2022.01.19

真木あかりが開運ファッションを指南! 中山楓奈 グッドラック・モード

東京五輪、スケートボード女子ストリートで銅メダルに輝いた中山楓奈さんがSPURに初登場! 占星術師・真木あかりさんが指南する開運ファッションとともに、2022年も自分らしく飛躍したい。

 

魚座と牡羊座を行き来する2022年の開運ポイントは?

「”幸運と拡大の星”と呼ばれる木星が、1月〜5月上旬は魚座、5月中旬〜10月は牡羊座、11月〜12月には再び魚座に滞在します」と真木あかりさん。「5月上旬までは相互理解、共感などがテーマに。5月中旬から10月までは勢いがある時期。新しいことをする人、挑戦者に注目が集まります。11月から12月にかけては、誰にとっても感慨深い時期。10年単位で人生を振り返る時間を過ごす人もいるかもしれません」。運を呼び込むキーワードも、それぞれの星座にリンク。「魚座の時期は癒やしや夢、スピリチュアルなもの、”水”や”足”にまつわるものが開運に。続く牡羊座はチャレンジ精神やアグレッシブさがカギとなり、赤やスポーティなアイテムがよいでしょう。そして魚座に戻り、牡羊座的なテーマの仕上げは2023年へとつながります」。ぜひ運気の流れを乗りこなしてみて。

占い/真木あかり
まき あかり●四柱推命を中心に占星術や九星気学、風水などを用いて鑑定を行う。著書に『2022年上半期 12星座別あなたの運勢』(幻冬舎)など。

2022年に跳ぶためのキーワード

人魚のような〈ブルー〉ドレス

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ドレス¥372,900・ニット¥73,700/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(モリー ゴダード) デニムパンツ¥8,910/サンタモニカ 表参道店 イヤリング(右耳)¥8,470(片耳ずつ販売)・イヤリング(左耳)¥20,900(3点セットで販売)/スワロフスキー・ジャパン(スワロフスキー・ジュエリー) スニーカー・ボード/本人私物

魚座の支配星は海王星にあたり、そこから連想される海や水、液体などのイメージが開運に。「ブルー」はまさに象徴的なカラーだ。輝く水面のようにふわりと広がるモリー ゴダードのチュールドレスは、ロマンティックで魚座的な世界観を象徴する。「普段ブルーの服は着ないのですが、きれいですね。デニムも好きです。好きな色は黒。競技のときはTシャツが多いですね」と中山さん。

〈ジャージ〉を着てボードを操る

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ジャケット¥137,500・ブラウス¥170,500・デニムパンツ¥89,100・ベルト¥48,400/セリーヌ ジャパン(セリーヌ バイ エディ・スリマン) ボード/本人私物

「スケートボードはかなりアクティブな動きを伴いますが、普段ジャージはあまり着ないので、この服は新鮮でした。好きなスポーティアイテムといえば、NIKEのスニーカー。試合のときもいつも一緒です」。5月中旬から、挑戦心に満ちたムードを携えて牡羊座の時期が到来。競技者同士で新しいトリックを繰り出すスケートボードは、まさにそんな精神にあふれている。ジャージやデニムなどスポーティな要素を取り入れた装いはこのタイミングにぴったり。

〈シンプルで直線的なドレス〉として、ビッグTシャツをまとう

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Tシャツ¥19,800/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(ヴァケラ) パンツ¥27,500/ラグ & ボーン 表参道店(ラグ & ボーン) 足に巻いたバンダナ¥770/ジャンティーク ネックレス¥70,400/ショールーム セッション(マリア ブラック) ソックス/スタイリスト私物 スニーカー・ボード/本人私物

一見クールな中山さんは、好奇心旺盛な双子座。「今回の撮影で一番好きな服装でした。ボードに乗るときはゆったりしたシルエットが好きなんです」。NYの気鋭ブランド、ヴァケラのエクストリームすぎるボリュームTシャツは、挑戦心を持ちたい2022年後半・牡羊座のマインドにも似合う。モノトーンでシックにまとめ、両膝に巻いたバンダナもポイントに。

