オーバーオール/本人私物 ジャケット¥53,900/エンジニアド ガーメンツ シャツ¥25,300/NEPENTHES(ニードルズ × ノーマ ティーディー) スカーフ/スタイリスト私物
MARU TOのオーバーオール はクラシカルな趣で
「オーバーオールは昔から大好きなアイテムなんです。これはテロッとしたツヤのある生地感が好み。カジュアルすぎず、大人すぎずいいあんばいです。今日のように花柄のジャケットを合わせたり、ベルトでキュッと締めるとまた印象が変わっていいですね」。ラフな素材感だからこそ、ハリのあるジャケットを合わせて、着こなしを華やかに。
ジャケット/本人私物 ベスト¥5,500/ジャンティーク シャツ¥16,500/ラコステお客様センター(ラコステ) パンツ¥59,400/MASU 靴¥26,400/Diptrics(ノースウェーブ)
Stella McCartneyのジャケット を淡いトーンで着る
「冠婚葬祭用のジャケットしか持っていなかったので、数年前にステラ マッカートニーで買いました。本当はセットアップで着るためにパンツも、と思っていたら売り切れてしまい泣く泣く断念(笑)」。ジャケットの色みに合わせてペールトーンで統一すれば、異なる柄同士もモダンにまとまる。オーバーシルエットでルーズな雰囲気も演出して。
ネックレス/本人私物 トップス¥24,200/ジャンティーク シャツ¥38,500/daf LLC(コール) 帽子¥20,000/アーカイブ ストア インナー/スタイリスト私物
アメカジで新鮮なMIKIMOTOのパールネックレス
「チェーンがミックスされたパールネックレスは30歳の節目に、自分の誕生日プレゼントとして購入。早い段階からミキモトはメンズ向けのジュエリーを作っていてどれも素敵でした。その後ブランドからお仕事をいただいたこともうれしかったです。大きな買い物でしたが、迎え入れてよかったと思いました」。パールのエレガントなムードを今の空気感とリンクさせるなら、配色が印象的なスクールテイストをチョイス。開襟のカレッジトップスからさりげなく主張したい。
パンツ・靴/本人私物 ニット¥61,600/フルス シャツ¥118,800(参考価格)/Diptrics(マリアーノ) 帽子・タイ・グローブ・ベルト・リストバンド/スタイリスト私物
GUCCIのデニム とSAINT LAURENTのブーツ で秋へと向かう
「グッチのデニムは2020年のプレフォール コレクションから。シンプルだけどアクセントになる裾のパッチにひと目惚れしました。普段より大きいサイズしか残っていなかったのですが、これは買うしかない!と。Tシャツと合わせることが多いけれど、秋は動きのあるシャツとニットの組み合わせにも挑戦したいですね。ヒールブーツとも好相性です」。ベレー帽やネクタイを添えてユニフォームライクに。
レースシャツ/本人私物 シャツ¥88,000・スカーフ¥7,700/MASU パンツ¥38,500/スタジオ ファブワーク(カズキ ナガヤマ)靴/スタイリスト私物
Sasquatchfabrix.のレースシャツ をドレスライクに装う
「メンズのレースアイテムって、珍しくていいですよね」と千葉さん。「サスクワァッチファブリックス.のシャツは、ジャケットとしても羽織れるので季節を問わずよく着ています。このブランドは、シーズンごとに雰囲気が変わるから、見ていて楽しいんです。冬はアクネ ストゥディオズのライダースと重ねるのが鉄板の組み合わせ」。着丈の長い総柄のシャツをスカートのようにレイヤードし、上品な甘さを加えて。
interview
服は、自分を表現する大切な手段。 素直に今着たいものを楽しみたい
撮影当日、白シャツに黒のロングベスト、プリーツが施されたパンツ、7㎝のヒールブーツでスタジオに入った千葉さん。モデルとしてキャリアをスタートした彼にとって、ファッションは身近な存在だという。 「10代は原宿系のポップで派手な感じが好きだったけれど、時間を経てモノトーンにいったん落ち着いて。その後は刺しゅうアイテムにハマったりと、時代によって着るジャンルが変化してきました。最近はまた一周して、カラフルなものに惹かれたりして。そのサイクルが面白いなと感じています」
よく買い物に行くエリアやショップは? 「プラダやグッチ、スーパー エー マーケットがある表参道はよく訪れますね。ドーバー ストリート マーケット ギンザも定番。理想のコースは1階から上階へと巡って、最上階でひと休み。ネットショッピングもするのですが、リアルショップのほうが気分も高まるし、ご褒美感が出ますよね」
