世界4都市のクリエイティブ・アドレスから【私服スナップ大特集】

NY、ロンドン、パリ、ソウルから、各国のカルチャーシーンを牽引する4スポットにフォーカス! 新たなクリエーションを発信するおしゃれプロたちのファッションスタイルとは?

【Picture Room from NEW YORK】アートの枠を超えた、複合的ギャラリー

Picture Room from NEW YORK

2013年、ブルックリンにオープン。コンセプトは、新進気鋭のアーティストの作品をヒエラルキーのない視点で展示すること。現在は、パーソナルな方法で発表したい作家のためにプログラムを組んでいる。隣接した姉妹店のソルター ハウスは、ファッションからライフスタイル全般までを扱うセレクトショップで、同じスタッフが働く。アート界隈のみならず、感度の高い人々が双方を行き交うシームレスなスポットだ。●117 Atlantic Ave, Brooklyn, NY 11201

Sandeep Salter サンディープ・ソルター/「ピクチャー ルーム」、「ソルター ハウス」オーナー

Sandeep Salter サンディープ・ソルター

「今朝はクライアントと打ち合わせがあり、背筋が伸びるソルター ハウスのコルセットを着用しました」。ロフラー・ランドールのシューズ以外、すべてショップのオリジナル

Laura Chautin ローラ・チャウティン/「ソルター ハウス」 アート・ディレクター&フォトグラファー

Laura Chautin ローラ・チャウティン

ソルター ハウスのナイトドレスを街でまとって。ピクチャー ルームのトートバッグから顔をのぞかせるのは愛犬のベントー。「幼少期に、母国のイギリスで似たようなものを着ていたのでノスタルジーを感じています。オーナーのサンディープは、母であり、素晴らしいスペースを構築し、ファッションブランドも手がけるマルチな人。いつもインスピレーションをもらっています」 

Joana Avillez ジョアナ・アヴィレス/イラストレーター

Joana Avillez ジョアナ・アヴィレス

息子とたびたび訪れ展示も行うジョアナ。アニエスベーのトップスに合わせたのはソルター ハウスのパンツ。バッグはイッセイ ミヤケ。「子ども好きな人たちが迎えてくれるので安心。今日はピンクの気分だったから、チェック柄のパンツとコーディネートして季節感を意識しました」

Janna Tew ジャナ・テュー/「ソルター ハウス」 アート・ディレクター&フォトグラファー

Janna Tew ジャナ・テュー

「サンディープのデザインセンスが好き」と語る、ジャナ。オリジナルのコルセットと重ねたヴィンテージのドレスは自身でカットオフしてミニ丈に。靴はヴィンテージ

Sophie Haulman ソフィー・ハウルマン/「ソルター ハウス」 ジェネラル・マネージャー、 セラミック&スカルプチャーアーティスト

Sophie Haulman ソフィー・ハウルマン

プリスカヴェーラのトップスに、ソルター ハウスのスカートを合わせ、コム デ ギャルソン×サロモンのスニーカーでスポーティな抜け感を。「大好きなスカートを起点にスタイリングしました。サンディープとは友人のアーティストを通じて知り合い、ここで働くことに」

【De Beauvoir Block. from LONDON】ブランドやPRが入居する、親密なオフィス

De Beauvoir Block. 
©De Beauvoir Block.

大人な雰囲気のイズリントンと、ヒップなダルストンの間に位置するクリエイティブスペース。ガニー、キング&タックフィールドのようなファッションブランドから、シモーン ロシャ、モリー ゴダードなどをクライアントに持つDH-PRまで。そのほかデザイン会社、建築事務所など42社のオフィスがある。スペースの中心にはカフェを併設。利用者同士、気軽に交流できるイベントも行なっているため、会社を超えたコミュニケーションも活発。

Stacey Wood ステイシー・ウッド/「キング&タックフィールド」 ファウンダー、 クリエイティブディレクター

Stacey Wood ステイシー・ウッド

自身が手がけるキング&タックフィールドの服に身を包んで。「トーナル配色を軸に、リラックスしたスタイルが鉄板。父親の形見のロンジンの時計もずっと愛用しています。この場所はインディペンデントなオフィスが多いから、カフェでお互いに悩み相談をすることも」

Rosie Metcalfe ロジー・メットカルフェ/「ガニー」エディトリアル ブランドマネージャー

Rosie Metcalfe ロジー・メットカルフェ

天気のいい日は中庭でミーティングするのも格別、とほほえむロジー。「今日はガニーのデニムを主役にしました。フロントボタンが2種類あしらわれていて、気分でウエスト位置を調整することができるのも便利」。マキシスカートから、ウエスタンブーツをのぞかせて。Seb Brownのネックレスは、子どものイニシャルを刻印した大切な宝物

Joanna York ジョアンナ・ヨーク/「ガニー」シニア・ビジュアル・ マーチャンダイザー

Joanna York ジョアンナ・ヨーク

「このセットアップはランウェイショーを見て、絶対買わないと! と思ったひと目惚れアイテム。左手のピンキーリングは自分でハンドメイドしました」。ボリュームの異なるシルバージュエリーの重ねづけも真似したいポイント

Shelby Luke シェルビー・ルーク/「ガニー」UKブランド・ アンバサダー、ホールセール

Shelby Luke シェルビー・ルーク

ボディコンシャスなガニーのドレスに、ナイキのエアリフトでスポーティな裏切りを。「パステルカラーにブラックのあしらいがスパイスになっていて、裾のカットアウトもセクシーで好き。このスペースで働いてる人はとにかくフレンドリーだから、オフィスというよりコミュニティ色が強いですね」