情熱的な〈赤〉を味方に飛び出したい

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ダウンジレ¥416,900・ニット¥199,100/コロネット(コルヴィル) シャツ¥15,000/ステュディオ アール スリーサーティー パンツ¥23,100/サザビーリーグ(マザー) ネックレス(短)¥41,800・ネックレス(長)¥70,400/ショールーム セッション(マリア ブラック) ソックス/スタイリスト私物 スニーカー・ボード/本人私物

牡羊座のラッキーカラーである発色のいい赤をベースに、カラフルなパッチワークを施したダウンジレとアクティブなスウェットパンツをミックスしたスタイルで。板と一緒に飛び上がるトリック「オーリー」を軽々と披露する。「赤と聞いて思い浮かぶのは……トマト! 特に好きな食べ物なんです」と等身大な答えもチャーミング。

〈潤いのあるメイクアップ〉で、艶やかな魔法を

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ベスト¥225,500・シャツ¥159,500・帽子¥163,900(すべて予定価格)/プラダ クライアントサービス(プラダ)

「普段ほとんどメイクアップはしない」という中山さんの唇には、ヌーディで魚座的な"水"を思わせるグロスをチョイス。健康的な素肌のハリを生かしたベースメイクにはさりげなく艶感をプラスして、運気アップを。揺るぎなく強い目線と相まって、希望をもって突き進むみずみずしい表情が完成した。「今回メイクアップをしていただいて、いつもと全然違う自分に驚きました。気分も変わるし、次に切り替えられるような気がします」。ベストに配されたスパンコールとも輝きが呼応。

〈結ぶ〉シューズで、運をキャッチ

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シャツ¥286,000・パンツ¥242,000・ブーツ¥178,200・ボディジュエリー¥704,000・ソックス¥56,100(参考価格)/クリスチャン ディオール(ディオール)

"足"に関連するシューズ全般も魚座的な開運要素に。さらに"結ぶ"行為もラッキーアクションであり、レースアップブーツやシューレースつきのスニーカーがマッチ。今回はロゴソックスを重ね、遊び心をひとさじ。練習や競技中はサイズがフィットしたスニーカーを選ぶことが多いという中山さんは、「ヒール靴もほとんど履いたことがないのですが、まったく違う自分に変身して驚きました」。"結ぶ"イメージは「ディオール シーガーデン」ラインのボディジュエリーにも伝播。蝶のモチーフが可憐に連なって。

ニットに〈包まれて〉夢の中

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スカーフ¥806,300・ニット¥218,900・スカート¥305,800・スニーカー¥99,000・ネックレス¥59,400/クロエ カスタマーリレーションズ(クロエ) レギンス・ソックス/スタイリスト私物 ボード/本人私物

"包まれる"安心感も大事な2022年。魚座の開運キーワードになぞらえてSPURが選んだのはクロエのファンシーニット。あらゆる可能性を夢見る若きアスリートがまとう虹色のニットスタイルには、明るい未来が見える。「着ていると包まれているように感じるのはオーバーサイズのパーカ。男の子のファッションが好きなので、パーカをカッコよく着ている姿に憧れますね」と中山さん。足もとはスケーターらしいスポーティなソックスとスニーカーで引き締めたい。

 

もの静かな佇まいの中に、凛とした意思と情熱を

物質主義の「地」の時代から、言葉や知性など形のないものにスポットが当たる「風」の時代へと移り変わった2021年。コロナ禍の閉塞感の中、東京五輪のスケートボード競技を目撃した人々の心に、爽快な風が吹き込んだ。灼熱の東京の空を自分らしいトリックで舞う姿や、滑り終わるたびに、世界中の選手たちが駆け寄り、歓声やねぎらいの声をかける姿がとびきり気持ちいい。なかでも、なびくロングヘアを束ね、静かに試合に挑む中山楓奈さんが印象に残った。

