TikTokやYouTube、さらにストリートでもダンスに熱中する人々が増加中! ヒップホップや、ヴォーグ、そしてK-POP……さまざまなジャンルを自由気ままにトライするのがトレンドだ。そのロールモデルにしたいのが、アーティストの川口ゆりなさん。オーディション番組「Girls Planet 999: 少女祭典」に出演し、話題に。また3月にはシンガーとしてソロデビューを果たし、ファッション雑誌『MORE』の専属モデルとして、さらなる活躍の幅を広げている。今回はそのクリエイティビティの源であるダンスの動きにフォーカス。しなやかな肉体から湧き上がるエナジーを体感して
ほとばしる感情をビートに乗せて
「跳躍するときの動きに合わせて、布の流れをなめらかに見せることを意識した」と語る川口さん。彼女がまとうのは2種類のパネルを組み合わせた、アシンメトリーなシルエットのドレス。リズミカルに躍動する体とともに、大胆に揺れるたっぷりとした布使いがドラマティックなムードを演出する。鮮やかなピンクとレッドのバイカラーデザインが、ステップを踏むたびに異なる表情を見せ、高揚する感情に呼応する。
凜然と佇む姿に寄り添うピュアな白
ダンスパフォーマンスに重要なのは、"静"と"動"の二面性。「ステージで踊るときに必要不可欠なのは"静"の動き。そのときに意識するのは視線の力強さです。止まっている振りだからこそ伝わるパワフルさを表現したい」と川口さん。凜としたまなざしで佇む彼女を包むのは金属糸を織り込み、グラフィカルなシルエットを描くスポーティなコート。内にはビスコース素材のニットドレスを合わせ、センシュアルな趣を薫らせて。
風とともに自由自在に舞う
春の風を含み、軽やかにひるがえるシルクのセットアップ。イタリア・マニエリスム期の画家、ヤコポ・ダ・ポントルモの作品《十字架降下》の色彩に着想を得たルックだ。リズムに合わせて体を揺らすたび、トップスにあしらわれたスカーフ調のディテールが宙に舞い、パフォーマンスにさらなる奥行きをプラスする。
タフさとしなやかさを兼ね備えて
川口さんのデビューシングル「Look At Me」。この楽曲のダンスパートの振り付けにフォーカス。エコレザーのジャケットと、柔らかなプリーツスカート、異なる素材のコンビネーションが体を動かすことの喜びを盛り上げる。
自分らしい肌見せを前進する力に
「肌をあえて大胆に見せることが、舞台で踊るときの自信になる」と話す川口さんが着たのは今季のミュウミュウ。今回のコレクションでは、ベーシックなワードローブを再解釈。マイクロ丈のセーターはあえて片腕を通さない、アシンメトリーな着こなしに挑戦して。カットオフしたシャツや、ロゴ入りのアンダーウェアを見せることでモダンな佇まいを演出する。ポジティブなスキンアウトこそ、ステージで踊るときの自分を奮い立たせてくれるに違いない。
"ダンス・プラクティス"の勝負服
レッスンのときは、動きやすさを重視したダンサブルな装いに身を包みたい。まばゆいカナリアイエローのパーカを羽織れば、エネルギッシュな空気がさらに加速。ダウンプルーフ加工が施され、機能性に優れた一着を味方につけて。
Yurina Kawaguchi
かわぐち ゆりな●1999年生まれ、宮崎県出身。グローバルガールズグループオーディション番組「Girls Planet 999: 少女祭典」のファイナリスト。3月に配信シングル「Look At Me」でソロデビューを果たした。ファッション雑誌『MORE』(集英社)の専属モデルとしても活躍中。Instagram: @kawaguchi_yurina_official
SOURCE:SPUR 2022年6月号「新時代のスター、川口ゆりなが舞う ダンス・プラクティス!」
model: Yurina Kawaguchi photography: Yusuke Miyazaki 〈SEPT〉 styling: Keiko Hitotsuyama 〈SLITS〉 hair: SHOTARO for SENSE OF HUMOUR make-up: NOBUKO MAEKAWA 〈Perle〉