おしゃれな9人の【シーン別コーディネート】  黒木華さん、オカモトレイジさんも登場!

今日は誰と、どこで、何をする? 世界各地のおしゃれなあの人が個性豊かなテーマのもと、それぞれのスタイルプランをお届け。"この服を着る理由"があれば、ファッションはもっと楽しくなる

HARU KUROKI(黒木 華)

黒木 華
Tシャツ¥81,400/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(ラフ シモンズ) スカート¥151,800/マックスマーラ ジャパン(スポーツマックス) その他/本人私物

大好きなティーセットでお茶を飲む日
テーマは、「お気に入りのティーセットで過ごす至福の時間」。「ロンドンで出合った『不思議の国のアリス』のポット。ギフトでいただいたカップとソーサーのセットでミルクティーを飲むひとときは、忙しい毎日を過ごしていても、不思議と時間の流れをスローに感じます」。

映画『せかいのおきく』では、声を失う武家育ちの娘という難しい役どころに挑んだ黒木華さん。和装での撮影だったために、ファッション意欲が高まったと話す。

「着物に袖を通す毎日だったので、洋服を着る日が愛おしくなりました。普段はリラックスした黒い洋服を選ぶことが多いです。このプラダのシューズは、頑張ったご褒美に購入。ネックレスはシモーン・ロシャ。カップを持つ手もとが華やぐとテンションが上がるので、ジュエリーをたくさん重ねました。上品さとパンクなムードをミックスするのが好きです」

黒木 華プロフィール画像
俳優黒木 華

1990年生まれ、大阪府出身。2010年、NODA・MAP 番外公演『表に出ろいっ!』にてデビュー。出演する映画『ヴィレッジ』が公開中、主演を務めた映画『せかいのおきく』は4月28日公開予定。

FAYE WEI WEI(フェイ・ウェイ・ウェイ)

FAYE WEI WEI(フェイ・ウェイ・ウェイ)

ワインパーティに行く日
週末は気の許せる友達が集まるワインパーティへ! お気に入りのショップBottle Apostleで、持ち寄り用の一本をチョイスする。

「ロンドンの夜は冷え込むので、ヴィンテージのスリップドレスに、Acne Studiosのボアジャケットを羽織って、アグのブーツを合わせました。イベントに持っていくお土産はナチュールだと重さが物足りないので、今日はチーズと一緒にいただける深い味わいのフランスワインに。相談すると的確なアドバイスをくれる、この店のスタッフの豊富な知識にいつも助けられているんです」

FAYE WEI WEI(フェイ・ウェイ・ウェイ)

個展で着るドレスを選ぶ日
5月19日から6月25日、NYのSITUATIONS galleryで個展を開催するフェイ。その日に向けて作品を整理しながら、レセプションパーティで着るドレスを選ぶのも楽しい。

「この時間は、制作を頑張ったご褒美みたいなもの。ギャラリーの空間や作品の色に合わせて、ドレスを決めます。今回選んだピンクのパフスリーブは友達が誕生日に作ってくれた"バースデードレス"。シルクが本当に美しくて、お姫様のような気持ちになれるんです。出展する作品の色みともバッチリ!」。靴はMeadham Kirchhoffをセレクト。

フェイ・ウェイ・ウェイプロフィール画像
ペインターフェイ・ウェイ・ウェイ

名門といわれるイギリスのスレード美術学校を卒業。儚く夢見心地な作品を多数発表している。ファッションアイコンとしても知られ「Simone Rocha x H&M」コレクションの公式キャンペーン映像に出演。ロマンティックなドレスがトレードマークだ。

Paloma Lanna(パロマ・ラナ)

Paloma Lanna(パロマ・ラナ)

NYを旅する日
パロマ ウールのデザイナー、パロマ・ラナ。初夏に予定している、NY旅行の装いで登場。

「旅先では、はき心地のいいヴィンテージのワイドデニムを選びます。そこに自分のブランドのアイテムをミックス。なかでもお気に入りは、実用的なスカートタイプのベルトバッグです。これがあればバッグを持たずに済むんですよ。足もとはたくさん歩くので、ヒールの低いサンダルを選びました。世界各地でポップアップツアーを開催しており、NYでも行う予定。プライベートでは、ヴィンテージショップとミュージアムを巡るのも楽しみです!」
お気に入りの場所は?「ヴィンテージショップならLara Koleji。ホイットニー美術館に、レストランのKiki’s、書店のMast Booksも好きです。NYはマルチカルチャーで、オープンなところが好き。プライベートと仕事を合わせると年に2〜3回訪れます」

パロマ・ラナプロフィール画像
Paloma Woolデザイナーパロマ・ラナ

1989年、スペインのサン・セバスチャン生まれ。2014年にバルセロナでパロマ ウールを始動させた。デザイナーとしてだけでなく写真家としての顔も持ち、デジタルカメラを旅先に持参。チーム全員で愛用しているスーツケースはAway。