富山県富山市出身の中山さんは9歳のときに父親の一声でスケートボードを手にした。「きっかけは富山にスケートパークができたこと。父は幼いときにスケートボードをやっており、プッシュなどはできたので、私にも挑戦してみたら? とすすめてくれました。最初は月に1回の教室に通い、土日に親や友達と遊びで滑っていたんです」

中山さんは平日は2〜3時間、休日は朝から晩まで、拠点の富山で練習を続け13歳になると日本選手権で初優勝。同年の世界選手権では6位という成績を残し、東京五輪の切符をつかむ。
「周囲の人に教えてもらったり、うまい人にコツを聞きにいったり、仲のいいスケーターたちと一緒に滑ったり……。練習を続けられたのは環境がよかったのかも」

東京五輪から正式種目として選ばれたスケートボードには「ストリート」と「パーク」の2種目がある。中山さんがエントリーしたのはコース上に階段や手すり、縁石、ベンチなどを模したセクションを使って技を披露する「ストリート」。スケートボードの板の部分”デッキ”を当てて滑る「スライド」、デッキとウィールをつなぐ金属部分を当てながら滑る「グラインド」などの技が繰り広げられる。選手は持ち時間45秒の「ラン」を2本、一発の技を競う「ベストトリック」を5本行い、計7本のうち、得点の高い4本を合計した得点で勝敗が決まる。予選を首位で通過した中山さんは決勝のベストトリックでデッキを斜めにかけて滑らせる「フロントサイドKグラインド」という大技に成功し、銅メダルに輝いた。勝因についてはこう振り返る。

「五輪以前は計画が甘かったという反省から、自分なりに戦略を練ったり、親やコーチ、知人にアドバイスをもらいながら考えていったのがよかったなと思います」

157cmという小柄な彼女。世界が見守る五輪の会場で、堂々と大技を決め、ひときわクールな印象だったと伝えると「実はすごく緊張していた」とぽつり。「大変だったのは、試合の時間が朝早く、それに合わせて練習時間も早まったりと、普段と異なる状況に合わせることでした。集中するために、試合前はイヤホンでアニソンやラジオを聴いています。当日は、海外の試合で一緒になるフィリピンのマージリン・ディダル選手が、私の緊張グセをわかってくれているので、話しかけたり、笑わせてくれたりして助かりました」

ファッションシューティングは初めてという中山さん。開運モード企画だと伝えると、「占いはネットの記事などを見て、参考にすることも時々ある」と言う。試合前の運を切り開くアクションについて聞いてみると「好きな色の黒い服やズボンをはいて、テンションを上げます。好きじゃない色を選んでしまうと、気分を持っていくのが難しくて。自分で着こなしを決めるのはあまり得意じゃないし、ファッションのことはまだ勉強中です。いまは誰かに決めてもらった服を着るのが楽しい。今日の撮影では大きなTシャツに膝にバンダナを巻いた服が好き。あのスタイルで滑ってみたいです」と語った。

2022年、星座の大きな流れは夢を抱くロマンティックな魚座からチャレンジ精神旺盛でマニッシュな牡羊座のムードを行き来するという。自身は双子座だという中山さんは、この撮影でアクティブからボヘミアンまで多彩な表情に挑戦した。気負わず、風に乗るようにファッションに身をゆだねるのは、双子座ならではのバランス感覚。飛躍する彼女から、私たちはインスピレーションを得たい。

Profile
中山楓奈(なかやま ふうな)●2005年、富山県出身。プロスケートボード選手。9歳でスケートボードを手にし、次年度に行われたJSF主催のコンテストJAPAN OPEN ルーキー発掘プロジェクトではストリートクラス・アールクラスのダブル優勝を果たす。2018年にはスケートボード強化指定選手に選出。2021年の東京五輪では銅メダルを獲得した。Instagram: @funa_nakayama

SOURCE:SPUR 2022年2月号「中山楓奈 グッドラック・モード
photography: Saki Omi 〈io〉 styling: Fusae Hamada hair: Hirokazu Endo 〈ota office〉 make-up: Tamayo Yamamoto edit: Michino Ogura cooperation: Akari Maki, BACKGROUNDS FACTORY 

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