉 hair: Keiko Tada 〈mod’s hair〉 model: Rhyme, Gray Del Fierra, Lucia Karikome edit & text: Ayana Takeuchi