REIJI OKAMOTO(オカモトレイジ)

REIJI OKAMOTO(オカモトレイジ)

室内でネオ農家の日
ミュージシャンという職業柄、野外フェスでプレイすることも多いため、アウトドアなイメージがついている、というオカモトレイジさん。「実際かなりのインドア派なのですが……心は外に向かっているということで。アウターは最近ゲットしたC.P. Companyで、インナーのTシャツは手作りです。MARNI x Carhartt WIPのボトムス、YouthQuakeの手拭いを巻いたら、奇跡的にも、ネオ農家なワーク感を出すことに大成功しました。ベルトに引っ掛けたシルバニアファミリーのパッケージをアクセントにしたのもポイントです」

REIJI OKAMOTO(オカモトレイジ)

’90 s "ソフビ系”の日
自慢のパンクギアを使って"ソフトビジュアル系"になる日。「クラブでこういう格好の人、いないな〜と思ったんですよね。袖がフレアになったトップスはYAGIです。リーバイス645のデニムに、ウィメンズのカンペールの靴を合わせました。片足だけパンクギアのベルトを装着して、90年代の"ソフビ系"をイメージしたんですよ。NewJeansのDANIELLEが『Hype Boy』のMVでつけていたものと同じ、アワーレガシーのチョーカーもばっちり世界観にハマりましたね」

REIJI OKAMOTO(オカモトレイジ)

オレ流Hype Boyの日
ここでもNewJeans愛が炸裂。レイジさん的Hype Boyの解釈とは?「ビデオカメラを手に持って、ナードな感じですかね。VANDY THE PINKのフリースは、うさ耳がこのテーマにぴったりでした。デニムはthisisneverthatで、ナイキのスニーカーは、シルバニアファミリーの人形と風船でカスタマイズ。パンクショップで買ったイチゴモチーフのネックレスは、ティファニーのチェーンネックレスと合体させて長さを出しています。MCMのリュックはスピーカー内蔵なんですよ(笑)」

オカモトレイジプロフィール画像
ミュージシャンオカモトレイジ

ロックバンド、OKAMOTO’Sのドラマーであり、DJ。合同エキシビション「YAGI」を主宰し、ブランドとのコラボレーションやアパレルも展開する。K-POP好きな一面もあり、さまざまなカルチャーを横断する、実験的なファッションセンスの持ち主。

Maiken Linderoth(マイケン・リンダルース)

Maiken Linderoth(マイケン・リンダルース)

ドレスアップしてクラブに行く日
クラブカルチャーが盛んな街、ロンドンで青春時代を過ごしたこともあり、NYで暮らす今もナイトアウトは大好きというマイケン。クラブに行く日は何を着る?

「このドレスは、ロンドン時代に購入したISSEY MIYAKEです。いつもと雰囲気を変えるためのドレスアップでも、大好きなデニムを合わせるのがマイルールですね。気分を上げる大ぶりのジュエリーも欠かせません。イヤリングは、アリゾナを旅したときに買ったナバホ族のものです」

Maiken Linderoth(マイケン・リンダルース)

スタジオにこもって制作をする日
窓からマンハッタンの街並みを望むベッドスタイのスタジオ。ここで制作に励む日は、カジュアルなフーディに自身のデザインするワイルドルーツの一本をはいて。

「キッズのために洋服を作ったのがブランドの始まりなんです。このデニムは息子とおそろい。近所で買ったフーディはアラビア語で『ブルックリン』とプリントされています」。さまざまなカルチャーが交差する街のムードや、大切な家族とのつながりからインスピレーションを得ているという。

Maiken Linderoth(マイケン・リンダルース)

息子とスケートボードをする日
息子とスケートパークへ。「昔からよく訪れているLES Coleman Skateparkは、NYのダウンタウンらしい雰囲気が大好き。基本的に動きやすいスタイルは普段と変わらないですが、ここでは、息子と同じ気分を楽しめるように、遊び心のある装いを意識します」。

前身頃の色が左右で異なるヤンヤンのトップスに合わせたのは、ヴィンテージのジャケット。ワイルドルーツのデニムの足もとはトーガのサンダルを選んだ。日差し対策にもなるニューエラのキャップを被って。

マイケン・リンダルースプロフィール画像
WILDROOTZデザイナーマイケン・リンダルース

ロンドンのセントラル・セント・マーチンズで服作りを学んだ後、拠点をNYへ。ローカルな少量生産にこだわった、サステイナブルなストリートウェアをコンセプトに、ブランドを立ち上げる。

HWANG SOYOON(ファン・ソユン)

HWANG SOYOON(ファン・ソユン)
デニム¥15,400/ジャンティーク ベルト¥6,050/OTOE ブーツ¥105,600/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(リベラル ユース ミニストリー×フィレオ) その他/本人私物

