暑さに負けて、つい着こなしがマンネリ化しがちな盛夏。定番アイテムでもひと工夫すれば、モードなツイストがある装いに様変わり。自由な発想で挑戦を!
Tシャツをクラシカルに着る日
[8/1]夏の盛りは目にも涼しげな白Tシャツが欠かせない。超定番アイテムは、トレンドのパッチワークビスチェを重ねてボディコンシャスなシルエットを構築。カムフラージュ柄も組み合わされたパターンが、ユニフォームライクなムードも感じさせて。カンカン帽やノスタルジックなチェックのスカートによるクラシカルな甘さもアクセントに。トレンドのカウガールテイストを先取りしておしゃれのモチベーションもアップ!
初旬は、ミニ丈をモードに着たい
[8/2]バルーンスリープのボーダートップスは、インナーにボディスーツを差し込んでモードな素材感を加えるのがコツ。吹き出しが躍るトランクスにはロングブーツをモノトーンでまとめればマチュアな佇まいに。
[8/3]ショートパンツとシャツの丈を合わせて、ミニドレスのように。キャミソールを重ねてウエストベルトバッグでマークすれば、スタイルアップもかなう。
[8/4]80年代調のアーティスティックなシャツにアニマル柄の薄手ジャケットを重ねて、アヴァンギャルドな気分の日。ボトムにはスカイブルーのニットのサイクリングパンツを合わせ、軽やかな抜け感をプラス。
[8/5]裏地のないシャツライクなジャケットはシーズンレスに活躍。インにはニットのキャミソールを仕込みマチュアな肌見せスタイルで合わせたい。スニーカーやアニマル柄小物で細部にパンチを加えるのがカギ。
アクセサリー使いで脱・普通
[8/6]大判のスカーフ2枚を首元でタイトに結んで、ビッグボウに仕立てる。ボールドなジャケットとのコンビネーションで、80年代的なシルエットで着こなして。
[8/7(上)]夏のエコファーは、ヘアバンドタイプをチョイス。ベストのクラシカルなムードにモダンな華を添える。
[8/8(下)]スウェット+サンダルのカジュアルな日は、アンクレットの力を借りて緊張感を忘れずに。
[8/9(上)]デニムコートをキャンバスに見立てて、ブローチのみならずピアスもネックレスも自由にコラージュ! ピースフルなモチーフを盛って、唯一無二の一着に。ヴィンテージ調にまとめたい。
[8/10(下)]無骨なシルバーリングは重ねづけしてメンズライクに。マクラメレースの繊細さとのコントラストをきかせたい。手首には細めのゴールドブレスレットでハズしを。
山の日から始まる、アウトドアミックス3days
[8/11]今日は山の日。アウトドアアイテムは、ディテールに気を配ることで都会的に装える。オフホワイトのアノラックはすっぽりと体を包み込んでくれるサイズが特徴的。全体にあしらわれた細かいプリーツでドレスライクにも着こなせる。立ち上がった襟元のジップを開けるとビビッドなオレンジフーディが登場し、スタイリングの差し色として大活躍。ビッグアウターの足もとは、あえてロゴソックスとセンシュアルな編み上げパンプスという相反する魅力を掛け合わせた。タフで機能的なポンチョこそ、さりげない女性らしさが要に。
[8/12]タイトなベアニットドレスと巻きスカートにメンズのアウトドアベストを重ね、構築的なシルエットに。深いスリットからカラータイツやパンプスをのぞかせて、ポップなツイストもひとさじ。適度な肌見せでダークトーンの重さも軽減。モダンなジュエリーがマッチ。
[8/13]スウィムウェアに水玉レースのスカートや本格的なアウトドアブルゾンを重ねる、上級者レイヤリング。あえて機能性を裏切る着こなしも脱・マンネリへの一歩。
シャツを賢く着て、後半をスタート
[8/14(右)]リュクスなフェザーが配されたモダンなクロップドシャツを主役に。夏らしいホワイトデニムにはアースカラーのタイダイがベストマッチ。毎日はきたい一本は環境にやさしい工程で製造されているのもポイント。ウェスタンブーツや帽子で、カウガールなマインドを強調。
[8/15(左)]ちょうど月の折り返しとなる本日のキーアイテムはオーバーサイズのポップな星柄シャツ。端正なタックパンツに、バイカラーのミニバッグやノンシャランなスリッポンをピックアップして、パリシックを想起させる。夏の真っ盛りでも、季節を先取りするカラーをチョイスすれば、気分もがらりと変わる。
[8/16(右)]タックを寄せたドレスライクなシャツにオーガニックコットンのニットトップスをレイヤード。軽やかなナイロンパンツでスポーティにまとめたら、足もとはフェザーパンプスでドレッシーな裏切りを。ボトムのツヤ感が全体を品よく落とし込む。