では、今一番欲しいものは? 「ひとつに絞れないですよ、絶対(笑)。なんですかね……スカートかな。レースやパールアイテムのように、自分らしく着こなしたいですね。憧れはトム ブラウンのプリーツスカート。いつかは! と思ってますが、なかなかタイミングがなくて。最近友人と『いつか授賞式やパーティで着たい』と話したので、それを目標に頑張ろうかなと思っています。年を重ねたら、端正なセットアップも自然と着こなせるようになっていたいですね。そのぐらい、かっこいいと思っているブランドです。あとはミュウミュウも気になる。キラキラしたビジューやリボンディテールなどがあしらわれた可愛い服がたくさんありますよね。最近はメンズでも着られるデザインが増えてきてうれしいです。性別を問わず、もっとみんながファッションを楽しめるといいな」
千葉雄大、運命のワードローブ
モードからストリートまで、幅広い私物の中でもお気に入りをピックアップ。思い出のエピソードとともに、こだわりをのぞき見してみよう
1 Thom Browneのスウェットセットアップ トム ブラウンのスウェットセットアップは、シグネチャーの白ラインが目を引く。「これが僕の初・トム ブラウンです。個人的にエレガントな紳士が着るイメージがあったのですが、スウェットのセットアップから挑戦。カジュアルなアイテムだけどサイズ展開が豊富で、青山店でフィッティングをして、上下で異なる大きさを選んだんです。実は試着がずっと苦手で極力避けてきましたが、大きな買い物だから......と珍しく勇気を出しました」
2 SAINT LAURENTのブーツ 「昨年『ポーの一族』という舞台にアラン役で出演した際に、ヒールブーツを履くキャラクター像に少しでも近づくため、プライベートでも履いてみようと思ったのがきっかけです。せっかくならテンションが上がるブランドで手に入れたく、サンローランを選びました。ヒールの高さで姿勢が正されて、気持ちがシャキッとします。演じ終えたあとも気に入って日常的に履いていますね」
3 dunhillのバッグ ビジネスバッグのイメージを刷新する、小ぶりでクラシックなボックス型のダンヒルのバッグ。「大人な印象のブランドだったのですが、デザイナーが交代して取り入れやすくなった気がします。このバッグは友人からの誕生日プレゼント。スーツケースのように上部に留め具が配されていて、開閉するたびにパチパチ鳴らしてます(笑)。マチがあって、スマートフォンと財布が収まる絶妙なサイズ感も使い勝手がいいんです」
4 DRIES VAN NOTENのブルゾン 「忘れられない思い出の一品。2019年に写真集を出版したのですが、僕の私服でコーディネートを組むことになっていたんです。撮影場所のNYに到着してから1ルック丸ごと忘れてきてしまったことに気づいて。現地調達しよう! とブルックリンの街を探索していたら、とあるセレクトショップでドリス ヴァン ノッテンのこの美しいブルゾンが目に留まったんです。ベロア生地にキラキラのビジューと繊細な刺しゅう。うっとりして、これは買わずにはいられないと即決しました」。紺地に白が映えて、華やかな表情
5 adidasのジャージ トレンドのジャージも普段から活躍中。「今回は出かけるときの服を中心に選びましたが、散歩するときなど本当に日常的に愛用しているうちの一着がアディダスのジャージ。テンションを上げたいので、インパクトのある赤がポイントです。現行品で購入しましたが、よくはいているのでなじんで風合いが出てきました」
6 BALENCIAGAのスニーカー 「バレンシアガのスニーカー『トリプルS』は、ずっとトライするタイミングをうかがっていたのですが、大好きなグッチとコラボレーションすると聞いて思わず買ってしまいました。よく見るとアッパーがおなじみのGGモノグラムになっていて主張しすぎない感じが、今の自分にはマッチするような気がします。ソールが厚いので、身長が自然と盛れるのもいい!」。マルチカラーの配色が、足もとに際立つ存在感を加える
PROFILE ちば ゆうだい●1989年3月9日、宮城県生まれ。2010年に俳優デビュー。WOWOWのオリジナルドラマ「ダブル」や日本テレビ系の音楽番組「MUSIC BLOOD」に出演中。隔週金曜日にYouTubeで配信される「千葉雄大のラジオプレイ」では素の表情が垣間見える。
SOURCE:SPUR 2022年8月号「夏から秋に何を着る? 千葉雄大の"服愛"」 model: Yudai Chiba photography: Mikito Iizuka styling: Yuto Inagaki 〈TRON〉 hair & make-up: Asahi Sano interview & text: Minori Okajima