SE SO NEONのライブをする日
来日公演を果たした韓国のバンド、SE SO NEON。ギター&ボーカル、ファン・ソユンのテーマはライブをする日。

「パフォーマンスするときは、私にとってハレの日。ソロ活動に比べると、バンドでの装いは、カジュアルなテイストが多いですね。それでも自分なりの気合を入れたおしゃれをします。ステージ映えするヘルムート ラングのジャケットとヴィヴィアン ウエストウッドのTシャツはヴィンテージ。小柄な私の体型にフィットするサイズが貴重で、気に入りました。普段からジェントルモンスターの眼鏡をよくかけているのですが、バランスをとってアクセサリーはあえてレスします。好きなブランドはバレンシアガ。サンローランにも憧れます。確固たるアティチュードがあって、似合う人物像やイメージを目指しているんです」

ファン・ソユンプロフィール画像
ミュージシャンファン・ソユン

グルーヴィなギターロックを鳴らす韓国のバンド、SE SO NEONのフロントパーソン。Awichをゲストに迎えた来日公演「Hello, World!」を開催した。ソロのSo!YoON!としてはアルバム『Episode1 : Love』を発表。BTSのRMとのコラボレーションも話題に。

HANNA KIRISHIMA(桐島はんな)

HANNA KIRISHIMA(桐島はんな)

海を眺めながら絵を描く日
クリエイティブディレクターの桐島はんなさんは、家族とともに葉山で暮らす。「今日は、海を見下ろすこの庭で、愛犬ダリと絵画に没頭する日。ここで過ごす時間は、自己解放的な意味合いもあるので、今の気持ちに寄り添える装いに」

リラックスしてアートに専念するため気を配ることは?

「絵の具の飛び散りが気にならないダークトーンの配色かつ動きやすい素材であること。とはいえ、実用性に偏ると気持ちは乗らないので、色を効果的に取り入れたのもポイントです。マイルス・デイヴィスのTシャツは、最近ヴィンテージショップで手に入れたお気に入り。肌寒いので、ロゴの赤と響き合うユーモレスクのカーディガンを羽織りました。ボトムはユニクロのスラックス、靴はプラダのヴィンテージです。母とシェアしているシルバージュエリーで手もとを飾ると、アーティスティックな気分で筆が進みます」

桐島はんなプロフィール画像
クリエイティブディレクター桐島はんな

NYのパーソンズ美術大学を卒業後、帰国。現在は日本を拠点にクリエイティブグループ 「Fauve」を主宰。写真や映像の領域でアーティストとして幅広く活動している。ともに暮らす母は、モデルの桐島かれんさん。

CHLOÉ NARDIN(クロエ・ナルダン)

CHLOÉ NARDIN(クロエ・ナルダン)

クリソルド・パークで散歩する日
2021年に自身のブランドをスタートさせたクロエ・ナルダン。ロンドンのストーク・ニューイントンにあるお気に入りの公園は、鹿や山羊などもいる、癒やしのアドレス。ここで散歩する日はスポーティな装いが鉄板だ。

「園内は広いので長時間歩ける洋服を選びます。ボンバージャケットはアディダス。フロントに象徴的な3本線が入ったデザインが気に入っています。インナーのカーディガンはヴィンテージ。この季節になると咲く桜の花の色とリンクさせました。足捌きのいいショーツは私のブランドです」

クロエ・ナルダンプロフィール画像
モデル・Chloé Nardinデザイナークロエ・ナルダン

フランスからロンドンに移住し、セントラル・セント・マーチンズへ入学。デザインの勉強と並行して、ファッションモデルとしても活躍。2021年に、自身のメンズウェアブランドを立ち上げ「パリジャン シック」を独自のアプローチで再解釈する。

NICK WAKEMAN(ニック・ウェイクマン)

NICK WAKEMAN(ニック・ウェイクマン)

大事なミーティングの日
「重要な会議がある日はテーラードジャケットを着る」と決めているのは、スタジオニコルソンのニック・ウェイクマンだ。

「これから、来季のコレクションをチームに提案します。アトリエでは、フロントがジップになったシャツを制服のように着ているのですが、今日は少しだけ緊張感が欲しい。だから上からゆったりしたシルエットのテーラードジャケットを重ねます。パンツは、ドーバー ストリート マーケット ギンザで購入したコム デ ギャルソン・オム・プリュス。愛用している靴はニューバランスの991です」

ニック・ウェイクマンプロフィール画像
Studio Nicholsonファウンダーニック・ウェイクマン

2010年にスタジオニコルソンを設立。自身が愛するオーセンティックな紳士服の要素を、リラックス感漂うウィメンズウェアに取り入れた。2017年にはメンズラインの展開をスタート。今年の夏には、東京に旗艦店をオープン予定。

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