【Theoreme Editions from PARIS】パリの"今"なインテリアデザインはここから

Theoreme Edition

ディオール・オムで同僚だったダヴィッド・ジロワールとジェローム・バツォッキがスタートした、テオレム・エディション。現在13人/組のデザイナーを抱え、カプセルコレクションを隔年で製作している。ギャラリー兼ショールームのこちらには職人技を大切にするフランスの若手デザイナーたちによる、遊び心あふれるモダンなデザインが揃う。デザイナーたちもしばしばお茶をしに訪れるため、ちょっとしたおしゃべりからインスパイアされ、次の企画が生まれることも! ●170 Gal de Valois, 75001 Paris

Wendy Andreu ウェンディ・アンドゥルー/メタルワーク・アーティスト、 デザイナー

Wendy Andreu ウェンディ・アンドゥルー
'Maze Mirror' by Wendy Andreu

「ここに来ると、ほかのデザイナーたちの作品を見るのも刺激になるんです」とウェンディ。ジャケットはCOS、パンツはディオール。オールブラックでミニマルにまとめた。隣にある自身の作品「メイズ・ミラー」ともソリッドなイメージがリンク

Sophie Carbonari ソフィー・カルボナーリ/フェイシャリスト、 スキンケアプロダクツ・クリエイター

Sophie Carbonari ソフィー・カルボナーリ

上階にあるオフィスの一角を間借りしフェイシャルサロンを営むソフィーは、パープルのドレスを一枚で。「ドレスはマラケシュのストア、Lilaで見つけたもの。ヴィンテージや若手のブランドが好みです」

Adrien Messié アドリアン・メシエ/家具デザイナー、 移動式ナイトクラブ「HAÏKU」 ファウンダー

Adrien Messié アドリアン・メシエ
'Fibonacci Side Table' by Adrien Messié

ジェームス・パースのTシャツに、A.P.C.のデニム、コモンプロジェクトのスニーカーとシンプルながら厳選したスタイル。「時計は父親から譲り受けたジャガー・ルクルトのもので、大事にしています」。自身はカーブが連なる「フィボナッチ・テーブル」を製作

(右)David Giroire ダヴィッド・ジロワール/「テオレム・エディション」家具プロデューサー&(左) Jérome Bazzocchi ジェローム・バツォッキ/PR、「テオレム・エディション」家具プロデューサー

(右)David Giroire ダヴィッド・ジロワール / (左) Jérome Bazzocchi ジェローム・バツォッキ

(右)ランバンのシャツにAcne Studiosのデニムを。エルメスのベルトでさりげなく品格をプラス。

(左)ロロ・ピアーナのニットはミニマルながら着心地もいい一着。デニムはリーバイス

Charlotte Perrier シャルロット・ペリエ/デザイン&アートPR「Perrier / Giroire Communication」 共同経営者

Charlotte Perrier シャルロット・ペリエ

上階のオフィスに勤務するシャルロット。& Other Storiesのニットに、ヴィンテージのリーバイス®のデニムを合わせてワントーンで。「このギャラリーは窓からパレ・ロワイヤルの庭園が見下ろせる環境も、とても居心地がいいんです」

【MHTL from SEOUL】韓国カルチャーを牽引する、 グラフィックデザイナー集団の本拠地

MHTL from SEOUL

2019年4月に個人事務所としてスタートし、気の合う仲間が集まって2022年3月から会社化した、エムエイチティーエル。オフィスはサブカルチャーの発信地、延南洞に。映画『パラサイト 半地下の家族』(’19)の脚本集のデザインや、化粧品のブランディングなど、クリエイティブは多岐にわたる。今は総勢5名のチームで、日々活発な会話やときに冗談を交わしながら精力的に活動。

Hyerin Yu  ユ・ヘリン/デザイナー

Hyerin Yu  ユ・ヘリン

COSのワンピースに、プレイ・コム デ ギャルソン×コンバースのスニーカーで遊び心を加えて。「オールブラックのスタイリングが好き。カラフルな靴とアクセサリーで、ポイントをきかせるのがこだわりです」 

Lucky Park  パク・ラッキー/デザイナー

Lucky Park  パク・ラッキー

「普段、友達と遊ぶときのスタイリングもこんな感じ。ロゴTシャツを着るときは、メッセージが自分の価値観と合うものを選んでいます」。マーク ジェイコブスのTシャツに、ディーゼルのスカートを合わせコンパクトにまとめて。バレンシアガのハートのバッグがチャームポイント

Mat-kkal マッカル/「MHTL」ファウンダー、デザイナー

Mat-kkal マッカル

トップスとボトムはともに韓国発のブランド、HYEIN SEO。バッグはバレンシアガ、靴はミュウミュウ。「歌手のオム・ジョンファのようなセクシーなスタイルが好き。体のラインがきれいに見えるように、シルエットにメリハリをつけることを意識しています」 

Jeong min Ko コ・ジョンミン/デザイナー

Jeong min Ko コ・ジョンミン

AMOMENTOのTシャツに、RE/DONEのダメージデニムでカジュアルに。「仕事のときは、長時間座っていても楽な服装を選んでいます。しっかりした素材と、シンプルなデザインの装いがルール。尊敬するデザイナーは、ルメールを手がけるサラ=リン・トランです。リラックス感漂う都会的なムードが好き」 

SINA KIM キム・シナ/デザイナー

SINA KIM キム・シナ

カラフルなレイヤードがポップな印象。「ヴィンテージのプラダの水色のパーカがお気に入り。ブラウンのフリンジブーツと合わせるのがマイブームです」

FEATURE
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