[8/17(左)]ボーイッシュなシャツは、スクール風な味つけで着こなしたい気分。ストリートライクなレザー小物やスケーターソックスを差し込んで、変化球を加えたい。ショートパンツでクールダウンしつつ、カジュアルになりすぎないシャツとの組み合わせは夏の鉄板スタイル。
[8/18(右)]インに着たスウィムウェアとジップつきボトムは、オフホワイトを選んでトーン・オン・トーンで。きりりとしたスタンドカラーのシャツをジャケットのように羽織れば、異素材ミックスが完成。
[8/19(左)]今日はボタニカル気分の日。重ねたチェック柄のワンピースも、モノトーンを選べば柄合わせも難なくクリア。ラッフル仕立てのヘムラインが華やかなムードへと導く。ブーケホルダーをショルダーバッグのように見立てて遊び心をトッピング。ボリュームソールのブーツを足もとに採用した、重めの重心が好バランス。
ボヘミアンなジレで、後半戦
[8/20(右)]そろそろ秋のムードを先取りしたくなる時期。前身頃はヴィンテージスカーフをパッチワークし、背面には紺色のウール素材をドッキングしたジレを。なめらかなオフホワイトのヴィスコースドレスと重ね、ロマンティックな色調で統一した。
[8/21(左)]レースでトリミングを施したスリップドレスに、メンズライクなウールジレを合わせて異なる表情をミックス。ノーブルな印象のロングジレは、どんなワードローブと合わせてもエレガントな調和をもたらす優れもの。足もとには艶を加えたい。
[8/22(右)]チュールにエンブロイダリーを施したドレス。華やかなデザインには、バックレスのジレを重ねてマニッシュな表情を加えたい。ブーツやネックレスなど、アウトドアな小物がアクセントに。
[8/23(左)]オーバーサイズのシャツドレスをデニムと装う、ちょっとギークな気分の今日。ハズすならピンストライプのマニッシュなウールジレを合わせてクラシカルな趣を。エクストリームなビッグバッグで意外性のあるボリュームを加えれば、モードなバランスが完成。
季節をブリッジする、ジャケットはじめ
[8/24]直線的なシルエットが印象的なオーバーサイズジャケットは、潔くレギンスと合わせて、ドレスのようにスタイリングしたい。足首にはアクセントにアームアクセサリーをオン。ローファーのボリュームもカギ。
[8/25]刺しゅうがちりばめられたトップスに、ストライプ生地を大胆にパッチワークしたワイドパンツを合わせアーティスティックな人物像に。ジャケットは肩から掛けてリラクシングな佇まいを目指す。
[8/26]ショート丈のジャケットとコルセットが一体となった変わり種アイテム。ピークドラペルがクラシックなムードなので、モダンなスカートを合わせて、ロング&リーンに着たい。
[8/27]オールインワンのアーム部分を腰で結びウエストマークに。肌を適度に見せつつ、柔らかいジャケットを羽織ればセンシュアルにまとまる。裾はあえて重めなブーツにインし、ワークスタイルな空気感を。
色の力で残暑を乗り切って、9月へ!
[8/28]タイつきのストライプシャツはジャケットのように羽織ったり、一枚で着たりドレスアップもできる優秀アイテム。カジュアルなTシャツとレイヤリングして着るなら、シルクのスカートを合わせて、ドレッシーな質感を添えたい。
[8/29]Y2Kムードをまといたい日は、ピンクをチョイス。タイダイやグリッターをミックスして、プレイフルな気分。キュートなミュールも忘れずに。
[8/30]夏の名残を惜しみつつ、ミントグリーン色の爽やかさにパワーをもらって。強い発色のカットアウトニットを重ねて引き締めることで、配色にモダニティが生まれる。
[8/31]グラフィックに目を奪われるトップスを軸にアプリコットカラーでまとめた8月最終日。マニッシュなパンツとアウトドアな靴でボリュームを加え、9月へ向かう。
SOURCE:SPUR 2022年9月号「8月の「今日は何着る?」スタイリング」
photography: Kodai Ikemitsu 〈BE NATURAL〉(model,8/28-8/30), Asa Sato (cutout) styling: Arisa Tabata hair: Waka Adachi 〈eight peace〉 make-up: Kie Kiyohara 〈beauty direction〉 model: Beckey edit: Michino Ogura